転職の空白期間はどう説明する?履歴書の書き方や面接対策を解説

様々な事情で、一時的に仕事のブランクができてしまうのはよくあることです。空白期間が問題になるのは外資系企業も例外ではありません。転職活動では離職後の空白期間を、いかに説明するかが重要です。本記事ではブランクがあっても転職に影響しない人の特徴について紹介したうえで、履歴書の書き方や面接対策などについても詳しく解説していきます。本記事を読めば、ブランクがあっても転職を成功させるヒントが掴めるでしょう。

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1.ブランクがあっても転職に影響がでない人の特徴とは?

ブランクがあったとしても期間が短かったり、資格取得のために勉強したりしていたのであれば、そこまで転職には不利にならないことをまず知っておきましょう。この段落では、ブランクがあっても転職に影響がでない人の特徴について解説します。

1-1.ブランクの期間が短い

転職活動では、空白期間が短ければ転職は成功させやすくなります。一般的に、外資系企業への転職にかかる期間は3カ月から半年程度といわれています。つまり離職後、3カ月程度のブランクはほぼ問題にはなりません。面接でも、ブランク期間中は転職活動をしていたといえばよいでしょう。複数社で選考が進んでおり、結果が全て出てから決めたい場合は半年程度かかるのが一般的です。ブランクの期間が半年以上になってくると、仕事に対するモチベーションやスキルの低下など企業側から不安視されやすくなるので対策が求められます

1-2.資格取得のために努力をしていた

資格取得のために努力をしていた場合も、空白期間は前向きにとらえてもらいやすいです。資格を取得するためにスクールに通っていたり、自主的に勉強していたりなど自己研鑽に励んでいた人は、多少のブランク期間があっても次の仕事に向けて積極的に活動していたと考えてもらえます。ただし取得した資格はなんでもよいわけではなく、希望する仕事に繋がっていることが条件です。外資系であれば英語力が求められやすいので、TOEICやTOEFLで英語力を証明するのがセオリーのひとつです。留学をして生きた語学力を身に付け、TOEICやTOEFLを受験して点数をアピールする方法もあります。

しかし語学力だけでは、他の応募者とあまり差が付かないかもしれません。外資系で有利になる資格といえば、国際秘書検定や米国公認会計士、MBAなどがあります。国際秘書検定で国際秘書の資格を得るには、秘書検定1級レベルで、日本語と英語で業務を行える能力が必要です。米国公認会計士には受験資格があり、それをクリアしたうえで英語力と会計の知識が問われます。MBAは経営大学院で学ぶ必要があり、ビジネスリーダーに必要な知識やスキルが身に付きますが働きながらの合格は難しいといわれています。働きながら資格を取得する人がいることを考えれば、空白期間を好機として、英語力以外の能力も問われる少し難しい資格を取得しておきたいところです。

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1-3.やむをえない事情があった

一時的に仕事をやめざるを得ない、やむをえない事情があった人も空白期間は納得してもらいやすいでしょう。例えば、仕事ができないような大きな怪我や病気で離職していた人に対し、体調管理が杜撰という見方をする面接担当者は少ないです。採用後も定期的な検査が必要だったり、体調に関して不安なところがあったりすれば、面接の際などにそのことも伝えておきましょう。具体的に的確に伝え、克服の努力や自己管理の方法などを知ってもらうことで信頼関係を築けます。採用されれば、会社や上司からのサポートを受けられる可能性もあります。

家族の介護や看病も本人からするとどうしようもない事情なので、面接担当者の理解が得やすくなります。出産や子育ての場合も同様です。注意したいのは、やむを得ない事情として納得できたとしても、即戦力を求める外資系企業の本音とは別物であることです。詳細は後述しますが、現在は仕事がしっかりできるというリカバリーは必要になってきます。

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2.ブランクがあったときの履歴書の書き方

空白期間があったとき、履歴書にその理由を書かなくてはならないルールはありません。しかし、面接まで進んだ際には質問される可能性が高いので、あらかじめ書いておく方がスムーズでしょう。ブランクの理由は職歴・学歴の欄で簡潔に記載しておき、自己PRで詳細を書くようにします。例えば、スクールに通っていたのであれば、どのような勉強をしていたのかを具体的に書きます。アルバイトをしていた場合も、どのような仕事をしていたのか内容を記載します。ブランク期間中にしていたことが応募している仕事に直接結びつかないとしても、どのように過ごしていたかはしっかり記載するのがおすすめです。なんの説明もないと面接官が、どのように空白期間に触れるべきかで困惑してしまうでしょう。

職務で英語を使う場合や、面接官が外国人の場合は英語の履歴書を求められることがあります。日本とは書式が異なる履歴書と、職務経歴書を1つにしたようなレジュメと呼ばれるものです。即戦力を求める外資系企業では、無駄な情報を省いた簡潔な書き方が求められますが、空白期間の記載は日本語の履歴書と同様に必要です。

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3.ブランクがあったときの面接対策

面接にはブランクの期間が長いほど、その理由については正当性が求められます。基本的なスタンスとしては「時間がかかっても一生の仕事を見つけたいと思っていた」、「自分のキャリアプランを実現するため」といった前向きな姿勢を意識しましょう。病気や怪我で療養していた場合は完治するまでに時間がかかったものの、じっくり身体を休められたので今は問題ない旨を伝えます。離職中は治療を最優先としつつも、できる範囲で資格の勉強をしたりボランティアに励んでいたりといったアピールもできれば、より働く意欲が伝わりやすいです。

家族の介護や出産・育児の場合も、今は問題が解決し働ける環境が整っていることをまず伝えます。そして「現役時の勘がにぶらないよう通信口座を受けている」、「仕事に関連のあるアルバイトで働いている」などの話ができると好印象です。面接ではブランクが長引いていることに対して、面接官が不安を持っていることを客観的に理解しておきましょう。入社ができたらブランクをどのように挽回するのか、そのためにどのような取り組みをしているのか説明できるようにしておくと、採用側にとっての安心材料になります。

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4.転職活動中や就職後の注意点

転職活動中には「前職であまり休暇が取れなかったのでリフレッシュしてから転職をしたい」、「もう少し休んでから転職をしたい」という人もなかにはいるでしょう。失業保険をもらってから転職した方が得だという考えの人もいるかもしれません。しかし前述したとおり、転職期間は長くなるほど再就職にはマイナスに働きます。リフレッシュ自体は問題ありませんが、2週間程度にとどめるのが無難です。空白期間の理由として面接で伝えても大丈夫です。

転職活動中に繋ぎでアルバイトやフリーランスで働き、その期間が数年にわたると理由付けが求められます。面接では「仕事のペースを抑えてスキルアップに励んでいた」、「本当に自分がやりたいことを探していた」など、なんとなく時間を過ごしていたのではなく自分にとって必要な期間であったことを具体的に説明しましょう。転職が成功して久しぶりに働く際は、できるだけ早くに戦力になれるよう仕事で必要な知識をあらかじめ集めておきます。入社前にどのような準備をしておくべきか上司に相談しておくのもよいでしょう。ブランクが気になり、どうしてもスキルに不安を感じるようであれば、正社員ではなく、しばらく派遣で働くという手段もあります。

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転職活動のブランクがプラスになるような日々を計画的に過ごそう

転職活動をするにあたって、ブランクがあったとしても必ずしも不利になるとは限りません。採用担当者が空白の理由についてわかるような丁寧な履歴書を書き、面接で納得できる回答ができれば、むしろプラス側に働くケースもあります。少し心身を休めたら、語学を学んだり資格を取得したりなど、転職に有利になるように日々を大切に過ごしましょう。

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