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派遣社員は人材派遣会社と雇用契約を結んで、他の企業に派遣されていることから雇用関係にある会社に仕事を評価してもらえる機会がありません。そんな派遣社員が時給交渉するのは「厚かましいのでは?」と躊躇している人もいるでしょう。しかし、派遣社員の時給は交渉次第で上がる可能性があります。そのためにはタイミングやアピールポイントを押さえることが大切です。ここでは、その上手な進め方を紹介します。
関連記事:【完全版】派遣社員とは?派遣社員のメリット・正社員との違いを理解しよう!
派遣社員を雇用しているのは派遣元となっている派遣会社です。派遣会社が雇用しているわけですから、時給交渉の相手は、派遣会社になります。窓口は派遣会社の営業担当です。間違っても派遣先の上司に時給交渉したりしてはいけません。しかし、交渉相手が派遣元の会社であっても派遣先の会社にまったく関係がないわけではありません。時給交渉すると派遣会社は派遣先の会社に派遣金額の見直しを要求します。派遣先は常日頃から働きを評価していますから、了解されれば時給交渉成功です。了解が得られない場合も、派遣元の会社にとって不可欠の存在であれば会社の利益を削って時給アップに応ずる可能性もあります。大切なことは、派遣元と派遣先の双方にとって不可欠な存在であれば時給アップに繋がる可能性があるということです。
派遣社員の時給は、契約したときの具体的なスキルと仕事の処理能力に基づいて決まります。具体的なスキルは取得している資格などによって測ることが可能です。仕事の処理能力は経験の長短や派遣先の会社における評価で見ることができます。時給交渉は、これらのことが具体的に派遣元である派遣会社に伝わらなければ上手くいきません。上手く伝わるためには、スキルや処理能力が向上したことを派遣会社が認識する必要があります。時給アップを派遣会社の担当者に要求しても内容を見直す時期でなければすぐには契約に反映されません。時給交渉を円滑に進めて、時給アップに繋げるためにはタイミングが大切です。そのタイミングには、契約更新時、スキルアップしたとき、派遣先で役職についたときなどがあります。関連記事:派遣社員でキャリアアップはできる?方法や役立つ資格を紹介
契約更新時期は、契約に関する条件を見直す機会でもあります。時給交渉に最も適しているのは、この条件見直しの時期です。この時期、派遣会社の担当は派遣先会社と契約の更新について連絡を取り合うようになります。派遣先から契約延長の希望があればチャンスです。派遣先からの要望によって担当から延長依頼の連絡がきます。派遣先が延長を希望するということは、必要とされている証です。このタイミングをとらえて交渉をすれば時給アップの可能性は高まります。明確な実績がない場合でも契約更新は時給交渉を持ち出しやすいタイミングです。派遣会社によって3ヶ月や6ヶ月と契約期間は違いますが、一般に派遣先に1年勤務した位のタイミングが最初の時給交渉に適していると言われています。ただ1年経過するまで待つ必要はありません。交渉の申し出は更新の1ヶ月前が適切です。早すぎれば忘れられることもあります。遅すぎると更新に間に合いません。
派遣会社が時給決定に使用するのは契約時のスキルです。その後スキルアップすれば、当然認められます。従って、スキルアップしたときも時給交渉のタイミングです。日商簿記2級、TOEICの高得点、マイクロソフトスペシャリストなどの有名な資格は時給アップに繋がりやすいと言われています。また、スキルアップしたことにより派遣先での業務が自分にしかできないものになったような場合は交渉に有利です。有名な資格や難しい資格の取得でなくとも、ビジネスメールについての経験を積んでスキルアップした場合や英会話、事務処理などの経験を積んでスキルアップした場合などの小さなことでも時給アップに繋がる可能性があります。派遣会社の担当に気軽に相談した方が良いでしょう。関連記事:派遣社員として外資系企業を選ぶメリットとは?国内企業との違い
派遣社員の時給が上がりやすいのは、より高いレベルの業務を派遣先の会社から求められた時です。より高いレベルの業務では、業務の量が増えたり、業務での責任が増したり、質の高い業務遂行が必要になったりします。通常、派遣先でこのような形で業務のレベルが高くなるのは、派遣社員として積んだ経験が認められて役職などについた場合です。派遣先の会社の評価が上がって高いレベルの仕事を任されるわけですから、このタイミングも時給交渉に有利に使えます。特に「役職につける」という、派遣先会社の評価が明確に分かる処遇の場合には一層有利です。派遣会社側も時給アップが当然と受け取りやすいでしょう。派遣元担当者も上司に説明しやすいはずです。
派遣にあたっての時給交渉を行うときには、自分が時給アップ要求するに値することを派遣会社に認識してもらう必要があります。そのためには自分のアピールポイントを整理しておくことが大切です。派遣先の評価を自分も知っておかなければなりません。定期的に派遣先の上司などに自分の評価を聞いたりすることで、気づかない自身の実績を把握することもあります。派遣先での地位も忘れてはなりません。後輩の指導経験などは、それを任されること自体が派遣先での評価の表れで、大きく評価されやすい重要なアピールポイントになります。新たな資格の取得なども重要なアピールポイントです。その他、案外見落としやすいアピールポイントに普段の勤務状況があります。無断欠勤や遅刻がなく、上司や同僚との関係が良好であれば派遣継続を要望されることに繋がるでしょう。
自分が納得できる時給交渉をするためには、時給アップを要求する金額を具体的に提示することが大切です。具体的な金額を提示されれば派遣会社の担当者も答えを出しやすく、早い対応が期待できます。要求が具体的でなければ本気での交渉と受け取ってもらえないこともあるでしょう。また、アップしても希望の額に達しないこともあり得ます。要求する金額を具体化するためには情報収集が大切です。その情報には、派遣先で働いている他社からの派遣社員の時給や、職種別の時給の相場などがあります。他社派遣社員や職種別相場との比較で遜色がない場合の基準になるのが、一般給与がアップした場合の時給換算額の相場です。昇給した約半分の人が昇給時、時給換算で10円から50円アップしています。51円から100円アップしたのが約四分の一の人です。時給換算で100円アップすれば良い方と言えるでしょう。目安がなければ、この額以内で交渉するのがおすすめです。あまり大きな額を提示すると逆効果になります。
派遣会社は、社員を派遣することによって得た契約額から派遣社員の時給を支払って、その差額で利益を得ます。このマージンは派遣会社ごとに異なるのが実態です。従って、同じ職場で同じ仕事をしていても他の派遣会社の方が時給が高いことはあり得ます。このような場合、派遣会社と交渉して6割以上の確率で時給アップにつながったとのアンケート結果もあり、時給交渉は成立するのです。同じ職場の他の派遣社員の方が時給が高い場合は、躊躇せずに派遣元の担当者に相談するのが良いでしょう。職種の相場と比較して時給が低いと感じた場合も同様です。
派遣元の担当は直接派遣社員に接するだけではなく、派遣先の上司や同僚からも情報を収集しています。派遣社員の直接の印象と派遣先会社の派遣社員に対する印象の両方を知るキーパーソンです。実績や業務レベルだけではなく、派遣先にとって人柄も含めて必要な人材であるか否かは派遣元にとっても重要な情報になります。その情報を握る担当との人間関係は大切です。信頼を得るためには、こまめに連絡をとることが欠かせません。面談や電話、メールなどを活用して定期的な報告を心がけることが信頼に繋がります。時給交渉のための派遣元との連絡などは派遣先職場の上司や同僚に悪影響をおよぼすことはありません。それは、派遣については職場ではなく派遣先の人事や経理が担当するからです。
派遣社員の時給アップは自ら行動することによって実現します。時給アップのための交渉相手は派遣元の会社です。時給交渉を成立させるためには契約更新時やスキルアップしたとき、役職についたときなどタイミングを選ぶ必要があります。アピールポイントをしっかりと整理して、希望額を具体的に提示するとともに派遣元の担当者と良好な関係を維持しておくことが交渉を有利にするためのコツです。
【2021年6月22日公開 - 2023年11月27日更新】
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