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スキルアップという転職理由は、一見するとポジティブな印象をもちます。しかし伝え方によっては「自己本位に転職を考えている人だな」など、ネガティブに捉えられる場合もあります。今回は、転職理由で「スキルアップ」と伝える際の注意点や、職種別の例文などを解説します。スキルアップを求めて転職活動をしている人はぜひ参考にして下さい。
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単に「転職理由はスキルアップ」と伝えたからといって、それだけで書類選考や面接で落ちることはありません。しかし、言葉のニュアンスや伝え方によっては、マイナスに左右する可能性もあります。例えば、ネガティブな伝え方をしたケースや、本音を隠すカモフラージュだと見抜かれた場合です。
他にも、スキルアップが難しいような募集ポジションでは、「転職理由はスキルアップ」はネガティブな印象になり得るため注意が必要です。
企業や人事によって考え方は異なるものの、転職理由を通して「面接官が知りたい一般的な内容」を把握することは大切です。ここでは、転職理由を通して面接官が知りたい3つの内容を紹介します。
面接官は、すぐに離職せず、長く働いてくれる人を探しています。せっかく採用しても、前職の退職理由と同様の理由で離職されれば、採用活動が振り出しに戻ってしまうからです。そのため、求職者の転職理由を聞き、自社でも同様の事象が発生しないかを確認しています。
例えば、自社の募集ポジションはリモートワークが難しく、原則的に出社が必要だとします。求職者が「前職はリモートワークができなかったので転職したい」といえば、すぐに離職すると予想される場合もあります。
退職理由が、多くの人が納得する「合理的な内容」であれば、転職という判断も妥当だといえます。退職理由に合理性を感じられれば、正当性を証明できるため、面接官も安心して採用できます。
例えば、夫の転勤で県外への引っ越しを余儀なくされ、やむなく退職したという理由であれば、客観的に見て合理性があると判断できます。一方で残業が多くて退職したとか、自分のやりたい仕事ができなかったいう理由であれば、「仕事内容や残業時間を調べてから入社なかったの?」などと疑問が生じるため、合理性がある内容とは言い切れません。
面接官は、転職理由を通して募集ポジションごとの求める人物像とミスマッチがないか確認をしています。応募者のスキル、経験、人柄や仕事と向き合う姿勢など、さまざまな観点で確認を行いますが、中でも転職理由には応募者の価値観や人間性が色濃く反映されるものです。そのため、転職理由の質問は深掘りされやすいといえます。
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転職理由を用意する際には、自分の本音を伝えるのはもとより、面接官に納得してもらえることも重要です。そのためには、転職理由を整理する必要があります。転職理由を整理する手順は、以下の通りです。
時折、「聞き心地がよい」や「なんとしても受かりたい」などの理由で、本心ではない転職理由を用意する人がいます。嘘の理由で採用されても、本当の希望を叶える転職にはつながりにくく、転職後にミスマッチとなる可能性が高いです。
そのため、転職理由は事実ベースで書き出すことが大切です。「これは伝えてよいのか?」などと悩まず、まずは率直な理由を書き出しましょう。
率直な理由例
転職理由には、伝えるべき内容と伝えなくてよい内容が存在するため、仕分けが必要です。仕分けの際には、転職理由を以下のようにカテゴリー分けするのがおすすめです。
3に該当する理由は、自身の行動不足が指摘される可能性があります。どの転職理由を伝えるべきか慎重に検討して下さい。
面接官に「伝える内容」と「伝えない内容」を仕分けたら、伝える内容の具体的な表現方法を検討します。基本的には、ポジティブな内容で伝える姿勢が大切です。
例えば、「通勤時間が長く疲れる」が本音の場合、「通勤時間を仕事に充当したい」と伝えれば、本心を伝えつつ前向きな印象を与えられます。他にも、「給料が安くて転職したい」が転職理由であれば、「働きぶりが正当に評価される環境で働きたい」と言い換えるとプラスな印象になるでしょう。
転職理由の矛盾は面接官を不安にさせるため、不採用になる可能性が高まります。例えば「スキルアップしたい」が本音なのに、人間関係に焦点を当てた内容しか伝えなければ、一貫性が乏しく違和感を与える場合もあります。
自分では転職理由の矛盾に気付かないケースも多いため、第三者に聞いてもらうと安心です。転職のプロである「転職エージェント」であれば、矛盾点の発見はもとより、改善方法の提案も期待できます。
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転職理由に「スキルアップ」や「キャリアアップ」を挙げる人は多いため、なんとなく選んだ理由ではないことを根拠立てて伝える必要があります。また面接官に対し、安心感を与えることも大切です。そのためには、以下の6つのポイントを意識してみて下さい。
順に詳しく解説します。
転職理由に前職の文句が垣間見えると、面接官は「責任転嫁する人だ」などと、悪いイメージをもつ可能性があります。そのため、前職の文句になっていないかを確認することが大切です。
例えば、「社内に優秀な人がおらず、何も学べなかった」といえば、前職の文句と捉えられてしまいます。スキルアップできるか否かは、極論をいえば自身の努力次第です。転職理由がスキルアップの場合には、前職の文句と捉えられる言い方は避けましょう。
面接官に「スキルアップしたい」といえば、目的を聞かれるのは必須です。そのため、スキルアップの目的を明確にする必要があります。しかし、単に「前を目指したい」などと、中身の薄い回答をすれば説得力に欠けます。新卒や第二新卒であれば許容される可能性はあるものの、一般的な転職活動では通用しません。
スキルアップの目的を明確化するには、「〇〇の課題解決には、●●のスキルアップが必須です」など、企業や社会への貢献・ユーザー視点を踏まえるのがポイントです。
「スキルアップしたい」という転職理由に筋が通っているものの、応募先への志望動機との一貫性がなければ、真実味に欠けてしまいます。また転職理由と志望動機に一貫性をもたせることで、自分には「応募先企業しかない」とアピールが可能です。転職理由と志望動機に一貫性をもたせるには、「自分は●●という理由でスキルアップしたい。応募先企業で働けば、〇〇という背景からスキルアップを実現できる」といった流れで考えます。
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自身の努力や環境の調整(例:部署異動の申し出、副業の実施)によって、スキルアップが実現することもあるはずです。現職または前職でスキルアップが叶う場合には、面接官から「わざわざ転職する必要はない」と思われてしまう場合も。また、「逃げの転職をする」「発想の転換ができない人」という印象をもたれる可能性もあるため、「転職しなければスキルアップできない」という根拠を示す必要があります。
習得したいスキルが素晴らしい内容であっても、転職先で必要とされるスキルでなければ意味をなしません。そのため、スキルの習得によって、応募先にどういった貢献ができるかを考えることが大切です。
常に面接官は、応募者を採用することで、自社にどのようなメリットがあるかをチェックしています。自身の希望するスキルアップ内容が、応募先への成長・発展につながれば、面接官は安心して採用できるはずです。
面接官はスキルアップしたい人に対し、「スキルアップ実現後、すぐに辞めるのでは?」といった不安を抱えています。面接官の不安を払拭すべく、スキルアップしてもすぐに辞めない点をアピールすることが大切です。
例えば、前職での在籍期間が長ければ、「基本的に1つの企業で腰を据えて働きたい」と伝えるのもおすすめです。短期間で転職を繰り返した人は、「5年後・10年後も応募先で〇〇のように貢献したい」などと、長く働くイメージがつく話をすることがおすすめです。
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スキルアップを転職理由とする場合に、「書き方や伝え方がわからない」と悩む人も見受けられます。以下に、「営業職」「事務職」「SEやITエンジニア」の例文を解説します。
【例文】新規開拓営業でスキルアップすべく、組織の発展に貢献したいと考えています。現職はルート営業が8割であるため、新規営業を行ないたいと上司に相談したところ、「業界の構造的に新規開拓は難しいので、ルート営業で関係性を深めて欲しい」とのことでした。また今後は海外にも視点を向けたいと思っており、グローバルな環境に身を置きたいと考えます。現職は日本企業を相手にした会社であり、グローバル要素が少ない環境です。そのため、新規開拓営業への挑戦・グローバル要素をもつ企業でスキルアップしたいと思い、転職を決意しました。
【ポイント】● 希望実現に向けて、現職で努力した点を明示できています。● 「新規開拓が主流」「グローバルな環境」にマッチする応募先であれば、説得力が増します。
【例文】現職では経理部内の担当が細かく分類されており、私は仕入れ担当です。しかし、私は社会人当初から「マルチに活躍できる経理職」を目標に掲げているため、財務状況などにも関わりたいという気持ちをもっております。準備に向けて、簿記2級の資格も取得しました。また現職への交渉も考えたものの、5,000人規模かつ経理メンバーも10名近くいるため、1人が全ての仕事に携わるのは実質的に不可能です。そのため、裁量権の広い環境で貢献したいと考え、転職を決意しました。
【ポイント】● 逃げの転職ではなく、明確に考えた上で「希望が叶わない」と示せています。● 規模感が小さな会社や、経理職にマルチな活躍を求める企業であれば、転職理由に納得してもらいやすいです。
【例文】他社で勤務する常駐エンジニアとして、主に金融関係のシステム設計・構築などを任されていました。30歳が目前に迫った今、SEとして上流工程での業務に携わりたいという思いが強くなっています。現職の営業に「上流工程で働きたい」と相談したものの、下請けとしての仕事が主なため、上流工程に携わるのは難しいとの回答を得ました。現職で希望が叶わないとわかったため、前職での金融関係の知識が活かせる現場で貢献したいと考え転職することにしました。
【ポイント】● 「日々の仕事が平凡なので転職したい」と思われないようにしましょう。● 「なぜ」スキルアップしたいかという点を、明確にすることが大切です。
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転職理由にスキルアップを挙げる場合には、目的の明確化や志望動機との一貫性など、ポイントを押さえた伝え方が求められます。面接官の目線で、転職理由に客観性や説得力をもたせるには、第三者からの客観的な意見があると効果的です。客観的かつ的確なアドバイスを希望する人は、転職のプロである「転職エージェントの活用」がおすすめです。
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