さまざまな業界・分野で高い需要があるITエンジニア。IT技術の進歩やその時のトレンドなどに応じて、必要とされるスキルやエンジニアの市場価値も移り変わっています。

変化の激しいIT業界において、自身の市場価値や年収について疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ITエンジニアが自身の市場価値を把握すべき理由や具体的な調べ方、今後需要が高まるであろう7つの職種について解説します。ITエンジニアとしての市場価値を高める具体的な方法もまとめているので、ぜひ参考にして下さい。
 

1. ITエンジニアが自身の市場価値を把握すべき理由

ITエンジニアが自身の市場価値を把握すべき理由

ITエンジニアは、自身の市場価値を把握することが重要です。現在の自分に見合った年収や、今後市場価値を高めるための方向性が分かり、キャリアアップや年収アップに役立つためです。

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1-1. 自分に見合った年収が分かる

ITエンジニアの市場価値は、その人の年収に直接的な影響を与えます。市場価値はスキル・経験・保有資格などで変動し、それを企業側が評価して年収が提示されるためです。

そのため、自身の市場価値を把握することは、自分の現在の年収や提示されている年収が適切かどうかを見極めることにも役立ちます。例えば、現職の年収が自身の市場価値に見合っている場合は転職を急ぐ必要はありませんが、見合っていない場合は転職を検討するメリットが大きいと判断できるでしょう。

自身の価値を定量的に図れるようになるため、自身の市場価値を把握することは非常に重要といえます。

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1-2. 現状と市場価値を高める方向性が分かる

自分の市場価値を把握することは、現在の自分に不足しているスキルや経験が明確になります。これは同時に、今後自身の市場価値を高めるための方向性が分かることを意味します。

例えば、特定のプログラミング言語やスキルが不足している場合は、その分野のスキルを補強する学習やプロジェクトに参加したり、ITエンジニアの需要に必要なスキルを把握し、足りないスキルを学んだりすれば、ITエンジニアとしての市場価値が高まるでしょう。
 

2. ITエンジニアの市場価値の調べ方

ITエンジニアの市場価値の調べ方

ITエンジニアが自身の市場価値を調べたい場合は、転職エージェントに相談するか、市場価値を診断できるツールの利用がおすすめです。

2-1. 転職エージェントに相談する

転職エージェントに相談することで、ITエンジニアとしてのスキルや経験に基づいた市場価値を評価してもらえます。

転職エージェントはヒアリングを通じて、現在のスキルや経験に最適な企業を紹介してくれるだけでなく、年収のおおまかな目安も教えてくれます。また、常に最新の業界情報に精通しているため、より正確な評価が期待できるのも利点です。

スカウトサービスが提供されている場合は、自身に対するスカウトの有無や数、スカウトしてくれた企業の質などからも、自身がどの程度求められているかが間接的にわかるでしょう。

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2-2. 市場価値を診断できるツールを利用する

転職エージェントや求人サイトが提供している市場価値診断ツールを活用すると、自身の市場価値を測れます。

内容や診断結果はツールによって異なりますが、その多くは年齢やスキル、経験などの条件を入力するだけで大まかな市場価値を客観的に診断してくれます。転職エージェントよりも簡易的な方法ですが、すぐに結果を知れる手軽さがメリットです。

マイケルペイジでも年収査定ツールを提供しており、現在の職種や役職を入力するだけで現在の年収との比較が可能です。また、定期的に年収調査レポートも公開しているため、市場価値の判定に役立つでしょう。

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3. 今後需要が高まると期待できるITエンジニア系の職種7選

3. 今後需要が高まると期待できるITエンジニア系の職種7選

今後需要が高まると考えられるITエンジニア系の職種は、以下の7つです。

  • クラウドエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • 社内SE
  • フルスタックエンジニア
  • AIエンジニア
  • テックリード
  • セキュリティエンジニア

3-1. クラウドエンジニア

クラウドエンジニアは、クラウドサービスが急拡大している現代において、今後も高い需要が期待できる職種の1つです。

国のDX推進計画に伴い、多くの企業がクラウドの移行を進めている一方、クラウド技術に精通したエンジニアは不足しているのが現状です。

クラウドエンジニアに向いている人は、クラウドプラットフォーム(AWSやAzure、Google Cloudなど)に強い興味関心を持っていることに加え、最新のテクノロジーを学び続ける意欲がある人です。加えて、システムの設計や運用に関する知識だけでなく、セキュリティやネットワークに対する理解があると、さらに需要が高まります。

今後も当面の間はクラウド技術とそれに関するサービスが拡大し続けることが予想されるため、クラウドエンジニアの知識やスキルを持つ人には高い需要が期待できます。

3-2. ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、IT業界の中でも比較的トレンドの変化に左右されにくく、常に一定の需要がある職種として知られています。企業のITインフラを支えるネットワークは必要不可欠な存在だからです。

今後も新しい技術の登場や成長が期待されている分野であるため、ネットワークエンジニアの需要が尽きることはないといっても過言ではありません。

ネットワークエンジニアは、ネットワーク技術に関する幅広い知識の他に、トラブル対応の能力も求められます。そのため、論理的な思考ができ、システム障害やネットワークの問題を冷静に分析し、解決できる人に向いています。チームや他部門と連携が必要な場面もあるため、柔軟なコミュニケーションスキルも重要です。

関連記事:「ネットワークエンジニアとは?仕事内容・年収をサーバエンジニアと比較!」

3-3. 社内SE

社内SEは、企業内のITインフラやシステムの運用などを通じて、社内の業務効率化をサポートする役割を担う職種です。

社内SEがいると、システムのメンテナンスや調整などを外注せずに、自社内でスピーディーに解決できるメリットがあります。加えて、セキュリティリスクの低減にも役立つため、組織内で重宝される存在です。

社内SEは、IT分野における幅広い知識を持ち、さまざまな技術領域に対応できる柔軟性を備えた人が向いています。基本的に企業に所属する職種のため、安定したキャリアや収入を求める人にも適しているでしょう。

ITエンジニアとしての専門スキルを活かしつつ、企業の課題解決や効率化の観点から全体の成長に貢献できるのが、社内SEの魅力といえます。

3-4. フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアは、フロントエンドからバックエンド、データベースに至るまで、システム全体の開発を担う職種です。

慢性的な人材不足が続くIT業界において、複数の分野を横断して作業できるフルスタックエンジニアは需要が高く、プロジェクトの進行スピードアップにも欠かせない存在です。

フルスタックエンジニアに必要な素養として、幅広い技術領域に興味を持っていることや、自ら学び続ける意欲などが挙げられます。状況に応じて複数の技術を組み合わせてトラブルを解決する場合があるため、問題解決力や柔軟な対応力、チームやプロジェクト全体を見渡す視点などが求められます。

今後ますます需要が高まるフルスタックエンジニアは、IT分野における総合力が身につく理想的なキャリアといえるでしょう。

3-5. AIエンジニア

AIエンジニアは、AI(人工知能)の技術を設計、開発したり、構築したりする専門職で、AIの発展に伴いさまざまな分野で注目されている職種です。

AIエンジニアは、機械学習やディープラーニングなどの技術を活用し、データを分析してアルゴリズムを開発する役割を担います。AIは幅広い分野で活用が期待され、まだまだ発展の余地があり、今後もさらなる需要が見込まれているため、ITエンジニアとして非常に将来性がある職種です。

AIエンジニアに向いている人は、論理的思考力に加え、データサイエンスやアルゴリズムに関心が高く、数学や統計を駆使して問題解決に取り組める人です。

3-6. テックリード

テックリードは、エンジニアチームのリーダーとして技術面から問題解決やプロジェクトの進行をサポートする職種です。

テックリードは、エンジニアとしての幅広い知識やスキルに加え、チームを取りまとめるマネジメント力や、プロジェクトを円滑に進めるためのコミュニケーション能力も必要です。

そのため、技術的な専門性を深めるだけでなく、他のエンジニアと協力しながらプロジェクトを成功に導くことに喜びを感じる人はテックリードに向いています。チームをまとめるリーダーシップがあり、プロジェクトのスケジュール管理能力に長けている人にもおすすめです。

IT業界においてテックリードの需要は高く、キャリアのステップアップを目指すエンジニアにとって理想的なポジションといえます。

3-7. セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、企業の情報システムやデータを守るために、セキュリティ対策を専門的に行う職種です。

情報漏えいやサイバー攻撃のリスクが増加している現代において、セキュリティエンジニアは企業から非常に重要視されており、その必要性は今後も高まると予想されています。

セキュリティエンジニアは、セキュリティに関する専門知識はもちろんのこと、迅速に状況を分析して問題を解決する能力が求められます。併せて、最新の脅威に対して敏感であることや、常に新しいセキュリティ技術を学び続ける意欲、想定されるリスクに対応できる能力なども重要です。

デジタル化が進むほど、データの重要性やセキュリティリスクが高まるため、セキュリティエンジニアは今後も高い需要が予想されます。

関連記事:「エンジニアリング分野で自分を売り込む6つの方法」
 

4. ITエンジニアが市場価値を向上させる方法

4. ITエンジニアが市場価値を向上させる方法

ITエンジニア市場価値を向上させる具体的な方法は以下の3つです。

  • スキルの幅を広げ強みを増やす
  • トレンドを常に把握する
  • プロジェクトマネージャーから学ぶ

4-1. スキルの幅を広げ強みを増やす

ITエンジニアの評価は保有するスキルや経験で決まるため、ITエンジニアとして市場価値を高めるためには、スキルの幅を広げ、エンジニアとしての強みを増やすことが重要です。

そのため、できるだけ多くの領域をカバーできるスキルを身につけ、汎用性のある人材になれるよう意識しましょう。例えば、特定のプログラミング言語に加えて、クラウドやデータベースの知識も持つと、より広範な業務に対応できるようになるでしょう。

関連性のあるスキルを組み合わせて身につけると、ITエンジニアとしての市場価値や選択できる仕事の幅が広がります。

4-2. トレンドを常に把握する

ITエンジニアとして市場価値を向上させるには、トレンドを常に把握しておくことが重要です。IT業界はトレンドの変化が非常に速く、トレンドに沿ったスキルや経験があるかどうかによって市場価値が大きく変動する傾向があるためです。

トレンドを把握するためには、業界ニュースや著名な企業や技術者が発信している情報などを定期的にチェックしたり、ウェビナーやカンファレンスに参加したりすると良いでしょう。

信頼できる情報源を見つけ、情報感度を高めることで、時代に即したスキルを効率よく磨き続けられるでしょう。

4-3. プロジェクトマネージャーから学ぶ

プロジェクトマネージャーからさまざまなことを学ぶのも、ITエンジニアとしての市場価値を高めることにつながります。

プロジェクトマネージャーは、スケジュール管理やタスクの割り振りなど、プロジェクト全体を見渡してチーム全体が円滑にプロジェクトを進められるよう施策を立てます。コミュニケーション力やリーダーシップなど、いちエンジニアとしてプロジェクトマネージャーの視点から学べることは多く、これらのスキルは将来的にキャリアを広げる際に大いに役立つはずです。

このような視点でプロジェクトマネージャーを見てみると、仕事を通じて思わぬ発見があるかもしれません。
 

まとめ:ITエンジニアは市場価値を把握して年収アップを目指そう

まとめ:ITエンジニアは市場価値を把握して年収アップを目指そう

ITエンジニアとして市場価値を高めるためには、まず自分の現状を把握し、スキルや経験を強化することが重要です。また、最新の業界トレンドを常に意識し、今後需要が高まるスキルを積極的に学び続けることが求められます。

転職エージェントや市場価値診断ツールを活用すると、より客観的に自分の立ち位置を理解し、適切なキャリアプランを描けるでしょう。

マイケルペイジでは、転職をサポートするツールとして年収査定ツールや年収調査レポートなどを提供しています。これらを参考にしつつ、求人検索でご自身の市場価値に見合った求人を見つけて下さい。 

Summary

さまざまな業界・分野で高い需要があるITエンジニア。IT技術の進歩やその時のトレンドなどに応じて、必要とされるスキルやエンジニアの市場価値も移り変わっています。

変化の激しいIT業界において、自身の市場価値や年収について疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ITエンジニアが自身の市場価値を把握すべき理由や具体的な調べ方、今後需要が高まるであろう7つの職種について解説します。ITエンジニアとしての市場価値を高める具体的な方法もまとめているので、ぜひ参考にして下さい。

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