外資系の転職時期はいつがベスト?転職の流れも併せて解説

転職活動をするにあたって、その時期は転職の成否にかかわる重要な要素と言えます。外資系企業を目指す場合、一般とは少し転職に適した時期がずれるため注意が必要です。本記事では外資系企業への転職をするのにベストな時期、時期別のメリットやデメリットについて詳しく解説します。また、併せて転職の流れなどについても触れていきます。
 

1.外資系への転職を目指すなら10月~12月がベスト

外資系への転職を目指す場合、タイミングとしてベストなのは10月~12月です。その大きな要因は求人数の増加。外資系企業で求人が増えるのは、一般的に10月~12月の間と言われています。新年度がスタートするタイミングで、新入社員を雇い入れようとするのは外資系も日系も同じです。ただし、外資系は会計年度を1月に設定しているケースがよくあります。そのため、新年度に新たな人材を採用することを見越し、10月~12月に求人を出し始めることが多いのです。外資系への転職を狙うのであれば、業界分析やキャリアの棚卸などの転職準備を9月頃から始めておくとよいでしょう。求人が出始める頃に準備に取り掛かるのでは、出遅れてしまう可能性があります。

なお、新年度から入社を見越した求人開始のタイミングはあるものの、10月~12月を逃すともう外資系企業に転職できないというわけではありません。通年求人も行っています。例えば、会計時期が1月ではない外資系は新年度の時期もずれるので、10~12月以外のタイミングで求人がスタートします。また、新規事業や組織の変更に合わせて求人を出すということもあります。10月~12月以外も外資系への転職は可能と考えておきましょう。

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2.転職は時期によってメリット・デメリットがある?

まずは外資系へのベストな転職時期について解説しましたが、その時期だけしか転職活動に適していないわけではありません。状況によっては、世間一般的に中途採用が増える時期(2~3月・8~9月)を狙った方がよい場合もあるでしょう。ライバルがあまり多くない時期(4~5月)を検討するなどの戦略が必要な場合もあるかもしれません。転職は時期によってメリットとデメリットがあるので、それぞれについて解説していきます。

2-1.2~3月・8~9月の場合

  • 求人の数が多く、選択肢の幅が広い
  • 自分にあった職場を選びやすい
  • 通常では見られない求人情報が公開されていることもある

転職活動を2~3月・8~9月に行う場合も考えられます。一般的に中途採用の求人が最も増えるのは2~3月と8~9月です。ほとんどの企業が上期を迎えるのが4月、下期を迎えるのが10月あたりになっています。この時期に向けて社内体勢を整えようとするため、新しく求人が出されやすいのです。

2~3月、8~9月は求人の数が多いだけに選択肢の幅が広く、自分にあった職場を選びやすいことが大きなメリットです。豊富な求人の中には、通常では見られない求人情報が公開されていることもあります。この時期に求人を出している外資系企業も存在するでしょう。ただし、この時期は求人数が多い分、応募者の数も増えるので、競争が激しくなるデメリットがあります。準備不足な状態で転職活動を行ってしまうと、せっかくのチャンスをものにできず終わってしまうことにもなりかねません。自分が目指す入社月の2~3カ月前から、準備やリサーチを始め余裕をもって転職活動に臨みましょう。

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2-2.4~5月の場合

  • 求人の数自体はそこまで多くない
  • 企業の採用意欲が高く、ライバルがあまりいない時期
  • 人手不足や退職者の穴埋めなど緊急を要する目的で出されるものが多い

4~5月は求人の数自体はそこまで多くありません。しかし、企業の採用意欲が高くライバルがあまりいない時期という特徴もあります。このタイミングで転職活動を行うのも悪くないアプローチです。4~5月は企業においてすでに新年度がスタートしている状況でもあります。この時期に行われる求人は、新規体制の発足による人手不足や退職者の穴埋めなど、緊急を要する目的で出されるものが多いのです。そのため、比較的選考がスピーディに進みやすく、タイミングがあえば未経験でも採用されるチャンスが見込めます。また、3月を決算時期としている企業が4~5月に求人を出すパターンもあり得ます。

しかし、4~5月は新年度が始まり忙しい時期なので、在職者にとっては就職活動をするのが負担になりやすいことがデメリットです。現在の仕事をこなしながら、並行して転職活動も進めるのは容易ではありません。さらに、この時期は求人の数自体は少なめなので、選択肢が狭まりやすいこともネックになりやすいでしょう。

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3.転職のタイミングを決めるべきポイント

年間を通しての転職活動のタイミングについて見てきましたが、自分のキャリアをどのタイミングで転職をすべきか見極めも重要です。いざ転職活動を始めようとした際、今すぐするべきなのか、もう少し待った方がよいのか迷ってしまう人もいるでしょう。転職するかどうかのひとつの判断基準として、例えば年齢が挙げられます。20代半ばまでであれば、今後の成長を見込んでのポテンシャル採用も期待できます。異業種への転職など、大きなキャリアチェンジもしやすい年代です。20代後半あたりからは、業務の基礎知識だけでなくリーダー経験が求められ、40代ともなるとマネジメント能力や専門性が評価対象になってきます。25歳、30歳、35歳、40歳など、企業からの見る目が変化する年代を考慮して、節目ごとに転職するかどうか検討することがポイントです。

また、勤続年数や金銭的な面も、現時点で転職するかどうかの判断基準に関わってきます。例えば、入社後すぐに転職するのは避けた方が無難です。入社してすぐに仕事を辞めたり移ったりすると、次の会社から定着性に懸念を持たれるリスクがあります。「この人を採用してもすぐ辞めてしまうかもしれない」などネガティブなイメージがつくということ。企業も採用活動もコストがかかっているので、採用した人がすぐに離職し、再度採用活動にコストをかけなければならない事態は避けたいのです。なお、転職する際に金銭的に損をしないために、ボーナスや退職金がもらえる時期も考慮しておくとよいでしょう。

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4.転職をするにあたっての流れ

転職をするにあたっては、おおまかな流れを理解しておくことも重要です。行き当たりばったりでスタートすると効率が悪くなる可能性があります。転職をする時期を決めたら、自分が転職しても問題ないタイミングを逆算して転職活動を始めましょう。例えば現職の繁忙期には転職を避けたほうが無難です。できる限り現職に迷惑をかけないのが社会人としてのマナーであり、円満に退職を進めるためのコツでもあります。

就職活動は3~6カ月程度かかるのが一般的。転職準備や書類作成に2週間程度、応募や面接に2カ月、内定や退職の手続きに約1カ月半(有給消化の期間や引継ぎなども考慮すると2カ月前後はみておきたい)くらい必要です。退職日が決まったら退職願を提出します。退職願の提出をもって正式な退職の意志表示としている会社も多いため、提出が遅れると退職日もその分後ろにずれ込む可能性が出てきます。次の仕事が決まっているなら入社日との関係などもあるので、上司に相談しできる限り早めに提出しましょう。なお、転職先での仕事スタートに向けて、あらかじめ準備をしておくことも重要です。転職先の就業規則は事前に確認し、現職との違いをチェックします。また、転職先で必要な予備知識を習得する、備品の準備をするなどもしておくと、入社した後の仕事がスムーズに進みます。

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転職活動は時期を考慮しつつチャンスを逃さない意識が重要

外資系企業への転職を目指すなら10月~12月の活動がベストですが、転職活動は臨機応変に対応することも大切です。一般的に求人が多くなる時期や、ライバルが少なくなる時期も知識として押さえておきましょう。自分の希望条件にあった求人がいつ出されるか予測しきることは難しいため、時期にこだわり過ぎず、チャンスがあれば動く気持ちを持って転職活動に臨んでください。

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