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転職を成功させるためには、自分に合ったキャリアが積める企業を選ぶことが大切ですが、それにはまず自己分析を行ってスキルを可視化する必要があります。自分を知ってこそ自分に合った企業が選べる、というわけです。この「スキルの可視化」は、転職予定のない人にもメリットがありおすすめです。そこで今回は、スキルの可視化に必須のキャリアの棚卸し方法を紹介します。
「棚卸し」という言葉を聞いたことのある人は多いかもしれませんね。棚卸しとは、どんな商品在庫がそれぞれどのくらいあるのか、その数量を確認する作業のことをいいます。自己分析においてこれまでの業務を振り返り、自分のやってきたことを洗い出す作業のことを、この棚卸しになぞらえて「キャリアの棚卸し」と呼ぶことがあります。
社会人になって何年か働いてきた人なら、様々な業務を手掛けたことがあるでしょう。それは必ずしも大きな業務でなくても良いのです。日々行ってきた細かな業務まで漏らさず拾い上げていくと、意外と自分は幅広い業務に取り組んできたのだということがわかるのではないでしょうか。それをあらためて見直し分析してみると、仕事を通して身につけてきたスキルや得手不得手についてもわかってくるはずです。
このように、自分のキャリアを可視化すると、自分の強みも客観的に再確認することができます。すると、その強みを活かすにはどんな転職先を探せばいいのかというのもおのずとはっきりしてくるでしょう。また、仮に転職の予定がないとしても、今後のキャリアを考えるうえでこの作業は大いに役に立ちます。
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キャリアの棚卸しを行うとどのようなメリットが得られるのでしょうか。詳しく解説します。
転職の際には志望先の企業から職務経歴書の提出が求められ、面接を受けることになります。その際、採否の決め手となるのは魅力ある人材と評価されるかどうかです。特にライバルがいる場合には、他の人と比べてこの人でなければ、というアピールポイントがあるかどうかというのは採用を勝ち取る上で重要な点になります。
しかし「あなたのアピールポイントは何ですか」と聞かれて、何の準備もなくとっさに答えることのできる人は少ないのではないでしょうか。そのためにも事前にキャリアの棚卸しを行い、自分の強みを知っておくことが重要なのです。また、棚卸しを行っていく過程ではどのような業務を通して今のスキルが身についたのか、という具体的なエピソードも浮かび上がってきます。このことは自己PRに大きな説得力を加えるでしょう。自分の強みを知り自信をもってアピールできることで、ライバルに一歩先んじることができるようになります。
企業が募集をかける際には、求める人物像というのがあるはずです。あらかじめキャリアの棚卸しを行って、自分の得意な分野・不得意な分野を可視化しておけば、自分がその人物像に合っているかどうかがわかります。マッチしていない企業を選んでも採用を勝ち取るのは難しいでしょうし、仮に採用されたとしても自分のやりたい仕事ができないという事態にもなりかねません。キャリアの棚卸しで自分のモチベーションを上げる仕事が可視化されていれば、その転職先で本当に力を発揮することができるかどうか、きちんと判断することができるでしょう。
キャリアアップのための転職であるならなおのこと、この先のキャリアビジョンを明確にし、どの転職先がキャリア形成に役立つのか熟考することが大切です。
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転職は闇雲に行っても成功するものではありません。入りたい企業があっても、その企業が求めるスキルを自分が持っていなければ、採用されることは難しいでしょう。キャリアの棚卸しで自分の持っているスキルを洗い出すと、逆に足りないスキルも見えてきます。実際に転職活動をするならまずはそのスキルを身につけてから、ということがわかるでしょう。つまり取り組むべき課題を知り、転職のベストなタイミングが図れるようになる、ということです。
また、キャリアの棚卸しをする際には、収入ややりがいなど今の職場での理想と現実についてまとめておくのもおすすめです。それにより、今後自分が何を優先していきたいのか、より理想に近づくためにはどんなスキルが必要なのかもわかってきます。このように、キャリアアップを考える際の土台となる情報を得るためにも、キャリアの棚卸しは有用です。
ここからは、キャリアの棚卸しを行う具体的な方法を順を追って紹介します。
まずは自分の今までの仕事を時系列順にまとめていきましょう。入社時からスタートして所属した部署ごとに分け、それぞれどんな業務に当たったかを思い出すままに書いていきます。といってもただ書きなぐるだけでは整理がつかないので、「業務内容」「実績」「取り組みの姿勢」「取得したスキルと経験」「得意分野と不得意分野」「成功事例」「失敗」といった項目ごとに書き込んでいくと良いでしょう。
実績は必ずしも数値で表せるものばかりとは限りません。その場合は評価された点や、自分が他の人より勝っていると思う点を書いていきます。これは主観的な評価で構いません。自分が思ったことを思うがままに書き込みましょう。
業務と実績の書き込みが終わったら、それぞれについて自己評価をしていきます。ポイントは業務への姿勢と成功事例の分析です。個々の業務にどのような姿勢で当たったか、細かな部分まで書き起こすと自分が仕事上どんなことを意識していたかがわかります。成功した事例についてはなぜ成功したのか、仕事の進め方やそのときの上司・同僚との人間関係も含めて細かく分析していきましょう。また、成功の前には失敗を乗り越えた経験もあるかもしれません。そのときにどうやって乗り越えたのかという具体的なエピソードも貴重なデータになります。
こうした分析を行うと、自分のモチベーションが上がる仕事の種類や成功パターンを可視化することができます。
ここまで経験した業務の一覧と自己評価を書きこんできましたが、「〇〇を何年行った」というのはあくまで履歴に過ぎません。ここから自分の「強み」を見つけ出すのがキャリアの棚卸しの一番のポイントです。それこそが、転職先の企業が最も聞きたいことだからです。
では「強み」とは何でしょうか。勉強して身につけた知識もあるかもしれませんが、それよりも経験を通じて学んだことこそが自分にとっての一番の強みとなります。仕事をしていく中で環境が変わったり、トラブルに見舞われたりといった困難に遭ったこともあるでしょう。そのとき自分はどのように対処しどういう結果になり、何を学び取ったか思い出してください。その学びこそが「強み」です。この強みは転職先に対するアピールポイントとなるので、先方が興味を持ちそうな視点から考えてみるのがおすすめです。
自分がこれまでに身につけてきたスキル、経験を通して学んだことがまとめられたら、それを土台として将来のビジョンを描いてみましょう。5年後、10年後に自分はどうなっていたいか、どんな仕事についてどんな働き方をしていたいか、という未来予想図です。それを念頭に置いてここまでに書いてきた一覧を見返してみると、ビジョンを実現するために伸ばしたいスキルや欠けているスキルがわかってきます。つまり成長課題です。仕事を通してそうした成長ができる職場というのが、自分にとって必要な転職先、ということになります。
キャリアの可視化や転職ノウハウに自信のない人は、プロのアドバイスを受けるのもおすすめです。マイケル・ペイジの転職支援サービスでは、知識豊富なコンサルタントが第三者の視点で経歴を分析し、転職活動をサポートします。自分では考えていなかった求人案件を知ることができるなど、より広い視野で転職活動に臨むことは、よりよい転職先に出会うための一つの方法です。