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問題解決能力は、キャリアアップを図るための必須スキルの一つだといわれています。確かに「仕事ができる」と誰からも認められる人からは、どんな時にもテキパキと問題に立ち向かう印象を受けることが少なくありません。とはいえ、数あるビジネススキルの中で、問題解決能力が特に重視されるのはなぜなのでしょうか。この記事では、問題解決能力が持つ意味や身につけるメリット、さらにこの能力を高める方法について解説します。
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仕事は常に順風満帆に進むわけではありません。突発的な問題は時として起こりがちですし、むしろイレギュラーな出来事が発生するのが仕事のリアルだといえるかもしれません。そんな時に求められるのが問題解決能力です。問題解決能力とは、問題の発生原因を洗い出して分析し、現実的かつ的確な解決策を見つけて解決に導くスキルをいいます。中でも必要とされるのが「問題を認識する力」「解決策を考える力」「解決策を実行する力」という3つの能力です。これらは問題や課題を分析し、速やかに解決するために欠かせないスキルといわれているもので、このような問題解決能力が身についている人は周囲の人から信頼されやすく、必然的に市場価値も高くなるというわけです。問題解決能力とは、このように自分自身のキャリアアップに直接的につながり、あらゆるビジネスシーンで役立つスキルとして注目されているものなのです。
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問題解決能力を身につけると、ビジネス上ではもちろんのこと、日常的な様々な場面でも役に立つ多くのメリットがあります。次に代表的なメリットを紹介しますので、それぞれ具体的に確認していきましょう。
問題解決能力を身につけると、思考力が格段に高まるようになります。というのも、問題が起きる原因は一つではないからです。たとえば今月になって担当部署の売上が急に激減したとします。この問題を解決するためには、問題が発生した原因とその解決策を考える必要がありますが、原因が一つではない場合には、なぜ売上が落ちたのか、論理的思考や仮説思考なども取り入れながら、原因を探らなくてはならないのです。売上が落ちた要因としては、ライバル会社の攻勢やスタッフの退職によるマンパワー不足、担当者のモチベーションの低下など様々な要因が絡んでいるかもしれません。これらの要因を論理的につなげ、時には「このような要因も絡んでいるかもしれない」と仮説を立てながら解決法を探っていくためには、その場しのぎではなく日頃から常に問題に対する意識を持つことが必要で、そのプロセスを通してこそ思考力が鍛えられます。その結果、問題を客観的に捉えて適切な解決策を提案したり、複数の解決策を考えたりできるようになるのです。
問題解決能力が身につくと、物事への柔軟な対応ができるようになってきます。問題解決能力とは、論理的な思考の習慣づけにより獲得されるスキルです。厄介事が突発的に生じると、どうしても焦ったり気持ちが混乱したりすることは否めません。そのため冷静さを欠いてしまい、問題の本質を見極めることが困難になりかねません。一方で日頃から論理的な思考を習慣づけて常に問題解決能力を磨いておくと、たとえ突発的な予想外の出来事が起こったとしても冷静に対応することが可能になり、起きている現状を客観的に分析・把握して、適切かつ柔軟な対応ができるようになるのです。
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問題解決能力が向上すると、業務の質や効率が確実にアップしていきます。なぜなら、問題解決能力を高めることによって、短期間で問題を的確に捉えて解決できるようになり、結果として無駄な仕事が減るようになるからです。この流れは日常的な業務の質の向上や仕事の効率アップの好循環につながり、個人的な成果はもちろんのこと、周囲にもその好影響が及ぶことで、組織全体の成果も上がるようになってくるのです。
問題解決能力が、個人の市場価値の向上にも組織の業績アップにも大きく貢献するスキルであることがわかりましたが、では実際に、どのように問題解決を図っていくべきなのでしょうか。問題解決に向けた道筋をステップごとに紹介していきます。
問題を解決するためには、まず何が問題なのか、その原因を冷静に観察しなくてはなりません。具体的には「どこで」「なぜ」その不具合が起こっているのかという点について、正しく理解し、問題を生じさせている原因の本質を見極める必要があるのです。たとえば「電話で商品の問い合わせが多く対処しきれない」ケースが生まれたとします。この場合は「対処しきれないこと」が問題ではなく、なぜ「問い合わせが多くなったのか」という理由を知ることが解決すべき根本的な問題になるのです。どこに着目するのかは問題解決のための重要な視点になります。もし「対処しきれない」ことに目を向けたとすれば、一時的な人員増強といった対症療法的措置になるかもしれません。一方で問い合わせの内容を分析して、それが商品に対するクレームなのか、ニーズの高まりなのかに着眼することで、抜本的な改善策を立てたり、商品開発に反映させたりするという根本的な問題解決につなげられるようになるでしょう。
問題の本質を理解したら、そのあとは問題を深掘りして原因を明らかにするプロセスに入っていきます。なぜその問題が起きたのか、論理的に、時には仮説も交えながら繰り返し思考を重ね、複数の解決策を導き出すことが必要です。上の例のように「急に電話の問い合わせが増えた」理由が、商品に対するクレームだとすれば、ユーザーは何に不満を感じているのか、使いにくさなのか品質の悪さなのか、宣伝内容と実情があっていないのか、分析して対策を考えることも必要になるでしょうし、商品に対して性能的に足りない点が指摘されているのであれば、どの点を補うのか、他の世代にもニーズが広がるのではないか、少しだけ視点をずらした姉妹商品を開発すればもっと売れるのではないか、といった分析も求められるかもしれません。その際に大切なのは解決策を一つに決めつけるのではなく、複数用意するという柔軟な姿勢です。
解決策をいくつか考えたら、最終的に理想の状態に近づけるための道筋を考えて実行に移していきます。解決策はそのどれもが有効な方法かもしれません。しかし全てを実行していくためには、優先順位をつけて行っていく必要があります。優先順位をつけるための着眼点は3つあります。それは施策を実行するために必要な仕込みや、成果が出るまでにかかる「スピード」、そして実行にかかる時間・費用・人員などの「コスト」、さらには見込める成果の「インパクト」です。問題の解決が確実になされたとしても、あまりにスピードが遅すぎては手遅れになってしまったり、問題解決を図ることはできてもコストがかかりすぎて、新たな問題が生じたり、インパクトがなさすぎたりすれば、本当の意味での問題解決になりません。大切なのは、これらの視点を軸に優先順位をつけていき、順位の高いものから実行に移していくということです。
問題解決能力を身につけるメリットや、問題への対処の方法などはわかってきましたが、では問題解決能力そのものはどのように身につけていけばよいのでしょうか。ここでは、問題解決能力の身につけ方や高め方について紹介していきます。
まずは身近な成功例に触れることが効果的です。周囲を見渡せば、問題解決能力の高い人が身近にいるのではないでしょうか。その人の考え方や行動の仕方をじっくり観察してみて真似ることから始めてみてはいかがでしょうか。言葉は悪いですが「見て盗む」方法が具体的に一番よくわかるやり方です。参考にできるような人が周囲にいない場合は、問題解決能力に関する書籍を読むことも効果的でしょう。解説しながら具体例なども記されているものであればいっそう効果的です。身近な人や関連書籍を参考に、問題意識をもって取り組めば考え方や行動が次第に変化していくことも期待できます。
次に、習慣づけがポイントになります。日頃から物事に対して「なぜ」と考える習慣を常に持つのです。その小さな積み重ねが問題解決能力を高めます。問題を発見し、常に多方面から原因を探る習慣を身につければ、問題が見つかりやすくなり、さらに実際に問題が発生した場面に直面しても、スムーズに対応が可能でそのスピードも向上していくことでしょう。
問題解決能力は、問題を発見することに対する日頃の習慣化で身につくようになりますが、そもそも問題解決能力がまだ低い段階では問題に気づいたり、原因を分析したりすることはなかなか難しいものです。しかしこれらのスキルを磨くために一つよい方法があります。それは思いついた原因をその都度紙に書き出していくことです。書くことは思考の整理につながります。情報や考えが書くことで可視化されると論理的な思考力が高まり、より深く思考できるようになるという好循環を生みます。なかなかうまく原因が見つからないという場合には、ぜひ思いついた原因を書き出す習慣をつけることをお勧めします。
問題解決能力はビジネスで自己実現を図っていくうえでは欠かせないスキルです。この能力を磨くことで、業務の効率化や人材の市場価値などの向上にもつながります。キャリアやビジネスの幅も広げるためにも、日々のトレーニングを積みながら問題解決能力を高めていくことが大切になります。まずは思いついた問題を書きつけることから始め、ぜひ自分の強力なスキルとして定着させていきましょう。
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