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ビジネスにおいて、重要視されることの多い「実行力」。しかし、この言葉を正しく理解している人はさほど多くありません。社会人における「実行力」とはどのような力を指していて、そして「行動力」とはどう違うのでしょうか。本項では、社会人が実行力を身に付ける方法、そして採用面接の場における実行力の評価方法・アピール方法を紹介します。
「実行力」と「行動力」―一見すれば同じ様に見える2つの単語ですが、それぞれの表す意味は大きく異なります。しかし、意味を理解した上で使い分けている人は少なく、「なんとなく」使われているのが現実です。この2つの違いを知るには、言葉の正しい意味を知る必要があります。まずは、「実行力」の正しい意味について説明します。
実行力とは、「物事に取り組み、やり抜く力」を表す言葉です。より具体的に説明すると、「定められた目的のために計画を立て、それを実現可能にできる力」を指しており、ある意味では計画性の高さを示す言葉とも言えます。実行力があれば、入念に段取りを決めた上で、計画性を持って最後まですべきことを完遂できます。後述する行動力とは逆に、「とにかくやってみる力」というよりは「求める結果までを得る力」という意味合いが強く、行動の積極性よりも計画の実現性を重視する傾向があります。
行動力とは、「とにかく動き出す力」を表す言葉です。「実行力がある」ことと比べて、計画性が薄く「失敗しても良いから」と「とにかく取り組む」など、行動ばかりが先走ってしまうイメージがあります。悪く言えば「無計画」ですが、良く言えば「積極的」という意味でもあり、実行力の高い計画力をプラスできれば、「実現可能な計画をスムーズに進行できる力」に昇華できます。つまり、行動力は単体で発揮する力なのではなく、実行力を発揮するための”バネ”の役割を担うのです。
一見、「実行力」が「行動力」より優れているように見えますが、どちらが劣っているということはなく、両者の決定的な違いは「計画性の相違」にあります。行動力があったとしても、実行力の計画性がないと右往左往してしまいます。逆に実行力だけがあったとしても、行動力の積極性がなければ事が進みません。とにかく手を付ける「行動力」も社会人には大事であり、どちらも欠けてはならない”力”なのです。なお、実行力は実績とともに身に付くものであり、新卒採用の場においては、応募者が社会経験の浅い学生であれば「行動力」だけでも評価できます。
しかし、実績が評価基準になる中途採用の場合は、何かを完遂し結果を出した実行力を備えていることも求められます。つまり、社会人になると行動力のみでは評価されにくくなる、ということも覚えておきましょう。
一口に「実行力がある人」と言っても、その言葉の捉え方は人によって様々です。どのような人を指し示しているのか理解していないと、実行力がある人を「行動力がある人」と取り違えてしまいます。では、社会人における「実行力がある人」には、具体的にどのような特徴があるのかを解説します。
先にも述べた様に、実行力とは物事を完遂する能力です。そして、物事を完遂できるということは、その責務を果たせる「強い責任感を備えている」という事でもあります。責任感が弱い人は、物事を途中に投げてしまったり、少しの挫折で諦めてしまったりしがちです。逆に責任感が強い人であれば、最後までやり遂げる姿勢を貫き通すため、周囲の迷惑になるような半端な行動は取りません。また、責任感の強さ故に、同じチームの仲間が仕事をしやすいよう配慮できる注意深さと、適切にマネジメントできる管理能力を備えている傾向があります。関連記事:マネジメント力とは?向上させるために磨くべき6つのスキル
入念に段取りを決めて、物事を計画的に進める―物事を完遂するには、適切なゴール設定が求められます。実行力のある人の場合は、ただ机上の空論だけを並べるのはでなく、実現したいことを「実現可能な目標に落とし込む」ことができ、具体的なロードマップを作成する計画力も併せ持ちます。また、ミクロ視点で見渡せる洞察力を兼ね備えており、ゴールに辿り着くための小目標(経過)の設定も適切です。
実行力のある人は、タスクの可視化や優先順位の付け方を熟知しています。そして、それらを実行できるスケジューリング等が適切に行えるため、「今自分がすべきことを」を明確に理解して取り組めます。自分が背負う責務を十分に理解しており、ゆえに自分のタスクを手際良くこなす要領を得ています。自分に課せられた任務を果たせるからこそ、周囲の状況に気を配る余裕があり、計画通りに物事をスムーズに進めることができるのです。関連記事:リーダーシップとは?マネジメントとの違いやスキルを高める方法
実行力を身に付けるには、まず「失敗を恐れない」姿勢が大事です。失敗をしたら反省して改善し、次に活かせれば良いという考えを持ちましょう。そして、失敗しないために何をすべきなのか、具体性のある計画を立てて行動するように心がけましょう。計画力を高めるためには、時間管理やタスク管理を習慣付けて、仕事をスムーズに完遂する能力を鍛える必要があります。ただし、計画よりも行動ばかりを優先していると、いくら能力を鍛えても実行力は身につきません。小さくとも”明確”な目標を自分なりに持ち、「常に何かを実行している状態」にしておくとベストです。関連記事:問題解決能力とは?意味や実際の身につけ方を紹介
実績が評価ポイントになる中途採用の場合は、「実行力がある人」として理解を得ることが重要です。応募者・面接担当者ともに「これまでのプロジェクトにおけるゴール設定の過程や考え方」「行動計画について」「チームメンバーのフォローについて」等を軸に、今まで実行したプロジェクトについての話をすることで、実行力に関するアピールができます。逆に、行動力が試される新卒採用の場合は、質問側に回ることで積極性を示すことが出来ます。
例えば、アピールを行った応募者に対して「なぜその行動をしたのか?」という質問をしつつ、「自分の行動の意味を考えて論理的に動けるか」「計画的に行動できるタイプか」など、行動力を示しつつ実行力の確認ができるよう立ち回ると良いです。
「実行力」とは、プロジェクトを完遂するために不可欠な力であり、また社会人として非常に重要な力です。そして、その力を発揮するための「行動力」も欠いてはなりません。しかし、実際には「行動力」があっても「実行力」に欠けているケースが多い傾向にあります。自分はしっかり「実行力」を身に付けられているか、自分の部下や目の前の求人応募者には備わっているか、しっかり確認して見極めたい所です。
【2021年1月13日公開 - 2023年11月10日更新】
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