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社会で活躍するために必要なスキルの一つに「リーダーシップ」があります。外資系企業では特に強く求められるものですが、これにはどんな意味があり、なぜ必要とされるのでしょうか。また、類似した言葉に「マネジメント」がありますが、それとはどのような違いがあるのでしょうか。ここではリーダーシップの意味や種類、そして必要な理由やスキルの磨き方について解説します。
リーダーシップは、日本語では「指導力・統率力」などと表現されるものです。チームで仕事に当たり目標達成を目指すとき、組織をまとめ導いていくために必要な力がこのリーダーシップと呼ばれるものです。目標達成にはまずビジョンが必要で、リーダーはそれをチームメンバーに明確に示します。そして、困難を乗り越えてそれを達成できるよう、メンバーを励ましモチベーションを維持させます。将来像を実現させるために組織を導く力がリーダーシップである、といえるでしょう。
一方マネジメントは、目標や目的を達成するための方法を定め、管理することを指します。リーダーの視点が目標という未来にあるのに対し、マネージャーの視点は数値や問題点といった現在にあるのが大きな違いです。チームをまとめ引っ張っていくのがリーダー、細かな点を修正しながらかじ取りをするのがマネージャーの役目で、まさにチームを牽引する両輪といえます。リーダーは指揮官、マネージャーは参謀という言い方もできるかもしれません。
PM理論とは、社会心理学者の三隅二不二氏が提唱したリーダーシップ理論で、Pは「パフォーマンス(課題関連行動)」、Mは「メンテナンス(対人関連行動)」を指します。リーダーシップはこのPとMの2種類から構成され、どちらにも優れたものが理想のリーダーシップとなる、というのがPM理論です。
PとM、それぞれ持ち合わせている場合を大文字、持ち合わせていない場合を小文字であらわすと、両方持っている場合、どちらか一つのみある場合、そしてどちらも持っていない場合の4タイプに分かれます。それぞれの特徴は以下の通りです。
・PM型…課題解決に注力しつつ人間関係も適切に対応できる・Pm型…目標達成に重点を置くが、メンバーの人間関係に配慮できない・pM型…目標達成よりメンバーの人間関係に配慮する・pm型…目標達成と対人関係行動のどちらにも消極的
こう見てくると、目標達成力と人間関係の調整力の両方を備えた「PM型」が理想的であることがわかるでしょう。
一口にリーダーシップといっても、実はいくつかの種類があります。ここでは、ダニエル・ゴールマンが提唱・分類した6種類のリーダーシップについて紹介します。
組織が共通のビジョンを持ち、そこに到達するための方法を自分たちで考えさせ行動させる、というスタイルのリーダーシップです。非常に前向きなのでメンバーの団結力が高まりやすいのが特徴です。組織やチームへの帰属意識を高める効果もあるので、特に組織の急成長期や変革期には大きな力を発揮します。いわゆる「リーダーシップ」といえば多くの人が連想するのはこのタイプでしょう。
リーダーがメンバーのコーチとなって導く、というスタイルのリーダーシップです。目標達成を意識しながらもまずはメンバーと向き合い、それぞれが何をすべきか自分で気づくように促し、支援していきます。1対1で話し合うことでメンバーのモチベーションが維持しやすく、またリーダーとしては個々の特性を理解することでポテンシャルを引き出す効果も期待できます。
組織の目標やビジョンよりもメンバーの考え方や感情を重視する、というスタイルです。上下関係を意識しないフラットな目線でメンバーとコミュニケーションをとることで、良好な関係を築くことができます。ただし、感情を重視するあまり目標達成やスキル向上などが難しくなることもあるので、他のスタイルと併用した方が良いでしょう。
結果よりも過程を重視するタイプのリーダーシップです。意思決定の段階から広くメンバーの意見に耳を傾け、組織を動かしていきます。チームワークが高まり新しいアイディアが生まれやすいというメリットがある一方、意見の言い合いから衝突が起こったり、意思決定までに時間がかかってしまうケースもあるため注意が必要です。劇的な変革には不向きともいわれています。
高いスキルを持ったリーダーが自ら成果を示すことで、メンバーのやる気を高めて牽引するというスタイルです。チームに優秀なメンバーが集まっている場合は非常に効果的で、高い成果を発揮します。反対に、メンバーのモチベーションやスキルが低い場合にはうまく機能しない場合があります。
リーダーが強権を持ってメンバーを動かすタイプのリーダーシップで、いわば軍隊式ともいえるものです。メンバーは意思決定には参加せず、とにかくリーダーの命令に従って動きます。効率が良いため短期間で成果を出せるのがメリットですが、メンバーの自分で考える能力や帰属意識が育まれないため、人材育成には向きません。あくまで単純業務や緊急時にのみ効果を発揮するスタイルといえるでしょう。
リーダーシップはリーダーだけが持っていれば良いスキルではありません。事業変化のスピードアップやダイバーシティの推進など、ビジネスを取り巻く環境が変化する中では、従業員それぞれがリーダーシップを持つことが求められています。特にダイバーシティに関しては、多様な人材を集めることで有能な人材を発掘したり、今までにない新しいアイディアが生まれるといったことが期待されていますが、その一方で個々の考え方やバックグラウンドが異なるため、秩序や生産性が失われるといった懸念もあります。
こうした懸念を払拭し、多様性の利点を最大限引き出すためには、従業員一人一人がリーダーシップを発揮し、お互いを高め合っていくことが必要です。また、個性豊かな集団であってもそれぞれの特性に合わせてリーダーシップを発揮できる、新たなリーダー像も期待されています。
リーダーシップスキルを実際に身につけるにはどうすればよいのでしょうか。その具体的な方法を見ていきましょう。
小さなタスクはつい日常の習慣で片づけてしまいがちですが、あえてどういった選択肢があるかを考え、その中でどれが最も良いやり方かを判断し、速やかに行動に移すということを心掛けてみましょう。これはそのまま、より大きな決断に際しても適用できるやり方です。それを日頃の業務や日常生活の中で、いわばリハーサルのような形で繰り返すことで意思決定のプロセスを体験し訓練することができます。特に複数の選択肢から選ぶ、決断するということが苦手な人にとっては良いトレーニングになるでしょう。
必要な知見を得るために、研修に参加するのも良いでしょう。講義を聞いて知識を得るのももちろん大切ですが、実践力をつけるためには実際にやってみることが重要です。研修にもいろいろなものがありますが、演習のカリキュラムが多いものを選ぶとより効果的です。演習の中で上司や部下の役を自らが演じてみることで、学んだことが確実に身に付き、実務で活用できるようになるでしょう。
傾聴とは、単に話をよく聞くというだけではなく、相手を受け入れ共感する姿勢で聞くことを指します。カウンセリングでもよく用いられるコミュニケーションの技法で、これができると相手との信頼関係を強固に築くことができます。理想のリーダーは問題解決のためメンバーの話に耳を傾けるものです。メンバーと話をする際には相手の考えや価値観を受け入れ、尊重するよう意識することが大切。そうするとメンバーは安心感を持ち、リーダーに対し腹を割った話ができるようになるので、問題解決の糸口がつかめます。ぜひ業務相談で実行してみましょう。
単に命令に従うだけではなく、個々人がリーダーシップを発揮して主体的な働き方をすることで、組織の成果アップにつなげることができます。そのためには、ここで紹介したような方法で日頃からスキルアップに取り組むことが大切です。リーダーであるかないかに関わらず、それぞれが自分の特性や状況に応じてスキルを発揮し、組織をまとめ導いていきましょう。
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