求人を検索し、気になる求人に応募しましょう。
いくつかのクリックで適切な候補者が見つかります。
ペイジ・グループではポテンシャルを発揮できる機会を生み出すことで、人生を変えていきます。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
カントリーマネージャーという役職を聞いたことはあるでしょうか?本社以外の国で、その国における自社のビジネスの最高責任者として、重要な役割を担う存在です。この記事では、カントリーマネージャーの仕事をさまざまな角度から解説。仕事内容や年収、キャリアパス、求められるスキル・資格などについて詳しく説明します。
カントリーマネージャーとは、企業が海外に事業進出する際、その海外拠点において進出や業務を取り仕切る役職です。具体的には、海外支社や関連会社の経営を担当します。海外は、法律・文化・商慣習など、自国と異なる部分が数多くあります。そのような部分の理解が不足したまま海外にビジネス参入を試みると、その国のローカルなビジネスマナーなどが障壁となり、失敗に終わる可能性も。カントリーマネージャーは、進出先の国の文化や風習、マナーにマッチするよう経営戦略を策定し、橋渡しを行う役目があります。また、進出先で人材を採用・育成し、事業を展開するなど、責任者としても働きます。
カントリーマネージャーの仕事に興味がある人にとって、カントリーマネージャーの募集求人を見つけられるかどうかは非常に重要です。カントリーマネージャーは常時募集が行われるような職種ではなく、いくつか募集のタイミングが存在します。例えば新規法人起ち上げのタイミングで1から募集をかける場合があります。この場合、新しい法人の責任者として採用されることが多いでしょう。
また、前任のカントリーマネージャーが短期で解雇された後、代わりの人材を募集するケースもあります。その他、経営方針を変えたいタイミングや、事業を拡大させるタイミングも募集されやすいでしょう。なお、本国から送り込まれた人材が着任し、募集はかけないケースもあります。内部の人材がカントリーマネージャーに昇進するケースや、外部からヘッドハンティングするケースもよく見られます。カントリーマネージャーの人材をどのように確保するかは、企業によってさまざまです。
カントリーマネージャーは、海外進出先での自社サービス関連業務の全責任を負いますが、その仕事内容は非常に多岐に渡ります。例えば、日本支社のカントリーマネージャーの場合は、日本で自社のサービスを展開・成長させるための意思決定が主な仕事となります。日本におけるKPI管理、日本でのサービスにおける課題の発見や問題提起、日本企業とパートナーシップを結ぶなどもカントリーマネージャーの重要な業務。また、海外本社と日本支社の橋渡しを行う調整役も務めます。なお、企業規模によっては、日本法人の立ち上げ全般を任されたり、法律対応や商談といった実務的な部分を担当することもあります。
カントリーマネージャーの年収相場は一口には表しづらいところがあります。企業の規模によってかなり年収が異なるからです。例えば100人未満の企業では大体3,000万円前後が多いでしょう。100人を超える規模の企業では大幅にアップし、5,000万~8,000万円が相場となります。相場とは言いますが、金額はかなり幅があります。外資系企業の給与は、基本給のほかにボーナスやインセンティブがプラスされることが特徴です。日本企業は利益を全員で分配するスタイルが一般的ですが、外資系企業は利益を貢献した各個人の報酬に還元する傾向があります。そのため、日本企業の同クラスの役職の2~3倍という、高額な報酬になりやすいのです。
関連記事:外資系企業の年収に見られる特徴!日本企業との違いは?
カントリーマネージャーを目指すなら、到達するまでのキャリアパス、そして到達後のキャリアパスについても知っておきたいところです。ここからは、カントリーマネージャーのキャリアパスについて詳しく解説します。
カントリーマネージャーは、製品・サービスの営業を経験し、キャリアアップを果たす人が多く見られます。具体的には、セールスの部門責任者を経て、カントリーマネージャーにチャレンジするというものです。カントリーマネージャーは、その国において自社のトップセールスマンとして動かなければならないため、営業経験を大いに活用できます。カントリーマネージャーを目指すなら、営業職に就き成果を上げるというステップが良いでしょう。ただし、海外本社から派遣される形が慣例となっている企業では、社内からキャリアを積み上げていくことは難しいかもしれません。この場合、現地でカントリーマネージャーを採用している企業に転職する形で、キャリアアップを叶えられます。
関連記事:外資系企業の営業職について紹介!特徴や成果を上げる方法
カントリーマネージャーからのキャリアアップはさまざまな可能性があります。例えば、カントリーマネージャーとしてキャリアアップを継続する道が1つです。ただし、一度でも失敗すると経歴として記録されてしまうため、カントリーマネージャーの役職を守り続けることは簡単ではありません。別な会社でもカントリーマネージャーに就くなど、カントリーマネージャーを何度も経験できるのは数少ない成功者のみです。
また、カントリーマネージャー経験後は、そこで培った語学力・営業スキルを活かし、外資系のセールスマネージャーに転身するケースもよく見られます。その場合は、他国の支社や本社など、海外へ異動することが多いでしょう。なお、外資系ベンチャーのカントリーマネージャーを務めた後、自ら起業し経営者になるケースも。事務所の立ち上げ準備や人材確保、事業企画、営業戦略、在庫管理など、経営・実務全般の経験は会社を動かす上で非常に有効です。また、営業で築いたアカウントとのつながりも活かせます。
カントリーマネージャーの業務は範囲が広く、かつ複雑であるため、求められるスキルもさまざまです。例えばカントリーマネージャーは、計画を正確に遂行する力や、マネジメントの精度を求められます。特に着任後1~2年は、長期間継続的に雇用するに値する人物か見極める意味でも、精度を強く求められる傾向があります。また、マーケティングや販売のスキル、戦略策定のスキル、問題解決能力、コミュニケーションスキル、人材育成などのスキルも必要とされるでしょう。そのほか、本社と支社それぞれの国の文化や価値観の違いを理解し、共感・アジャストする力も欠かせません。
なお、最低でもビジネスレベルの英語が不可欠であるため、TOEICなど英語力をアピールできるグローバルな資格は活用できます。なお、英語以外の語学力が求められるケースも多いので、複数の言語に明るければなお良しです。語学力以外の面は、資格の有無より、実務経験の豊富さや、身に付いているスキルを発揮できるかなどが重要視されます。
関連記事:MBAとは?取得のメリット・向いている人・活かせる仕事を紹介
カントリーマネージャーは責任が重く、さまざまな種類の業務をこなさなければならない役職です。特に就任当初は、大きな期待を背負っていることを意識し過ぎるあまり、社内ルールを破ってでも結果を出そうとして失敗するケースが多く見られるので、就任後働く上では、プレッシャーを背負いすぎないことが大切でしょう。その他、注意が必要なことは、コンプライアンスの遵守です。外資系企業は、日本以上にコンプライアンスに厳しい傾向があります。カントリーマネージャーが短期で解雇される原因の多くに、ハラスメント等のコンプライアンス違反がありますので、気を付けてください。
また、外資系企業においては、コンプライアンスに関し、海外の法律を基準にしている場合がよくあります。そのため、日本の商慣習や価値観で行動してしまうと、失敗するケースも。例えば、接待でお金を使ったり、架空の売り上げを計上したりするなどです。カントリーマネージャーとして働く際は、本社のある国など海外のコンプライアンスを十分理解し、日本の感覚や思い込みなどで行動しないよう気を付けましょう。
外資系企業のカントリーマネージャーは、語学力や経営・マネジメントのスキルに自信がある人なら、目指す価値のある役職です。大きな責任を伴う役目ですが、その分得られるやりがいも特別でしょう。カントリーマネージャーに興味がある場合は、グローバルなリクルーティング会社、マイケル・ペイジで積極的に募集を探してみてはいかがでしょうか。
求人検索はこちら