仕事で挫折したり、試験に落ちたり、恋愛がうまくいかない時など、誰もが自信を失ってしまうことはあります。普段どんなに意欲的な人でも自分の実力を肯定できない「インポスター症候群」になってしまうことはあります。しかし、この自信のなさは世界的に見ると特に日本人女性で顕著です。この自信のなさがキャリアアップを邪魔してしまうことも少なくありません。この記事では、仕事で自信を持ってキャリアを進めるために、アジアの女性リーダーからのアドバイスをご紹介します。
 

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日本人女性の自信は世界的に低い

2021年3月に米化粧品会社IT Cosmeticsが発表した「Women's Confidence」レポートで、最も自信を持っていたのは、メキシコの女性で、続いて中国、アメリカ、ロシア、ドイツ、オーストラリア、イギリス、フランス、香港、韓国と続き、日本の女性は調査対象の11か国中最下位でした。

日本人女性の34%が「悪いことはすべて理由があって起こるので、辛くても受け入れなければならない」と考えています。それに加えて、日本人女性のほぼ3人に1人が、ストレスや不安を感じることが多いと回答しました。

その約1年前に実施された、LinkedInが行った「仕事で成功する自信」に関する調査でも、日本人女性は22か国中最下位でした。日本人女性の自信のなさは長年抱えている問題となっています。
 

女性のキャリアを阻んでいるのも自信のなさ?

2019年、「My Confidence Matters」とグラスゴー大学が実施した調査によると、仕事や職場で発言することに対して、79%の女性が自信がないと感じていることがわかりました(男性62%)。

この自信のなさは、多くの小さな問題を引き起こし、それが積み重なって女性のキャリアに大きな影響を与えています。例えば、女性が人事評価の場で発言しないと、昇進や給与アップの交渉のチャンスを逃してしまいます。自信があれば、批判されてもネガティブに思い悩むよりも、ポジティブでやる気に満ちた考え方で行動できるようになります。

自信をつけるためには、まず、自信を失っている原因を特定することが不可欠です。そして、徐々に自分が自分の一番の応援団になる方法を考えてみましょう。ここでは、アジアの女性リーダーからのアドバイスを紹介します。
 

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アジアの女性リーダーからの自信を持つためのアドバイス

自信とは何か?

Corteva Agriscience社
ASEANマネージング・ディレクター Farra Siregar氏

私は生まれつき自信があったわけではなく、時間をかけて努力し、築き上げてきました。どんなに努力しても失敗することがあるということを知ることも大切です。失敗から学び、失敗を跳ね返す能力があるかどうかということです。私にとって自信とは、恐れがないことではありません。私にとって自信とは、恐怖心がないことではなく、その恐怖心を克服する力があることに気づくことなのです。

Ping An Technology社
副総経理兼最高情報責任者Jingle Pang氏

誰もが自分の教訓や失敗から学びます。それが成功へとつながるのです。日本の渡辺淳一という作家をご存知でしょうか。彼は『鈍感力』という本を書いていますが、これは感受性について書かれたもので、他人のコメントや自分の失敗を気にしたり、自分がいかに壊れやすいかということについて書かれています。この鈍感力を鍛えて、人からの指摘を脇に置いて、正しいことをすることが必要なのです。そうすれば、徐々に自信がついてくるようになります。

自信をつける具体的な方法は?

シンガポール経済開発庁(EDB)戦略担当副社長補佐 Romona Loh氏

自信は、自分の実力を向上させていくことで生まれます。読書や勉強、同じ業界の人との対話などを通じて継続的に学び、独自の視点を手に入れてください。メンターを得たり、自分自身がメンターとなることで学べることも多いでしょう。

Google社 アプリ開発者販売部門ディレクター  Paula Wang氏

自信を持つには、まずその分野の知識を十分にマスターしていることが必要です。そして、サポートネットワークを持つことです。メンターや仲間、友人や家族は本当に大きな助けになります。

Tronox Limited社
セールス&コマーシャルストラテジー担当副部長 Irene Oh-Buhrfeindt氏

自信を持つためには、練習あるのみです。私の場合、プレゼンをする際は何度も練習をして、毎回フィードバックをもらって改善していくことでやっと自信を手に入れました。つまり、自分が苦手とする分野に自分を追い込むことで、自信をつけていくのです。

Prudential BSN Takaful Berhad社 チーフ・リスク・オフィサー Anita Menon氏

リスクを取り、自分のコンフォートゾーンから出る決断をすることをおすすめします。また、大きめの会議でスピーチをしたり、記事を発表したりするや人とのつながりを楽しむことも自信につながります。そして何をするにしても情熱と目的意識を持つことです。


女性リーダーの方、女性リーダーを目指す方に

Mintel社 Insight & Contents責任者 Angelia Teo氏

まずは、私たちの周りにいるリーダーを参考にして、お手本を真似することから始めます。生まれながらにして完璧なリーダーは一人も存在しません。私たちは皆、コミュニケーション、戦略、人材管理などの経験を積み重ねることで、良いマネージャーになっていくのです。そして何年か経験を積んだ後は、自分を信じて、自分のリーダーシップのあり方を作り上げていくことが重要です。

Shoplinks社 創業者兼CEO Teresa Condicion氏

セルフケアをすることは非常に大切です。幸せで元気な人は、より良い指導ができます。リーダーはチーム全体の意思決定やモチベーション向上に大きな影響力を持っています。ですから、自分自身をケアすること、運動や睡眠をしっかりとることは最も重要なことだと思います。自信喪失や自己批判に関しては、こうした思考プロセスを意識し、それが現実ではなく単なる思考であることを理解することが重要です。


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