企業には様々な職種がありますが、中でもデスクワークが中心の事務職は、他の職種と比べて比較的残業が少なく安定していると言われています。もっとも、事務職として働いている人の中には、様々な悩みを抱えて転職を検討する人が少なくありません。以下では、その理由について見ていくとともに、転職先としておすすめの職種を紹介します。
 

1.事務職を辞めたい理由とは?

前述の通り、事務職として働いている方の中には今の仕事を辞めて他の仕事をしたいと考えている人が増加傾向にあります。では、彼らがどのように考えるに至った背景には何があるのでしょうか。ここでは、まず最初に事務職を辞めたくなる主な理由をいくつか紹介することにします。

1-1. キャリアアップしにくい

まず、事務から転職しようと考えるようになる一つ目の理由は、キャリアアップしにくいからです。総合職の場合には、社内で異動を重ねて昇進していったり、他社に転職してより責任ある仕事を担うようになるといったキャリアプランを描くことが可能なのですが、事務職の場合には、社歴を重ねてもあまり仕事の内容が変わるわけではないため、どうしても将来のキャリアを考えるのが難しくなりがちです。また、かつてのように年功序列制を採用しなくなった多くの企業では、同じ仕事をしている限り昇給は望めませんし、もし昇給があっても他の職種に比べるとその比率は低くなる傾向にあります。キャリアプランの見通しが立ちにくいうえに、給料も増えないため、どうしても仕事を続けるモチベーションが沸きにくくなってしまうというわけです。

1-2. 給料が低い

二つ目の理由は、他の職種と比べて事務職の給料が低いからです。事務職は、コストセンターとも呼ばれることがあるように、基本的には企業にとって収益を生まない職種であるとみなされがちです。そのため、営業職のように収益に直接つながる業務を担う職種と違って、どうしてもその待遇は低くなってしまう傾向にあります。また、営業職であれば、定量的な目標が与えられて、その達成度合いが客観的にも明らかになるため、評価されやすいのですが、事務職の場合には、どうしても定性的な目標が中心となり成果給が発生しにくいため、その分給料が低くなってしまいます。事務職同士で比べている分にはさほど不満は生じないのですが、何かの拍子に営業職として働いている同期などの給料を知ってしまうと、事務職が不当に低く評価されていると感じて転職したいと考えるようになるというわけです。

1-3. やりがい・達成感を感じにくい

三つ目の理由は、事務職として働くにあたってやりがいや達成感を感じにくいからです。事務職の仕事の多くはルーティンワークであるため、日々同じような業務を繰り返し行うことになります。試行錯誤しながら問題を解決していくような業務が中心であれば、それなりにやりがいが感じられるかもしれませんが、実際には事務職の仕事内容のほとんどは、数字の入力や書類の整理、社内外からかかってくる電話への対応などといった単調なものとなっています。それらの業務は、具体的に会社にどれくらい貢献できているかが分かりにくいものであるため、いくら頑張っても達成感が得にくいのです。単調な仕事を続けているうちに、仕事がつまらないと感じるようになって転職を検討するようになる人は少なくありません。

また、ルーティンワークは、基本的に誰でもできると思われがちであるため、いくら頑張ってもなかなかほめてもらうことはできません。その反面、ミスをすると叱責されるケースも少なくないため、そういった状況に嫌気がさして辞めたいと感じる人も多いのです。
 

2.事務職からの転職におすすめの転職先は?

もし事務職からのキャリアチェンジを決心したとして、実際のところどういった職種への転職が考えられるのでしょうか。その問いに答えるために、ここからは、事務職からの転職先としておすすめの職種をピックアップして見ていくことにします。

2-1. 営業アシスタント

まず、おすすめの職種の一つ目は、営業アシスタントです。営業アシスタントというのは、その名の通り、営業職のアシスタント業務を担当する職種で、営業職がクライアントの元に営業に出かけている間に取引先からの問い合わせに対応したり、必要な営業書類などを作成したりするのが主な役割となっています。また、場合によっては、営業担当者と一緒にクライアントを訪問したり、重要な会議に参加するケースも少なくないため、事務職のように毎日ひたすら同じような業務をこなすわけではありません。そのため、事務職よりもモチベーションを高く保ちやすい職種であると言えるでしょう。

また、営業アシスタントは、事務職として身に着けてきたPCスキルや電話対応スキルといった事務処理能力を活用できる職種でもあります。事務職から転職した場合に、すべての仕事を一から学ぶ必要がないため、割とスムーズに業務に取り組めるようになるのです。これまでのスキルを活かせるうえに、モチベーションも維持しやすいというのが、営業アシスタントをおすすめする大きな理由です。

2-2. エンジニア

おすすめの職種の二つ目は、エンジニアです。エンジニアは、SEやWEBエンジニアといった様々な職種に細分化されており、その仕事内容もソフトウェアの開発・運用やネットワークの構築・保守に至るまで多種多様です。その中には事務職として培ってきたスキルを活かせるものも少なくないため、意外と事務職から転職しやすいのです。ただし、エンジニアになるには、プログラミングスキルのように事務職にはあまりなじみのないスキルを身につけなければならないという点には注意が必要です。また、転職によって年収やキャリアはアップしますが、一方で拘束時間が長く、多くの残業が必要となる可能性があるという点も併せて頭に入れておくようにしましょう。

2-3. オフィスマネージャー・総務職

おすすめの職種の三つ目は、オフィスマネージャーや総務職です。これらの職種は、社内の備品管理や、各種イベントの企画・運営、様々な会議の調整などを行うのが主な役割となっており、事務職と比べて現場や経営陣とのやり取りを行う機会も多い分、それなりにやりがいの感じられる仕事です。場合によっては、労働環境の改善につながるような成果を出せるケースもありますので、働く上で達成感を感じやすいというのもこれらの職種がおすすめできる理由です。必須とされるスキルはあまりありませんが、事務職として培ってきたパソコンスキルが活かせる機会は少なくないため、そういったスキルを備えていると転職する上で有利になるケースもあります。
 

自身の現状とキャリアプランから転職先を決めよう

以上を読まれた方は、事務職から転職したいと考えるようになる主な理由やおすすめの転職先についてしっかりと理解できたのではないでしょうか。事務職からの転職を成功させるためには、現状を冷静に把握したうえで、将来のキャリアプランをしっかりとイメージすることが大切ですので、そういったイメージがまだできていないという方は、転職活動を始める前に、ここで説明した内容を参考にして頭の中を整理してみるとよいでしょう。
 

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