外資系企業でITエンジニアとして働くことの将来性は?やりがいやメリットを紹介!

ITエンジニアとして働く人の中には、外資系企業に勤めることに憧れている人もいるのではないでしょうか。今回はそんな人のために、外資系企業で働くことについて、必要とされるスキルや将来性、やりがい、メリット、注意点などの観点から説明していきます。外資系企業に興味があるという方も、いまいち外資系企業のことを知らないという方も是非ご一読ください。
 

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1. 代表的な外資系IT企業とは?

ITエンジニアとして働くうえで、押さえておきたいのが代表的な外資系IT企業です。まず、外資系メーカーとしてはAmazonやEMCジャパンなどが挙げられるでしょう。外資系メーカーでは、海外発のハードウェアおよびソフトウェアを国内に向けてカスタマイズするなどの事業を行っています。次に、WebサービスとしてはGoogleやTwitterなどが挙げられます。日常生活で利用する機会が多く、知名度も高いので難関といえるでしょう。マーケティングやデータ分析など、多岐にわたる職種で人材を募っているのが特徴です。コンサルティングファームとしては、アクセンチュアやワークスアプリケーションズなどが挙げられます。コンサルティングを行っていることから、問題解決能力や提案力などが求められるでしょう。インテルや日本マイクロソフトなどが代表企業として挙げられる外資系ベンダーも、日系企業よりも待遇がよいとして人気を集めています。ITメーカーのように、海外の本社で開発したものを日本向けに展開しています。
 

2. 外資系で働くITエンジニアの主な職種

外資系で働くITエンジニアの職種は、大きく「営業支援」「顧客支援」「コンサルティング」の3カテゴリに分類できます。営業支援では、営業部門の成績向上に役立つシステム開発や提案を行うのが主な仕事です。顧客と関わりながらエンジニアとしてのスキルを活かしたい人に向いているでしょう。顧客支援は、主にカスタマーサポートやカスタマーサクセスを担当する職種です。顧客からの問い合わせに対応しつつ、能動的に働きかける提案力も求められます。コンサルティングでは、営業が獲得した顧客に対して最適な自社製品を提案するのが主な業務です。自社製品についての深い知識だけでなく、顧客の問題を把握するためのコミュニケーション能力や提案力が求められるでしょう。

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3. 外資系企業でITエンジニアとして働くために必要な英語力とは?

そもそも外資系企業とはどのような企業のことを指すのかご存知でしょうか。外資系企業とは外資、つまり外国からの資本が入っている企業のことをいいます。大雑把にいうと外国企業の子会社や支店などです。そこで働くために必要となってくるのが、やはり英語力です。では実際にどれくらいの英語力が必要とされるのでしょうか。外資系企業に勤めた場合に行うことになるのは、電話やメールといった連絡を英語でする、資料や報告書を英語で書く、といった業務になります。つまり英語のリスニングやスピーキング、ライティングができなければなりません。一般的にはこうした業務を行う最低限のレベルとしてTOEICで600点以上のスコアをとることが目安とされています。ただし600点以上のスコアを取っているからといって慢心してはならず、入社や昇進のときにさらに高いスコアを要求されることもあります。したがって外資系企業に入ることができた後でも、普段の業務の中で自分の英語力を高めていこうという姿勢が必要です。
 

4. 外資系企業でITエンジニアとして働くことの将来性は?

時代の変化やAI技術の進歩により、自分が選ぼうとしている仕事が将来的にも必要とされるようなものであるのかどうかを見極めなければならないようになりました。そうした将来性の観点から外資系企業のエンジニアを見てみましょう。まず外資系企業は日本に進出していることからもわかるように、グローバルな視点を持っています。それだけ世界全体の流れをみたうえで経営が行われているということです。またエンジニアはIT関係を扱うことが多いですが、近年のIT業界の急成長には目を見張るものがあり、今後もさらに発展していくと考えられています。これらを踏まえて考えると、グローバルな視点をもつ外資系企業で今後も需要が増していくであろうエンジニアとして働くことには十分な将来性があると言えるのではないでしょうか。
 

5. 外資系企業でITエンジニアとして働くことのやりがいとは何か?

  • 自己主張を通じて、企業の方針に関われる
  • 議論を通じて、自分の成果や成長に繋がる様々な刺激を受けられる

ただエンジニアとして働くのではなく、外資系企業でエンジニアとして働くことにはどのようなやりがいがあるのでしょうか。そこにはやはり日系企業と外資系企業の社風の違いが現れてくるようです。外資系企業で働くことのやりがいのひとつは、自分が企業の方針に関われるということです。全ての外資系企業に当てはまるとは限りませんが、一般的には社員の一人一人が議論に参加するという風潮が日系企業よりも強くあるようで、自分が企業の方針を決めることに関われるというやりがいがあります。例えば仕事に用いるツールや環境について、より効率・生産性を高めるようなものがある場合には、それを主張することで企業のほうから導入してもらいやすいといったことがあるようです。
またそうした議論を通じて自分の主張をできるというだけではなく、他の人がした主張から様々な刺激を受けられるという点もやりがいとして挙げられます。外資系企業は成果主義が強く、とにかく結果を残そうという雰囲気があるので、そうした中で行われる会議に参加していると自分の成果や成長に繋げられるような刺激を受けられるのでしょう。

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6. 外資系企業でITエンジニアとして働くことのメリット!技術を磨ける

将来性ややりがいがわかったところで、次は外資系企業でエンジニアとして働くことのメリットを見ていきましょう。エンジニアが関わることの多いIT技術は、日系企業よりも外資系企業が先をいっていることがほとんどです。また常にグローバルを意識している外資系企業は世界で起こる変化や進歩に敏感です。そうした最先端をいく外資系企業で最新の技術に触れることは、自分のスキルアップにつながります。
また先ほど少し触れたように、外資系企業は成果主義が強いのですが、これが給与体系にも表れています。つまり年功序列や生活給という考え方の強い日系企業と比べて、成果に対して報酬を払うという考え方が強い外資系企業に勤めていれば、自分のスキルを上げていく中でより大きな成果をあげることができるようになれば、給料が上がっていくということも十分にあり得ます。自分の成長も見込めて、給料が上がる可能性も高いとなれば、外資系企業で働くことにはメリットがありますよね。
 

7. 外資系企業でITエンジニアとして働くときの注意点

ここまで外資系企業に勤めることの良い点に触れてきたので、最後に注意すべき点も説明しておきます。まずひとつめはメリットの裏返しとも言えるのですが、安定性に欠けるということです。外資系企業の成果主義は給料を上げるチャンスでもありますが、同時に成果が出せなかったときには給料が停滞・減少してしまうというリスクでもあります。成果によって待遇が変化してしまうということには注意しておくべきでしょう。
またもうひとつの注意点としては、すでに触れたようなエンジニアを取り巻く環境の変化の速さが上げられます。グローバルを意識する外資系企業では日系企業よりもかなり速いペースで必要とされるスキルも変化していきます。そうした変化に柔軟に対応して、新しいものにも速く習熟していかなければ成果を出すことはできません。一度身につけたスキルでずっとやっていけるような世界ではなく、常に新しいものを吸収していく姿勢が必要であるということは理解しておきましょう。
 

8. 外資系企業が向いているITエンジニアの特徴

  • 自分が何をやりたいのか明確なビジョンを持っている
  • 発言力やコミュニケーション能力を持っている
  • どんなことにも冷静に対処できる対応力を持っている

外資系企業への転職を成功させるためにも、どんなITエンジニアが外資系に向いているのか確かめておくとよいでしょう。まず、自分が何をやりたいのか明確に見極めている人は外資系企業に向いています。外資系企業では仕事についてもキャリアについても本人の裁量に委ねられる部分が大きく、自主的に行動することが求められます。面接でもどのようなキャリアプランを描いているのかといったことは確かめられる場合が多いので、明確なビジョンがある人は採用されやすいでしょう。次に、発言力やコミュニケーション能力が備わっていることも大切です。優秀な同僚や上司に気後れせず、自分の意見を積極的に述べられる人は外資系企業でも活躍できる可能性が高いでしょう。また、他部署の社員とコミュニケーションをとることも重要なので、協調性や語学力も重要な能力だといえます。そして、外資系企業では本社で発生した問題が時間差で伝わることがあります。そのため、突然問題に直面したときも冷静に対処できる対応力が高く評価されるでしょう。
 

9. 外資系企業では女性も活躍できる?

外資系企業では女性が活躍できるのか、不安に感じている人もいるのではないでしょうか。基本的に、外資系企業では多様性を重視しており、さまざまなバックグラウンドを持つ人々が活躍しています。日系企業に比べると、女性が充実のキャリアを構築してきたロールモデルも豊富にあるため、キャリアアップできないことを心配する必要はありません。外資系企業では、女性がキャリアパスを構築しやすい環境が整っているといえるでしょう。

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10. ITエンジニアが外資系企業への転職を成功させるポイント

  • 自分の職歴を整理し、スキルや経験を論理的にアピールする
  • 転職後のキャリアパスについて具体的に説明できる
  • 転職に有利な20代のうちから準備を進めている

外資系企業への転職を目指すITエンジニアは、まず転職成功のポイントを押さえておくことが肝要です。1つ目のポイントは、自分の職歴を整理し、培ってきたスキルや経験を論理的にアピールできるようにしておくことです。外資系企業は即戦力として活躍できる人材を求めているため、応募者のスキルや経験を重視する傾向があります。これまでの経験を踏まえ、自分の得意分野について筋道立ててアピールすれば、転職成功に大きく近づけるでしょう。スキルの高さを客観的に証明したい場合は、シスコ技術者認定などの資格を取得しておくのも一つの方法です。2つ目のポイントは、転職後に何がしたいのかを具体的に考えることです。キャリアパスを可視化し、外資系への転職が必要な理由を合理的に説明することで、採用担当者を納得させることができるでしょう。3つ目のポイントは、転職に有利な20代のうちから準備することです。外資系IT企業は労働時間が長い傾向があり、最新のテクノロジーも追う必要があるため、体力や学習力のある若手が評価されやすいのです。

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外資系企業のITエンジニアとして最新の技術を使いこなそう!

外資系企業で働くことについて注意点や不安要素にも触れましたが、エンジニアの方であれば最先端の技術で自分のスキルを磨けることには非常に惹かれるでしょうし、給料が高くなるチャンスが大きいというのはそれだけ自分の生活をも変える可能性があるという夢のある話です。少しでも興味のある方にはぜひ、外資系企業に勤めてキャリアを積むことをおすすめします。

【2019年5月22日公開 - 2022年9月21日更新】

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