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大学院の修士課程を卒業する人の就活事情は、大卒の就活事情と大きく異なります。そのため、院卒の就活事情がわからなくて不安を感じている方もいるのではないでしょうか。院卒の就活事情は理系と文系で異なり、スケジュールにおいても注意点があります。ここでは、大学院の就活事情やスケジュール、海外の大学院卒の人の就職事情も含めて紹介します。
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理系の大学院進学率は文系と比べて高く、全体だと4割、国立大学では6割、国立・私立合わせて上位大学は9割以上が大学院へ進学しています。その理由には超大手企業を中心に、研究開発職は大学院修士課程卒以上の学歴を前提に採用している事が挙げられます。院卒の学歴があれば、学部卒では就けないような職に就ける、就職先の幅が広がるなど理系は大学院に進学するメリットが大きいと言えるでしょう。ただし、研究開発職以外は学部卒でも優秀でさえあれば採用されます。そのため、必ずしも院卒が有利とは限らないことを理解しておく必要があります。
理系の就活において、院卒が評価されやすいのは知識の深さだけではありません。大学院では大学よりも学ぶこと以上に研究に力を入れるので、自分で仮説を立てて実験を行い、検証するにあたって必要な論理的思考能力や、仮説や実験の結果を周りの人に伝えるプレゼンテーション能力も身に着きます。これらの能力も高く評価されるので理系の院卒は就職で有利になりやすいのです。
文系の大学院生は大学院で学んだ内容を活かせる職種に就く場合を除いて、就活で院卒であることが有利に働くとは限りません。理系の院卒とは異なり、文系の大学院で学んだ知識をそのまま実務で活かせる求人を探すことは難しく、どちらかというと修士課程で得た「分析力」「プレゼン力」といったスキルを活かす仕事に就くことが多くなります。文系の新卒採用では、基本的に本人が大学院で学んできたことよりも入社後に成長するポテンシャルが重視されることが多いのが特徴です。修士に進むと、学部卒よりも2年遅れて新社会人をスタートすることになりますので、同級生との差がついてしまうこともあります。
特に、現時点で文系で大学院に進学するかしないかを迷っている場合には、楽な道として大学院を選ぶことはせず、自分は何が好きか、将来何をしたいかを考えた上で決断をすると良いでしょう。大学院での専門分野が活かせる業界がある場合、修士号が将来的に必要になる場合、また学問が心から好きな場合はきっと良い決断となります。
大学院生の就活はゼミや学会発表、卒業研究などの準備と並行して行わなければいけないのでかなり忙しくなります。したがって、スケジュールを早めに立て、限られた時間を活用して就活と研究を両立させる必要があります。
まずインターンシップの受付は修士1年目の6月1日開始。そして、7月〜9月頃に開催されます。しかし、大学院生は大体10月頃に秋の学会を控えており、インターンシップが開催される時期は学会発表の準備で忙しい時期でもあります。そのため、とにかく学会と就活の準備に取り掛かることが大切です。
修士1年目の3月に多くの企業が翌年度の採用に関する広報活動を始めます。就活を早めに終えるにはこの段階ですでに応募する企業を決めておきたいところでしょう。また、一般的に新卒採用の解禁は5月〜6月頃ですが、3月の段階で選考を始める企業もあります。したがって、修士1年目の段階で志望企業の選考スケジュールは把握しておくべきです。しかも所属する学会によっては春にも学会が開催されます。情報収集と並行して学会の準備も必要になるので、スキマ時間を活用して説明会に参加しましょう。
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大学院生の就活の選択肢は学校推薦と自由応募の2種類があります。それでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて解説していきます。
学校推薦は、学校で用意されている推薦枠の中から行きたい企業を探して応募し、校内選考を経て企業の採用試験を受けて内定をもらいます。学校推薦だと、学校が企業と強いコネクションを築いているので、一次試験が免除になる、いきなり最終選考からスタートできるなど選考において優遇されます。ちなみに企業によっては推薦状が無いと面接を受けさせてもらえないこともあります。特に理系の大学院生が進む研究職の道はコネクションを重視することが多く、自由応募で枠を勝ち取るのは至難の業です。大学院生の中には推薦で就活をすることを前提に考えている人も多くいます。また、学校推薦の他に教授推薦と言って、所属するゼミの教授のコネクションを使った就活の方法もあります。
学校推薦や教授推薦は応募先の企業のOB・OGを紹介してもらえるなど、就活におけるサポートの手厚さもメリット。それ故に就活の内定率も自然と高くなります。ただし、推薦での就活は基本的に内定を辞退できません。万が一内定を辞退すると、その企業とのコネクションが途切れてしまうためです。自由応募の企業にも応募できなくなってしまうので、学校推薦や教授推薦を利用して就活をする場合は時間をかけてじっくり応募先を決める必要があります。
自由応募は自分で企業の求人を探して応募し、内定を勝ち取る方法のことを言います。自分で色々な企業に応募できるうえ、応募する求人数の制約もないので、自分に合った企業・職種を見つけられるでしょう。ただし、研究職の世界はコネクションが強いことから、自由応募はコネクションが無い分かなり不利であり、特に大手企業は競争率が高いです。実力勝負である分、学会で実績を残すなどアピールできるような経験が無いと厳しいでしょう。また、自由応募は準備にも選考にも時間がかかります。理系の大学院生は常に学会の発表準備や研究に追われている身です。そんな中で就活も進めていかなければいけないので、学業と就活のバランスを取ることが重要になります。
海外と日本では就活事情が大きく異なります。そのため、海外の大学院から就職を希望する場合はその違いも理解したうえでより計画的に就活を進めなければいけません。
海外の大学院から就職を目指す場合には、海外の様々な都市で開催されるキャリアフォーラムや説明会に参加すること、海外大学・大学院に在学している学生向けのキャリアサービスを利用することが一般的です。英語圏以外の国に留学している場合は、ボストンキャリアフォーラムやロンドンキャリアフォーラムなどに国をまたいで参加することも稀ではありません。キャリアフォーラム出展の企業とは異なる業界を目指したい場合などは、外資系の就活サイトや転職サイトに登録を行ったり、直接働きたい企業の採用サイトから応募を行います。現在は、LinkedInにも語学力を活用できる求人が多く掲載されているので、そちらを確認してみることもおすすめです。
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アメリカでは、希望する職種や業界によって、就活を始める時期や面接時期が異なります。入社後に即戦力として働くことが求められ、空きが出れば随時募集されるので、大学院に進んだタイミングで就活の準備も始める必要があるでしょう。一般的にアメリカの本格的な就活は修士2年目の秋頃にスタートします。10~4月頃まで実施されるジョブフェアやキャリアフォーラムに参加して面接、内定へと進めていくことになります。アメリカの企業は経験や能力重視のため、オンライン選考でスピーディに決まることが多いです。
イギリスの場合は、対象の大学院を卒業した場合、卒業生用のビザに切り替えると、修士の場合は最大2年間、博士の場合は最大3年間就活・就労が可能です。イギリスでの就活は修士論文を終えた後に始めるのが一般的ですが、就活にはイギリス人であっても数カ月以上要することが多いため、現地での就職を目指すのであれば、インターンなどに応募しておくことがおすすめです。一般的にイギリスの夏のインターンは冬に応募が始まりますので、12月~1月の冬休み中に応募を行いましょう。また夏に修士論文の提出がある場合は、その時期も見極めて、参加できるインターン先を探す必要があります。
イギリスも日本のような新卒採用制度はなく、即戦力を求めていますので、現地での就職にはこれまでの職歴や大学院の専門知識を直接活かせる仕事を見つけるか、インターン先での成果を残して採用に繋げるという形以外では現地での就職は難しいと言えるでしょう。将来的に現地での就職を目指す場合や、その土地と関係のある仕事をしたい場合も、国内の企業で経験を積んだ後に再挑戦をしたり、海外駐在を目指すという方法をとることもできます。
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大学院生の就活は、可能であるなら、大学院で研究した内容を活かせる就職先を選びましょう。新しい技術に強い関心を持つ企業が多いので、特に専門知識があり応用が利く大学院生は優遇される可能性が高いです。ただし、面接官が必ずしも専門知識を有しているとは限りません。そのため、研究内容について尋ねられたときに、専門用語を使わず分かりやすく説明できるように準備しておきましょう。
就活は修士1年目の6月〜7月頃からインターンなどの準備を始めることをおすすめします。大学院での生活は研究で忙しいのが難点。そのため、就職するか博士課程に進むか悩んでいる人もいるかもしれません。この場合、何も就活の準備をしていないと、最終的に就職の道を選んだ際に準備が不十分で上手く行かない可能性があります。したがって悩んでいる場合でも企業研究と卒業研究は並行して行いましょう。
そして面接は入念に準備するだけでなく数をこなすことも大切です。専門分野以外の業界にもエントリーし、エントリーシートや面接の経験を積んで、第一志望に向けての練習しましょう。
大学院卒の就職は、理系か文系かで事情が異なります。研究開発職の場合は大学院卒を求人の条件としている場合が多く、学部卒と比較して有利になることが多いです。文系は専門外の業種に就職する場合、理系と比較し特に有利にはならないので、研究内容と応募する職種の相性をよく考えましょう。日本では就活が一斉にスタートします。学会発表や卒業研究の忙しい時期と就活が重なるので、早めに準備を行いましょう。
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