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「給与が高い」「実力・成果主義」「英語を使いこなす」などのイメージがあり、就活生に人気の高い外資系企業ですが、外資就活と呼ばれて一般的な就活と区別されています。これは、日系企業と外資系企業とでは就活のやり方に異なる点があるからかもしれません。この記事では、外資系企業への就職を目指す就活生に向けて、おおまかな選考スケジュールや必要な準備について説明していきます。
外資系企業とは、外国法人や外国投資家による外国資本によって成り立つ企業と考えがちですが、経済産業省の外資系企業動向調査(2017年)によれば 「3分の1以上の株式を外国人もしくは外国法人が所有している企業」が外資系企業であるとしています。株式を保有する企業や投資家といった株主は、企業の経営方針など軸となる部分に対して多大な影響力を持ち、その影響力は持ち株比率に応じて強くなっていきます。一般的に、外国資本が入っていれば外資系企業であると呼ばれることが多いため、企業が外資系企業であるかどうかを確認するには、その企業の株式保有比率や本社所在地などを調べてみると良いでしょう。
3分の1以上という外国資本比率を外資系企業の一つの目安として考えることはできますが、実際には外資系企業に明確な定義はありません。外資系企業には日本進出した外国企業以外にも、外国企業と日系企業で共同出資した企業や元は日系企業であったものが外国企業に買収された企業なども含まれています。その一方で、外国資本が3分の1以上であるにもかかわらず、日本企業としてのイメージが強く、外資系企業として認識されていない企業も数多く存在します。
実際に外資系企業で働くメリットとはどのようなものでしょうか。ここでは、外資系企業の主なメリットを3つご紹介します。
1つ目は「実力主義・成果主義である」という点です。日本企業では年功序列制や昇進における男女差などの雇用慣習が根強く存在しますが、外資系企業は個人の実力を重視した実力主義であるため、年齢や男女差が昇進や昇給に影響するということはありません。つまり、外資系企業は勤続年数や年齢に関係なく、能力や業績に応じた報酬が支払われるという仕組み、いわば成果主義が根底にあります。実績が評価されれば昇進や昇給が期待できますが、逆に成果が乏しい場合には降格や減給ということもありえます。このように、外資系企業は自分の能力や実績が正当に評価されるため、意欲的な人や実力のある人にとってはモチベーションが高まり、やりがいを感じる最適な環境であると言えるでしょう。
関連記事:外資系企業の初任給はどれくらい?
2つ目は「風通しが良くグローバルな環境である」という点です。外資系企業ではさまざまな国籍の人がいるため、多様な文化に触れることができます。また、英語などの外国語でコミュニケーションを取るシーンもあるため、留学経験や語学力を活かすことができる上、語学力のさらなる向上を目指すことも可能です。さらには、日本企業と異なり、上下関係や年功序列に縛られることがなく、上司との関係においてもフラットな関係が築きやすいため、風通しの良い職場と人間関係が構築されやすい傾向にあると言えるでしょう。
3つ目は「オン・オフの切り替えが明確である」という点です。外資系企業はオンとオフの区別がはっきりしているため、ワークバランスが取りやすく、仕事とプライベートを立て分けて、メリハリをつけて働くことができます。また、給与システムとして年棒制が多く、残業代がつかないこともあるため、効率よく仕事をすることが求められます。日本企業のように残業が当たり前という風潮はありませんが、残業がないわけでもありません。仕事に対する責任をしっかりと果たした上で、自分の権利である休暇を自分の意思で取得し、休暇の時期や日数も自分のペースでコントロールできることが外資系企業の特徴であると言えるでしょう。
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外資系企業に向いている人とは、いったいどんな人でしょうか。ここでは、外資系企業に向いている人の特徴を3つご紹介します。
1つ目は「自主的に動ける」人です。日系企業では上司から仕事を割り振られたり、与えられた仕事を指示通りにこなすことが一般的ですが、外資系企業では年齢や性別、入社年次に関係なく、発言やアイデアを求められることがあるため、自分で考えて自ら行動を起こせることが必須です。
2つ目は「はっきりと主張できる」人です。日系企業ではアイデアがあっても先輩や上司に遠慮したり、目立つことを避ける傾向があります。しかし、外資系企業では自分の意見に責任を持ち、はっきりと主張できる人が求められます。
3つ目は「効率的・合理的に仕事をこなせる」人です。外資系企業ではスピーディーに結果を出すような合理性を重視するため、短時間で端的に問題と解決策を編み出し、自分なりの工夫で業務を効率的に進め、早く成果を出す必要があります。
外資系企業の選考スケジュールは企業により異なりますが、おおまかな選考スケジュールをここでご紹介します。なお、時期についてはあくまでも目安として捉えてください。
一般的な目安として、大学3年生の夏に行われるインターンシップがスタートとなります。例えば、6月頃にエントリーの開始と締切があり、8月頃には数日間のインターンシップが実施されるといったケースもあります。インターンシップへの参加は、内定をもらえる可能性に向けた重要なステップになります。インターンシップ終了後に優秀であると判断された場合には、次のステップである面接に呼ばれ、内定につながる可能性があるからです。また、インターンシップに参加しないと本選考を受けられない企業もあるため、注意が必要です。締切日から逆算して応募するなど、早め早めの行動を心掛けましょう。
10月頃は、外資系企業の会社説明会が盛んに行われます。また、秋はWebテストやエントリーシートの提出が増える時期でもあります。例えば、外資系投資銀行のエントリーシートの締切は11月に多く見られます。さらには、選考としての筆記試験や面接、グループディスカッションなども実施されます。また、面接が進むにつれて「ジョブ」という実務における適正確認や能力テストなどが課せられる場合もあります。12月になると、外資系企業では本格的な面接ラッシュになります。日系大手企業では6月中に内定が出る場合が多い一方で、外資系企業は12月から翌年の2月頃、いわゆる大学3年生のうちに内定が出されます。
外資系企業の就活に際し、どのような準備が必要でしょうか。次の2点について考えてみましょう。
外資系企業は、なぜ志望動機を重視するのでしょうか。これは自社に対して興味・関心が特に高い人材・深い理解のある人材を選びたい、第三者を納得させるロジカルシンキングができる人材が欲しいなどが理由として挙げられます。外資系企業が注目している点は、自社を選んだ人物が「会社にどのような価値をもたらすのか」という点にあります。そのため、「経営理念に共感した」などといった内容では不十分でしょう。また、志望動機として企業の強みを挙げる就活生が多く見られますが、そうした内容も避けた方が無難と言えます。
次に、外資系企業に向けた志望動機を考えていきます。正しい志望動機を作成するには、その企業が求める自分の強みや企業に提供できるメリットを明確に伝える必要があります。外資系企業の採用で重視される点の一つが、ロジカルシンキングです。自分がなぜその企業を希望するのかということを「結論」「理由」などで明示し、採用担当者が納得できるようにわかりやすく説明することが求められます。
外資系企業ではネイティブに近い英語力が要求されるように思われがちですが、実際には業種や業務内容により必要な英語力が異なるため、必ずしもそうとは限りません。また、入社時の英語力が低くても、入社後に身につければ問題ありませんので、語学力がなくても採用されるケースは見受けられます。しかし、面接時に英語を使ってやり取りをするケースが多く、また外資系企業で働く人へのアンケート調査では現場で必要な英語レベルは「ビジネスレベル」であると6割近くが回答していることから、自分の意見をはっきりと主張することが求められる外資系企業では、意思疎通ができる程度の語学力は身につけておいた方が無難であると言えるでしょう。
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外資系企業の就活では、いくつか注意すべきことがあります。主な注意点をここでご紹介します。
外資系企業は日系企業に比べて選考時期が早い傾向にあるため、注意が必要です。学生の中には長期間のインターンシップに備えるため、大学2年生の終わり頃から就活を始める学生も少なくありません。インターンシップが選考になることもあり、そこで内定が出るケースも多いため、企業研究や自己分析などを早い段階から行うことをおすすめします。また、企業により選考スケジュールが大きく異なる場合があるため、ホームページをチェックしたり、イベントに参加するなどして、志望する企業の選考スケジュールを正確に把握しておきましょう。
前述したように、外資系企業は日系企業と異なり、インターンシップが選考になる場合があります。インターンシップでは長期間のプログラムが実施され、そこで学生の能力や知識などを測るケースが一般的です。外資系企業では、このようなインターンシップで内定や内々定が決まってしまうこともあり、採用枠がインターンシップでの優秀な人材で埋まってしまうことも考えられます。そのため、企業と早い段階で接触することが重要なポイントになります。インターンシップが重要な選考過程と考えられているため、しっかりとした心構えで臨むようにしましょう。
外資系企業は職種別雇用であることから、少人数精鋭のスタイルが基本となっています。また、一般企業に比べ、外資系企業が新卒を大量に採用することは少ないと言われています。そのため、必然的に採用人数が限られます。さらには選考時期が早いこともあり、油断していると就職戦線に乗り遅れてしまうリスクがあります。外資系企業は、限られた採用人数であるにもかかわらず、優秀な学生が選考を受けるため、選考は難しく狭き門となることから、しっかりと就活の計画を立てて行動することが重要になります。
外資系企業には実力主義・成果主義である点、風通しの良い人間関係が築きやすい点、ワークバランスが取れる点といったメリットがあります。しかし、これらのメリットは日系企業と多くの点で異なっています。外資系企業の就活は選考スケジュールや志望動機の作成、英語力を身につけるなどポイントをしっかりと押さえ、就活がスムーズに進むよう準備を整えて臨みましょう。
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