求人を検索し、気になる求人に応募しましょう。
いくつかのクリックで適切な候補者が見つかります。
ペイジ・グループではポテンシャルを発揮できる機会を生み出すことで、人生を変えていきます。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
外資系保険会社は、外国の企業が経営権を握っていたり、外国の資本で経営されていたりするなど、日系企業とは少し違った体制で成り立っています。転職を考えている人は、事前にどんな特徴があるのか理解しておいた方がいいでしょう。ここでは、外資系保険会社で働く場合のメリットやデメリットなどを詳しく解説していくので、興味がある方は是非参考にしてみてください。
日本の保険業界は外資系企業の敢闘が目立ち、2000年代に入った頃から業界全体で日系企業との合併や再建など、改変の動きが盛んでした。しかし、その動きも徐々に落ち着きを見せ始め、ようやく最終段階に入っていると言われています。外資系保険会社は日系企業に比べて雇用が不安定だというイメージを抱く人も多いですが、以前よりもその傾向は薄まりつつあるようです。
むしろ目をつけるべきなのは、保険の専門性だけでなく、ほかの能力も求められているため、多様な求人があるということでしょう。保険商品の販売経路として、かつては多くの企業が長年にわたってセールス一筋のスタイルをとっていましたが、競争が次第に激化するに従ってその手法にもいろいろ変化が見られるようになりました。コンサルティング営業、独立系ファイナンシャルプランナーなどの販売代理業者への委任、銀行窓口販売など、実にさまざまな手法が生まれています。それに伴い、業界で求められる人材はアクチュアリーなどの保険専門職だけでなく、マーケティングや商品開発、さらには研修トレーナーなどの企画関連職種にまで広がりを見せています。このようなスキルを持っている人にとって、外資系保険会社は非常に魅力のある転職先だと言っていいでしょう。
外資系企業には特筆するべき点として、退職金制度がないことが多いという特徴があります。これは保険業界に限らず、海外の福利厚生と日本の福利厚生ではその概念に根本的な違いがあるので、日本で浸透している住宅手当や家族手当などは外資系企業だと受けられないことがあります。社会保険に関しては日本の法律にのっとって加入することができますが、そのほかの補償制度は日系企業と違うことが多いので、将来のために自分で積み立てをする、または仕事で成果を上げるといった自助努力が必要になることを覚えておきましょう。
そして、営業職ではノルマや完全歩合制を設けている企業が多いという点も忘れてはならない特徴のひとつです。ノルマを達成できなかった場合、日本の企業ではあまり見ることのない退職勧奨を受けることもあるなど、個人の実績がとても重要視されます。言い換えれば、結果を残した分だけ見返りを受けられるということなので、やりがいは大いに感じられるでしょう。また、日系企業と違って残業が少ないところが多いです。先程、福利厚生の概念が違うということを述べましたが、外資系企業は住宅手当や退職金制度がない分、休暇制度が充実していたり、キッチンなどの社内設備が整っていたりと、プライベートの時間を尊重する傾向にあります。決められた時間分働けば、勤労時間についてとやかく言われることはあまりありません。
外資系と日系では、保険商品の形態にも違いがあります。日本の保険会社では形の決まった保険商品を販売することが多い一方、外資系ではオーダーメイドの保険販売が主流です。一人ひとりの希望をヒアリングしたうえで、最適な保険内容を組み立てる手腕が求められるでしょう。また、外資系では新規顧客の獲得がメイン業務となっており、アフターフォローにはあまり力を入れていません。インターネットなどを活用して集客を図ることが多いのも外資系保険会社の特徴です。外資系では主に富裕層をターゲットとし、効率を重視して保険商品を販売します。対して、日系の保険会社では訪問販売などの対面型の営業が根強く、充実したアフターフォローを提供しています。関連記事:日系から外資系企業への転職!メリットや注意点を知ろう!
外資系保険会社には営業職や事務職、総合職といった職種があります。ここからは、それぞれの職種の特徴や業務内容についてみていきましょう。外資系保険会社の営業職は基本的に完全出来高制で、保険商品を提案する能力が試されます。向上心を持って保険について学び続け、説得力のあるプレゼンテーションを展開する論理的思考力も求められるでしょう。見た目の清潔感や、ハードな仕事に耐える体力も備えておきたい要素です。事務職は、顧客の電話対応や資料作成、営業のサポートといった仕事をすることになります。問題が発生したときの柔軟な対応力もニーズの高いスキルです。総合職が担うのは、資産運用やマーケティング、企画といった仕事です。社会全体の動きを見据えながら行動する能力が求められます。
外資系保険会社の場合、アクチュアリーなど保険の専門的なスキルがなくても、得意な分野の専門性を活かすことで、能力に見合った報酬を得ることができるというメリットがあります。実際に異業種企業で非常に高い成績を残しているような人が、ヘッドハンティングで外資系保険会社に転職してさらに稼ぐようになったという事例も少なくありません。コンサルティング能力に自信がある人などは、外資系保険会社に転職することで、それまででは考えられなかったような非常に高額な報酬を得ることも可能なので、転職先の候補に入れておいて損はありません。
また、保険に関する最先端の学びが得られるという点も大きな魅力です。保険商品は次々に新しいものが生まれており、その仕組みも複雑化しているのが現状で、数ある商品の中から良いものだけを適確に選別するにはそれなりに知識が必要になってきます。外資系保険会社で働きながら専門知識を身に付けることができれば、自身の保険契約の際にもきっと役に立てられるでしょう。
最初に外資系保険業界の激しい改変の動きは収束しつつあるということを述べましたが、それでも他の業界に比べると再編などの流動性はより高い傾向にあるため、雇用の安定性に注意する必要もあります。そして、個人の実績が重要視されるということは、結果を残さなければ稼ぐことができないということです。特に営業職においては、成果主義で通されているので、成果が上がらない場合には報酬が下がるということもきちんと考えながら仕事に取り組まなければなりません。営業職は元来、歩合制の性質が強いですが、外資系企業になるとそれが顕著になります。そのため、ある程度の危機感がつきまとうことは受け止めておきましょう。
高い年収に憧れて外資系保険会社への転職を目指す人も多いのではないでしょうか。外資系保険会社の平均年収は700万~800万円程度です。保険会社全体の平均年収は400万~500万円程度なので、外資系は給料が高い傾向にあるといえるでしょう。外資系保険会社の報酬は完全出来高制なので、優秀な成績を収めることができれば2000万円以上の年収も夢ではありません。入社した後、しばらくは研修期間として基本給がもらえる場合が多いです。研修が終わって完全出来高制となった後の具体的な収入には「新規契約手数料」「契約継続手数料」「ボーナス」の3種類があります。新規契約手数料とは、新しく契約を成立させた保険プランについて、一定の割合で受け取れる手数料のことです。契約継続手数料は、新規契約の保険プランが一定期間解約されなかった場合に受け取れる手数料です。この手数料を受け取るためには、長期間継続してもらえる優れたプランを紹介する必要があります。ボーナスは査定の結果に応じて支給される報酬ですが、成績が悪ければもらえないこともあります。関連記事:外資系企業の年収に見られる特徴!日本企業との違いは?
外資系保険会社で活躍するためには、さまざまなスキルを身につけておく必要があります。まず、コミュニケーション能力は欠かせない要因の一つです。保険営業では、顧客の要望を聞いたうえで適切な保険プランを提案することが求められます。顧客の話を引き出す愛想のよさやヒアリング能力、顧客の希望を正確に読み取る能力などが必要です。また、広い視野と高いリサーチ力も外資系の保険営業では重要なスキルです。個々の悩みに応じて適した保険商品を組み合わせる必要があります。自社ではどのような保険商品を扱っているのか、常に勉強を怠らず、必要なときにすぐ提案できる視野の広さが求められるでしょう。そして、柔軟な対応力も外資系の保険営業員が備えておくべき資質の一つです。顧客が求める条件は十人十色で、ときには予想外の要望に直面することもあります。既存のパターンに当てはまらない状況でも最適な保険プランを提案することができれば、高い成果を上げられるでしょう。
外資系保険会社に向いているのは、どのような人材なのでしょうか。第一に、心身ともにタフで、努力し続けられることが求められます。外資系保険会社は実力主義の傾向が強く、能力がある人は高額の収入を得られる一方で、能力がなければ容赦なく切り落とされます。ハードワークにもなりやすいため、身体的にも精神的にも粘り強く、苦境に陥っても努力を続けられる人が生き残れるでしょう。次に、上昇志向が強い人も外資系保険会社に向いています。高い成果を上げることに情熱を傾け、熱心に仕事に取り組める人は、実力主義の世界でも評価されやすいです。また、保険に魅力を感じていることも大切な要因です。どれだけ能力が高くても、保険商品自体に興味がなければ、なかなか仕事に身が入りません。万が一の事態に備えられる保険の魅力を十分に理解していれば、その気持ちが顧客に伝わって契約成立にも至りやすくなるはずです。最後に、幅広い人脈を築ける人にも外資系保険会社が向いています。保険営業で多くの契約を取るためには、多くの人と良好な関係を築くことが重要です。仕事を通して幅広い人脈を築き、評判が浸透していけば、自然と契約を勝ち取れるようになるでしょう。
外資系の保険会社の魅力は、何と言ってもその高額な報酬額ですが、成果をあげられなければ意味がありません。そして完全歩合制となると、コンスタントに成果をあげる力も必要になってきます。まずは着実な稼ぎを得られるように、しっかりとした実力をつけることを目標に据え、徐々にステップアップを目指していくのが懸命だといえます。また、日本では残業すればするほど讃えられる傾向にありますが、外資系企業の場合このような風潮はありません。むしろ、効率よく仕事をして残業をしないようにする方が評価は高くなります。これらのことから、他の企業よりもきっちりとした自己管理が求められます。緻密な計画を立てて速やかに行動し、自己反省と改善を繰り返しながら営業活動の質を上げることが、外資系保険会社で成功する上で非常に大事になってきます。
外資系保険会社に転職したいものの、方法がわからないという人もいるのではないでしょうか。外資系保険会社へ転職するには、ヘッドハンティングを受ける方法と、転職エージェントを利用する方法があります。日系企業と異なり、外資系企業ではヘッドハンティングによる転職が珍しくありません。保険会社からの声掛けや知人の紹介で転職先が決まることもありますが、待遇や給与などの条件があいまいなまま、契約を交わしてしまうこともあるので注意が必要です。次に、転職エージェントを利用するのも一般的な転職方法です。転職エージェントでは選考のサポートやアドバイスが受けられ、外資系への転職が初めてでも安心して活動を進められます。転職エージェントにはそれぞれの得意分野があります。外資系保険会社に転職したいのであれば、外資系に強いエージェントを利用するのがおすすめです。マイケル・ペイジでは外資系企業の求人を豊富に扱っているので、ぜひ利用を検討してみてください。関連記事:転職エージェントと転職サイトにはどのような違いがある?
以上、外資系保険会社で働く上で押さえておくべきポイントを紹介しました。外資系保険会社には専門職も多く、人材ニーズはさまざまな方面に広がっています。そして保険に関する最新の学びが得られるので、キャリアにおいてはもちろん、私生活でもその知識を存分に活かすことができます。成果主義の外資系保険会社で実績をあげ、保険のスペシャリストを目指しましょう。
【2019年6月11日公開 - 2023年7月19日更新】
求人検索はこちら