日々忙しい人の英語勉強法とは

外資系企業などで、フルタイムで働いている人のなかには、英語を上達させたいけれど勉強する時間、ましてや英会話スクールに通う時間なんて取れないという方が多いようです。時間がないあなたに、時間を作る方法やサイト、アプリなどの勉強ツールを紹介していきましょう。

時間を作る方法

どんなに忙しい人でも、5分や10分程度のちょっとした「すき間時間」はあるものです。この「すき間時間」を利用して勉強しない手はありません。よくある失敗パターンは、「今年は絶対TOEIC700点突破!」と決めて、週1回、週末だけに勉強するパターンです。忙しくなったら1回休み、その1回が2回になり、結局時間が取れなくなる。この方法だとモチベーションが下がることが多く、目標を断念することになりがちです。そうせず、毎日少しずつでも勉強すれば、それが積もって80時間、300時間となり、結果的に上達するわけです。しかもこのやり方なら、家に限らず通勤途中やカフェなど、どこでも勉強できます。この「細かく継続させる」ことが一番重要なポイントです。

勉強方法はどうすればいいでしょう

しかし、短い勉強時間ではすべての英語のスキルを習得するのは大変です。この場合は、一番上達させたいスキルを集中的に攻略するといいでしょう。ここでは、スキル上達のためにどこでも勉強できる無料ツールを、ターゲット別に紹介していきましょう。

リスニング関連

インターネットや動画共有サイトのおかげで、生の英語を聞くチャンスが劇的に増加しました。たとえばYouTubeにはたくさんの動画があります。興味があるものを通して勉強するというのは、教科書や文法書を読んで勉強するよりも面白く頭に入りやすいので長続きします。好きなトピックの動画を選ぶのがコツ。

YouTubeで動画を検索すると、タイトルに「withsubtitles」と表示されている英語字幕付き動画もあります。最新の研究によると、リスニングを練習する時にストレスを感じる人が多いということですが、字幕があればこのストレスを軽減させることができます。その上、どのくらい理解をしているのか、どの単語が分からなかったのかなどをすぐ確認できるので、効率的に勉強を進められます。ただし、日本語字幕ではなく、英語字幕のみを使ってください(日本語字幕は逆効果になります)。

動画以外では、無料の英語オーディオブックをダウンロードして勉強することも出来ます。LibriVox(https://librivox.org)というアメリカのサイトには、多数のオーディオブックがストックされています。『オズの魔法使い』や『シャーロック・ホームズ』が人気で、ここならリスニングとリーディングを一緒に身に付けることが可能です。文学が好きな方には特におすすめです。

ライティング関連

英語のビジネスメールをよく書く方、ライティングの練習をしたい方にお勧めのサイトがあります。外国語を教えてもらったお返しに、日本語を勉強している人のサポートをしてあげる言語学習互助サイト、Lang-8(http://lang-8.com)です。無料で利用でき、学習したい言語で文章を書くと、ネイティブスピーカーがあなたの書いた文章を添削してくれます。お返しに日本語を勉強している方の文章を添削してあげましょう。サイトにアクセスして質問している方を見つけたら、英語で回答してあげるのも良い勉強になります。あらゆる題材の文章が投稿されているので、ブログ感覚で文章を書いてみるのも楽しいと思います。

スピーキング関連

オンライン英会話レッスンが話題になっています。検索エンジンで探すとSkypeを使った英会話レッスンを提供している会社がたくさん見つかるはずです。フィリピン人講師が担当するオンライン英会話は手頃な値段で、講師のクオリティも高いです。いつでも受講可能なのもポイントです。注意すべきなのは、話す話題や質問を先に用意しておくこと。多くのサービスでは、レッスン内容は講師の裁量に任されているので、効果的に利用するためには、準備しておく必要があります。

グラマー関連

英語学習アプリはいくつもありますが、無料のDuolingoがおすすめです。人気が高く、現在1億人以上の利用者が、ゲーム感覚で楽しく学習しています。英語がある程度話せる方には簡単すぎるかもしれませんが、日々難易度の高いものが追加されています。ちょっとした空き時間を利用して英文法を勉強するには最適です。

ボキャブラリー関連

英単語を覚えるのは大変ですよね。スマートフォン/タブレット端末用アプリのAnkiならフラッシュカードを使った学習が出来ます。人間は新しい情報に4、5回出会わなければその情報を記憶できない、ということが科学的に証明されているため、フラッシュカードは最適な学習ツールといえます。

しかし、すべての単語を同じ頻度で復習するのは効率的ではありません。Ankiには、ちょうど良いタイミングで、ちょうど良い回数の復習ができるよう、間隔反復(SpacedRepetition)という学習技術が搭載されています。間隔反復によって、語彙を増やすスピードを速めていきましょう。また、Ankiには、ウェブ上で共有されたフラッシュカードデータもあるので、従来の紙の単語帳のようにフラッシュカードを自作する必要もありません。

すき間時間を活用して量的蓄積を

インターネット上にはさまざまな語学学習ツールがあります。これらのサイトを活用すれば重たい参考書や書籍を持ち歩く必要もなくなります。ちょっとした「すき間時間」を活用してビジネスで必須の英語をマスターしましょう。分散学習と量的蓄積で力をつけるのが、語学学習のコツなのです。