IT業界は世間一般から年収の高い業界とよく言われます。しかし、その中でもプログラマーは専門性の高い職種のはずなのに、意外と年収が低い傾向がありますが、それはどうしてなのでしょうか。この記事ではプログラマーの年収が低いと言われる理由や年収をアップする方法、年収を上げるためのキャリアパスについて解説します。
 

1.プログラマーとは

プログラマーとは、プログラミング言語を用いて、コンピュータープログラムを組み、システムやソフトウェアを構築する仕事です。少子高齢化で働き手が少なくなっている現代では、ITツールを導入して業務の効率化を実施したり、業務を機械に任せたりなどしています。また、私達の生活の中でもITは欠かせないものとなっており、プログラミング技術は社会全体から必要とされている技術と言えるでしょう。それに、年々AIやIoTの分野もビジネスとして注目されているので、プログラマーは需要の高い仕事と言えます。ちなみにプログラマーの平均年収は425万8000円程度となっています。
 

2.年収の低いプログラマーの特徴

プログラマーは専門性の高い職種で、頑張り次第で上を目指せますが、中には年収が低い人だと、いつまで経っても新卒程度の給料しかもらえないこともあります。プログラマーの下請けの業務が大半です。このようなシステム開発の現場だと、元請け→下請け→孫請け→その孫請けのようにピラミッド構造が出来上がっており、お金の流れも所属している企業が下の層になればなるほど、中間マージンや手数料が抜かれていくため、収入が低くなってしまいます。まだ3次請け、4次請けだと良い方で、現場によっては6次請け、7次請けになることもあります。

しかも、ピラミッドの中でも下層部に位置するような仕事しか持ってこられないような企業に所属していると、仕事でスキルを磨く機会が無く、いつまで経ってもキャリアアップに繋がるような技術を身につける機会がありません。加えてプライベートの時間も割いて技術を磨こうとしなければ、需要がなくなり、いつまで経っても年収が上がらなくなってしまいます。
 

3.年収が高いプログラマーの特徴

先ほど年収が低いプログラマーの特徴を解説しましたが、それとは逆に年収が高いプログラマーも存在します。高年収のプログラマーの特徴としては、まず大手企業に所属している人が挙げられるでしょう。大手は基本給がそもそも高いです。ただ、大手は入社だけでなく、出世にも学歴が影響を及ぼす傾向があります。そのため、プログラミングで高いスキルを持っているのはもちろん、難関大学を卒業していたり、社会人になってから大手を目指す人だと難関大学の大学院に通っている人もいます。

また、IT業界は日々技術がアップデートされていますが、最新の技術を使った開発に関する知識を持った人材の育成が難しいのが日本の企業の現状です。そこで希少性の高いスキルや、マーケティングなどプログラミング以外の分野で高いスキルを持っていれば、学歴に関係なくクライアントから高い報酬を提示してもらえます。加えて、プログラマーは何を作るか、開発したいものがどれくらいの規模なのかなどの条件によって様々なプログラミング言語を使いますが、使える言語によっても年収に差があります。
 

4.年収の高いプログラマーになるには

プログラマーとして年収アップを目指すには、日々の勉強を欠かさないことと将来のステップアップを意識することが大切です。この段落では、年収アップのためにできることを具体的に解説していきます。

4-1.市場価値の高いスキルを身につける

システム開発は、開発物の設計やマネジメントを行う上流工程と、設計書をもとに制作物を作る下流工程に分かれます。そこでプログラマーとして経験を積んで上流工程を任されるようになれば、年収は大幅に上がります。また、IT業界の中でもネットワークやデータベースの専門的な知識を持った人材は少ない傾向があります。そこでサーバーやクラウドなど希少価値が高い職を狙うのも一つの手です。ただ、特にネットワークに関連する仕事はプログラマーとは業務範囲が大きく異なり、インフラエンジニアとしてキャリアを1から構築する必要があるので注意しましょう。

そして、先程解説したように、稼げるプログラマーを目指すなら選ぶ言語も重要です。実際に選ぶ言語によっては数百万円の年収の差が出ると言われています。機械学習やデータサイエンスに用いられるPythonやR言語、Webサイトなどの見た目に関わるJavaScriptなど、需要の高い言語を選んで学習しましょう。

4-2.待遇のよい企業に就職する

下請け企業や非正規雇用は年収も低くなる傾向があります。そのため、できるだけ正社員で、スキルを高く評価してくれ、良い待遇で迎えてくれる会社に転職をしましょう。今では、職務経歴だけでなく、競技プログラミングの結果などを見て採用を決める求人サイトも多く存在します。場合によってはこのようなサイトを経由して、実力を評価してくれる企業を探すのも一つの手です。ただ、待遇が良くても、自分が思い描くキャリアが実現できないこともあります。そうならないように、どのような会社で働きたいのか考え、その会社で働くために必要なスキルや資格について調べたうえで、転職活動に臨んでください。

4-3.とにかく経験を積む

IT業界は実力主義です。そのため、より良い待遇を希望するなら、今の会社でキャリアアップを目指す場合でも、転職する場合でも、プログラマーとしての経験を積むことが何より大切と言えます。具体的には、プログラミング経験やシステム設計の経験が2年以上あると、市場価値が上がると言われています。技術を身につけて会社に貢献できるようになれば、それが評価され、年収アップにつながる可能性もあります。ただ、いずれ転職を考えている場合、特に設計業務の経験があるかどうかで市場価値が大きく変わります。よって今の企業で設計などの上流工程の業務が経験できそうにないなら、2年ほど働いて見切りをつけ、まずは上流工程が経験できそうな企業へ転職するのがおすすめです。
 

5.年収をアップするなら!プログラマーのキャリアパス

プログラマーは比較的キャリアパスを描きやすい職業です。ここでは、キャリアパスにおすすめの職種を4つ紹介します。

5-1.SE(システムエンジニア)

システムエンジニアは、クライアントの要望を聞き、プログラムの設計と仕様書を作成する仕事です。働き先は一般企業に加えて、先程解説した下請けの企業も多い傾向にあります。システムエンジニアは上流工程なので、下請け企業だとしても、ピラミッドの上層部に位置するのが一般的でプログラマーより断然給料が高いです。ただ、プログラミングに関する知識や技術力だけでなく、マネジメント力やコミュニケーション力も必要となります。

5-2.フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、プログラミングだけでなく、ミドルウェアやOS、クラウドサービスなど幅広い知識・経験を持ったエンジニアのことを言います。特にベンチャー企業での需要が高く、フルスタックエンジニアならメガベンチャーへの転職も夢ではありません。ただ、複数のスキルを並行して学べる環境を用意してくれるような企業は限られています。そのため、フルスタックエンジニアを目指すにあたっては、転職先の企業でどんなスキルが学べるか、色々なことに挑戦させてくれる環境かをよく考えて転職する必要があります。

5-3.ITコンサルタント

ITコンサルタントは、顧客企業が抱える課題についてITを用いて改善、解決する仕事です。顧客のニーズを引き出して、解決の道筋を立てるコンサルタントスキルが必要となります。また、データアナリティクスや統計など数学に関連したスキルを持っているとより高年収を狙える傾向にあります。

5-4.プロジェクトマネージャー

ITエンジニアの中でもっとも平均年収が高い職種がプロジェクトマネージャー(PM)です。プロジェクトの進行や予算、納期、品質などをマネジメントする仕事で、SEのさらに上の仕事と考えると良いでしょう。PMは知識以上に経験が求められる仕事なので、時間をかけて目指す必要があり、SEからSEをまとめるPMの補佐的存在のプロジェクトマネージャーオフィスを経てPMになるのが一般的です。プログラマーのようにコードを書く機会は少なく、それ以上に高いコミュニケーション能力とマネジメント力が重視されます。
 

年収の高いプログラマーになろう

専門性の高いプログラマーは需要も高いです。ただし、プログラマーの年収は人によって異なります。年収の高いプログラマーを目指すには、勉強を怠らずスキルアップすることが重要です。また、マーケティングなど、エンジニアの仕事に関連する他の職種に挑戦するのも良いでしょう。スキルを磨き、年収の高いプログラマーを目指しましょう。
 

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