オフィスでデスクに座って微笑んでいる人。

ITエンジニアに転職したいと考えている人は少なくないでしょう。ITエンジニアの中でも、重要なインフラであるネットワークに特化した業務を担当するのがネットワークエンジニアです。業務の幅も広くやりがいのあるネットワークエンジニアを目指すためには、まずその仕事内容を詳しく知ることが大切です。本記事ではネットワークエンジニアの仕事内容や年収・将来性など解説。また、求められるスキルや役立つ資格なども紹介します。

ネットワークエンジニアの求人
 

1.ネットワークエンジニアとは?仕事内容は?

まずは、ネットワークエンジニアの概要や具体的な仕事内容について解説します。

1-1.ネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアとは、ITエンジニアの中でも、ネットワークの設計や構築、運用、保守を担う技術職を指すものです。サーバー同士をつなぐネットワークに関する業務全般を担当します。快適な通信環境を構築し、守ることが大切な役割です。

1-2.ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの仕事内容は、大きく分けると設計・構築・運用・保守の4つです。設計は、クライアントの求めるシステムの内容をヒアリングし、要件定義して設計する業務です。開発にかかるコストや納期までのスケジュールもこの段階で検討します。構築は、ネットワーク機器を設定し具体的な構築作業を行う業務です。構築後はネットワークに不具合が生じないかテストを実施します。運用は、完成したネットワークを稼働させ管理する業務です。必要に応じて、随時設定や構成の変更などを行います。保守は、トラブル発生時には原因をつきとめ対応する業務です。

プロジェクトの規模によっては設計から保守まで一人で担当することもあります。基本的な業務はマニュアル化されているため、ネットワーク知識が少なくても働き始めることは可能です。未経験からスタートする場合、運用や保守から担当し、設計や構築もできるようになるのが一般的です。

1-3.システムエンジニアやサーバーエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアと混同されやすい職種に、システムエンジニアやサーバーエンジニアがあります。似た部分はあるものの、それぞれ異なる職種です。システムエンジニアは個々のコンピューター上で動くシステムの設計や開発を行います。サーバーエンジニアはサーバーを構築、運用、点検するのが仕事です。完成したサーバーを、ネットワークエンジニアがネットワークでつなげます。各エンジニアは相互に関わりながらも、担当する部分が異なります。
 

2.ネットワークエンジニアの年収やキャリアパス

次に、ネットワークエンジニアの年収やキャリアパスについて解説します。

2-1.年収は

ネットワークエンジニアの年収に関して公的な統計データはありません。ただし、民間のサイトによるとネットワークエンジニアの平均年収は448.3万円(2020年9月~2021年8月にサイトに登録した人の平均値)となっています。令和3年に国税庁が発表した統計調査の結果において、サラリーマンの平均年収は約433万円です。つまり、ネットワークエンジニアの年収は一般的なサラリーマンとほぼ同等、もしくはやや良いということになります。また、クラウド技術やIOTの発展により、ネットワークエンジニアの需要は高まり続けています。企業はより高いスキルを持っている人材を求めるため、自分を磨き専門性を高めていけば、さらなる高収入を得ることも可能です。

2-2.キャリアパス

ネットワークエンジニアは異業種から転職して活躍している人も多く見られます。理由としては、スキルのない未経験者でも勉強次第で必要なスキルを身に付けられること、専門職で潰しが効くこと、需要が高く将来性が見込めることなどが考えられます。未経験からスタートする場合、1年ほど監視や運用業務を担当し、3年くらいで構築や保守を担当するようになるケースが一般的です。将来的には管理職やプロジェクトマネージャーに代表されるマネジメント、専門性を持つスペシャリスト、課題を解決するITコンサルタントなどの道があります。全体を管理することが得意、現場業務向きなど、自分の特性を踏まえながらキャリアパスを描く人が多いでしょう。
 

3.ネットワークエンジニアに必要なスキル

それでは、ネットワークエンジニアに必要な主なスキルを解説します。

3-1.コミュニケーション能力

ネットワークエンジニアは、クライアントからどのようなネットワークを構築したいのか詳しい要望を聞き出し、よく理解する必要があります。また、可能であること、不可能なこと、現在の開発の進捗状況などを、クライアントに的確に説明することも求められます。このようにクライアントと綿密にやり取りを行う上で、コミュニケーションが上手く取れることは重要な適性の1つです。なお、エンジニアは個人作業が多い職種というイメージがあるかもしれませんが、チームでの開発など、他のメンバーとよく連携しながら対応する仕事も少なくありません。

3-2.論理的思考力

ネットワークは設計段階から、運用・保守も見通しておかなければいけません。また、構築や運用の段階で、問題箇所や種類の特定などを行う際も筋道を立てて考える必要があります。このように、ネットワークエンジニアの仕事では、論理的な思考を活かし行動する場面が多いと言えます。物事を論理的にとらえるのが得意な人は適性があるでしょう。

3-3.ネットワーク構築に関するスキル・知識

ネットワーク構築に関するスキル・知識がなければネットワークエンジニアとして働けません。例えばクライアントの要望と実際の状況を踏まえた上で、バランスの良いネットワークを設計できるスキルが必要です。設計だけでなく、構築・運用・保守、どのステージにおいても専門的な能力が求められます。また、IT技術は日々進化し続けているため、常に自分のスキルを最新の状態にアップデートしていくことも大切です。

3-4.セキュリティに関する知識・スキル

ネットワークのセキュリティ設定もネットワークエンジニアの重要な仕事です。ネットワークは外部と接するシステムなのでサイバー攻撃を受ける可能性もゼロではありません。情報漏えいなどトラブルに発展しないよう、セキュリティに関する知識・スキルを駆使し、十分な対策を施す必要があります。

3-5.クラウドコンピューティングに関する知識・スキル

クラウドサービスの広がりを踏まえ、クラウドコンピューティングに関する知識・スキルも求められます。インフラエンジニアが担当することの多い領域ですが、インフラエンジニアがいない現場ではネットワークエンジニアが対応することが多いでしょう。
 

4.ネットワークエンジニアにおすすめの資格

最後に、ネットワークエンジニアにおすすめの資格を紹介します。

4-1.ネットワークスペシャリスト試験(NW)

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施する国家資格です。経済産業省が認定する情報処理技術者試験の一区分でもあります。ネットワーク社会を担う花形エンジニアとして活躍できる人材を認定するもので、合格率約15%と難易度は高めです。合格が難しいと言われる情報処理技術者試験の中でも最難関の資格と言われています。

4-2.CCNA

正式名称は「Cisco Certified Network Associate」。ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズが主催する民間資格です。シスコシステムズのネットワーク機器に関する技術やネットワークに関する基本的な知識を証明する内容で、難易度はそれほど高くはありません。ネットワークに関する幅広い基礎的知識が問われるため、ネットワークエンジニアの入門に適した資格と言えます。

4-3.CCNP

正式名称は「Cisco Certified Network Professional」、CCNAの上位資格です。大規模ネットワークの実装からトラブルシュートまでのスキルがあることの証明になります。経験者でも簡単には合格できないほど高難度であるため、先にCCNAを取得し、実務経験や学習を積み重ねた上でCCNPの取得を目指すなどが良いでしょう。
 

ネットワークエンジニアは将来性の高い仕事

ネットワークエンジニアはこれからも多様な現場で活躍が見込まれる、将来性の高い仕事と言えます。必要なスキルを理解し身に付けられれば、未経験からでも目指せます。また、資格を取得すれば、スキルアップにつながるとともに、自分の能力の証明としても使用できます。ネットワークエンジニアに興味がある方は、ぜひマイケル・ペイジに新規会員登録してみてはいかがでしょうか。

ネットワークエンジニアの求人

メールマガジン登録

転職やキャリアアップで一歩先に行くための情報を受け取ることができます

アプリをダウンロード

App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう