給与面を重視して転職先を選ぶ時、重要になるのがボーナスです。日本の企業と外資系企業ではボーナスの仕組みが違うと言われていますが、実際どのような違いがあるのでしょうか。日本のボーナスと同じような感覚で外資系企業を選んでしまうと、後々後悔することになるかもしれません。そんな失敗はしたくないという人のために、今回は外資系企業のボーナスの仕組みについて詳しく解説していきます。

外資系企業におけるボーナスの考え方

求人を探す時、ボーナスがどの程度出るかをチェックする方もいるでしょう。ボーナスがどのくらい貰えるかで年収も変わってくるので、ボーナスの多さを重視するのは当然かもしれません。しかし、外資系企業へ転職を考えている時は、日本の一般的な企業と同じ感覚でボーナスの有無をチェックするのはよくありません。なぜかというと、日本の企業と外資系企業ではボーナスの考え方が変わるからです。では、外資系企業におけるボーナスの考え方はどうなっているのか、詳しく見ていきましょう。

1.ボーナスは出ない外資系企業
日本と海外ではボーナスの考え方が大きく変わります。日本の一般的な企業では、ボーナスが出るのは当たり前になっていますよね。しかし、これは日本独自の慣習です。海外では社員にボーナスを支給する習慣がないので、ボーナスが出ない外資系企業のほうが多くなっています。外資系企業のほとんどが年俸制を取り入れていることも、ボーナスが支給されない理由の1つです。年俸制というのは1年間の報酬をあらかじめ決めておき、それを12等分して毎月給料として支給します。

例えば年俸が600万円だった場合、12等分した50万円が毎月の給料となるわけです。トータルの年収が評価額となっているため、それを合理的に均等割して支給するのが海外では一般的になっています。日本では給料とは別に支給される報酬をボーナスと言います。しかし、外資系企業では追加でボーナスを支給しないというのが一般的な考え方です。

2.ボーナスが出る外資系企業
少数派ですが、外資系企業の中にはボーナスを出しているところもあります。日本と合同出資している外資系企業や、日本で長年運営している外資系企業では、日本の習慣に合わせてボーナスを支給している企業もあるのです。そういった企業では年俸を17等分して5ヶ月分をボーナスとして支給しています。結局は年俸制なので、1年間の報酬は事前に決められています。トータルの年収額は同じですが、ボーナスとして別途支給することで社員の満足度が高くなるという考え方です。あくまで年俸制であり、給与に追加分として支給される日本的なボーナスとは考え方が異なります。

インセンティブとボーナスは違う

基本的にはボーナスが出ない外資系企業ですが、インセンティブ制度というものがあり年俸とは別に報酬が支給される場合があります。決まった給料とは別に報酬を貰えるということでボーナスと似ていますが、インセンティブとボーナスは違うものです。インセンティブは企業で働く従業員が、仕事で成果を上げた時に支払われるものなので、上乗せが約束されているわけではありません。成果に連動しているので、支給される金額も変動します。

日本のボーナス制度は一般的には基本給の額によって金額が決まります。よくあるのが、給料の何ヶ月分をボーナスとして支払うというケースです。ボーナスは必ず支払わなければならないものではありません。しかし、企業が支払うという決まりを作った場合は、法律的に支払い義務が発生します。そのため正当な理由がなく、ボーナスを支払わなかったり減額したりすることは認められていません。この点が、成果によって支給額が変動するインセンティブとの大きな違いです。

また、インセンティブは目標の達成率に応じて支払われる報酬なので、目標の達成率によって支給額に差が出ます。目標には企業としての目標と個人の目標があるのですが、企業としての目標を100%達成することがインセンティブが支払われる前提条件です。その上で、個人の目標をどの程度達成したかで支給額が決まります。支給額は固定年収に基づいて決定されることが多いです。例えば年俸1000万円の企業で固定年収の20%がインセンティブとなっている場合、1000万円×20%でインセンティブの額は200万円となります。

何%になるかは企業によってまちまちですが、10~60%程度の範囲でインセンティブを決めているところが多いです。また、個人目標の評価項目がいつくかに分けられ、それぞれインセンティブの割合が異なるケースもあります。評価項目Aは30%、評価項目Bは20%、評価項目Cは10%だった場合、全ての項目を達成すると60%のインセンティブが貰えるというわけです。しかし、これはあくまで個人の目標なので、どれだけ目標を達成しても企業の目標を達成していなければ、インセンティブが支払われないケースもあります。

企業目標の70%未満しか達成できなかった場合はインセンティブの支給はなし、100%以上達成すれば2倍にインセンティブがアップするなど、ルールは企業によって変わるので、転職する時は事前にチェックしておくとよいでしょう。日本のボーナスとはシステムが全く異なるため若干分かりにくいかもしれませんが、年収に大きく関わってくるものなのでしっかり理解しておく必要があります。外資系企業へ就職する時は、まずインセンティブの仕組みをしっかりと理解し、どの程度の金額が支払われるのかを把握しておくことが大切です。

外資系企業特有のボーナス「アウォード」とは?

外資系企業特有のボーナスとして、アウォードというのもがあります。これは企業への貢献度に応じて褒賞を与えるシステムで、日本のボーナスとは根本的に違います。年に一度開かれる総会で、企業に貢献した人やグループを表彰します。日本で言うと、新人賞や年間MVP賞のようなイメージです。この時に貰えるものは、現金とは限りません。賞品だったり会社の株だったり企業によって異なります。ある程度まとまった金額が貰える日本のボーナスとは違うので、あまり金額は期待しないほうがよいでしょう。

ボーナスの有無以外にも確認が必要

外資系企業に就職する時は、ボーナスがあるかどうかだけではなく、インセンティブの割合や支給される条件なども確認しておかなければなりません。しっかり外資系企業特有のボーナス制度を理解しておかないと、働き始めてから後悔することになります。転職を考えているなら、事前にインセンティブやアウォードなどの細かい情報を集め、納得した上で応募するようにしましょう。

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