【育休明け】ワーキングマザーが転職活動に成功するポイントとは?

育休を取得し終えて職場復帰するとき、転職も視野に入れているという人も多いのではないでしょうか?ワーキングマザーとして働きはじめるときは、転職活動を計画的に進めていくこと、転職する理由を明確にすることが大切です。この記事では、育休明けの転職を成功させるためのポイントや転職時に気を付けておきたいことを解説します。
 

1.育休明け転職をしたい理由を明確にする

育休明けの復職は嬉しい反面、不安に感じる面も多々あると思います。実際に、元の職場に復職してから、育休明けの待遇に納得できない、育児と仕事の両立が難しい、育休復帰後のキャリアが不安など、いくつかの障壁を感じて復職が困難になったというケースも少なくありません。

もし、現在の職場で復帰が難しいと判断した場合、やはり子育てと育児を両立しやすい職場への転職を考えるケースが多いと思います。育休復帰後に転職する場合は、転職に対する強い意志を持って取り組むことが大切です。

1-1.育休明けの待遇に納得できない

育休や産休から元の職場へ復職する場合、育休明けの待遇に納得できないというケースも多いです。具体的には、復帰前に自分が従事していた仕事が埋まっている、または別の部署へ異動を命じられるなどが挙げられます。そのため、以前とは違う仕事を覚えたり、または人間関係が一新したりなど、様々な負担が生じる可能性もあるのです。

育休明けの待遇に関して、育児・介護休業法22条では「原職または原職相当に復帰するのが望ましい」と定められています。しかし、実際には元のポジションや職種が人員過剰になっている、もしくが会社自体の業績が以前よりも悪化しているなどを理由に、給与の減額や業務内容の変更を復職時の条件に挙げるケースも少なくないのです。

1-2.育児と仕事の両立が難しい

育休明けに復職したときは、育児と仕事の両立を難しく感じるケースが多いです。具体的には、就寝時間・休憩時間が短縮される、入浴時間や食事時間が変わってくるなどが挙げられます。職場が遠くにある、残業が多い、身近に頼れる親戚がいない、宿泊を伴う出張があるという場合は、なおさら困難に感じてしまいます。そのため、結果的に仕事を辞めた、またはフルタイム勤務を辞めたという状況に陥りがちなのです。

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1-3.育休復帰後のキャリアが不安

育休明けに復職するときは、「復帰後もキャリアを生かした仕事ができるか」という不安を抱きがちです。例えば、育休明けに職場の業務内容や作業手順が変更していた、人事異動により過去に築き上げてきた人間関係が消失した、以前よりも仕事の範囲が縮小したというケースもあります。以前のキャリアに不安を感じている場合は、育休を取得する前に育児と仕事を両立しながらキャリアアップできる職場であるか否かを見極めるようにしましょう。

関連記事:育休復帰が不安!育休後の職場復帰の現状やキャリアについて解説
 

2.育休明け転職で実現したいライフプランを立てる

育休明け転職を考えている場合は、将来的に実現したいライフプランを立てることが大切です。将来の夢やプランを明確にしたら、そこから逆算して、フルタイムで働くか、もしくはパートなどの時短勤務にするのかを決定しましょう。

働き方が決まったら、仕事内容に応じて利用する子育てサポートや、必要となるスキルを検討してください。育休明け転職は、新たな自分にチャレンジする絶好の機会でもあります。育休後のライフプランを構築しながら、新しい環境で再スタートするのも良いでしょう。
 

3.育休明け転職のスケジュールを決定する

育休明け転職をする際には、まず転職スケジュールを組むことからスタートしてください。まず、育休明けにすぐ転職するのか、育休後しばらくして転職するのかを決めましょう。

3-1.育休明けにすぐ転職する

育休明けにすぐ転職する場合、転職を希望する時期の2~3か月前から就職活動をスタートしましょう。一般的に、就職活動の目安は2~3か月とされているので、事前に準備しておくと引継ぎにかかる時間が少なくなるというメリットがあります。

ちなみに、育休中に退職を申し出ていると、育児休業給付金が受け取れなかったり、給付を打ち切られる場合もあるので注意が必要です。育児休暇前から転職することを決めていた場合は、育児休暇の取得および育児休業給付金の受け取りが不可能となります。

3-2.育休後しばらくして転職する

育休後しばらくして転職する場合は、まず元の職場に復帰し、1か月程度経過した時点で転職することをおすすめします。元の職場に復帰せずに転職すると、育児休業給付金を全額受け取れなくなる可能性があります。また、元の職場に復帰した直後に転職活動をすると、転職のタイミングを逃したり、復職と同時に転職活動しなければいけないというデメリットもあります。そのため、余裕をもって転職活動ができるようにすることが大切です。
 

4.育休明けの転職で気をつけたいこと

スムーズに育休明け転職をするためは、あらかじめ転職先で時短勤務制度や有給休暇を利用できるか、子どもの預け先があるかなどを確認しておきましょう。子どもは急に体調を崩しやすいので、急な休日依頼に対応できるか否かも重要です。

4-1.時短勤務制度や有給休暇を利用できるか確認しておく

育休明け転職時には、時短勤務制度や有給休暇を利用できるか確認しておきましょう。一般的な企業は、入社後1年未満だと時短勤務制度を利用できず、また入社後6ヶ月未満は年次有給休暇が付与されません。ただし、企業によっては保育休暇や時短勤務を導入しています。

4-2.子どもの預け先が決まってから転職活動を始める

転職活動は、保育園や幼稚園などの保育施設への入所、またはベビーシッターや親族など、子どもの預け先を決めてからはじめましょう。ちなみに、認可保育園の場合は申請しても入所できない可能性があるので、同時に認可外保育園も申請しておくことをおすすめします。

4-3.円満退職になるように立ち回る

転職先の企業から内定をもらったら、円満退職になるように立ち回りましょう。退職理由を伝える際には、あくまで前向きな目的で転職することをアピールしてください。スムーズに退職するためにも、職場に対する不満などを理由にしないことをおすすめします。また、退職の意思はできるだけ早い時期に伝えることも大切です。

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5.育休明け転職先企業を選ぶポイント

育休明けの転職先企業を選ぶときは、ワーキングマザーに理解があるかが重要です。転職先は、転職エージェントを活用して、自分に適した企業を選ぶと良いでしょう。外資系企業も視野に入れると、さらに転職先の幅が広がります。

5-1.ワーキングマザーに理解がある企業か調べる

育休明け転職時には、ワーキングマザーに理解がある企業か調べておきましょう。一般的には、大企業の方が時短勤務や時差勤務、フレックスタイム制など、育児に役立つ制度が充実しています。また、助け合い・支え合いの精神が浸透している企業を選ぶことも重要です。

5-2.転職エージェントを活用する

ワーキングマザーに適した企業を選びたいときは、転職エージェントを活用するのもおすすめです。多くの転職エージェントでは、中途入社事例や企業が導入しているワーキングマザーに対する支援などの情報を提供しています。その他にも、キャリアアドバイスを行ったり、ワーキングマザーに考慮した働き方を企業に交渉してもらえたりするので、転職活動を効率的に進めることができます。

関連記事:転職エージェントと転職サイトにはどのような違いがある?

5-3.外資系企業も視野に入れる

育休明け転職活動の際には、外資系企業を視野に入れると良いでしょう。外資系は成果主義の企業が多いので、自分のキャリアを生かしたいワーキングマザーにも最適です。多くの外資系企業は、フレックスタイム制度や時短勤務も充実しているので、仕事と育児が両立しやすいというメリットもあります。

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育休明け転職は難しいがキャリアアップのチャンスにもなる!

育休明け転職は難しいですが、キャリアアップのチャンスにもなります。育休明けの転職は、あらかじめ情報を十分に収集し、抜けがないように準備した上で行動することが大切です。スムーズに転職活動できる転職エージェントやキャリアアップが目指せる外資系企業も視野に入れた上で、ワーキングマザーが働きやすい企業を選びましょう。

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