ITエンジニアはどんな種類がある?仕事内容、年収、適性を解説

ITエンジニアという職種は、その需要の高さと収入の良さから多くの人が転職先として検討する選択肢の一つとなっています。しかし、一言でエンジニアといってもその業務は多岐に渡り、自身の適性に合ったポジションを見つけるのは簡単ではありません。そこで本記事では、ITエンジニアとは何かという基本的な枠組みから始め、ITエンジニアのさまざまな仕事内容や年収、そしてどのような適性が求められるのかについて解説します。

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1.ITエンジニアの概要

ITエンジニアとは、その名が示す通り「Information Technology(情報技術)」に関連する専門的なスキルや知識を持つ技術者のことを指します。コンピューターシステムの設計・構築・運用・保守など、情報技術に関連するあらゆる仕事を担当し、業務内容は使用するテクノロジー・業界・組織の大きさなどにより大きく変わる職種です。

現代の社会は、経済、教育、文化、行政など、あらゆる分野でデジタル化が進行しています。スマートフォンの普及やAIの技術発展など、ITの発展は私たちの生活を根本的に変えており、その中心で活動しているのがITエンジニアです。そのため、ITエンジニアの需要は年々増加しており、その仕事の多様性も同時に拡大しています。

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、システムコンサルタントや設計を担うITエンジニアの平均年収は約730万円となっています。国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」における全職種の平均年収である約440万円と比較すると、ITエンジニアの年収は全体の平均よりも高い水準にあるとわかるでしょう。

ITエンジニアの仕事は人手不足が常に問題となっており、過酷な労働環境に置かれているというイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、働き方改革の影響もあり、多くの企業が勤務時間の短縮や待遇の改善を図るなど、働きやすい環境を整備しています。もちろん、企業によっては元から働きやすい環境が整っているところも多いため、ITエンジニアへの転職を考えている人は仕事内容だけでなくそれぞれの会社の働き方や環境についてもリサーチすることが重要です。

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2.ITエンジニアの代表的な仕事内容まとめ

ITエンジニアの仕事は、その幅広さと複雑さから初心者がすぐに全体を把握するのは困難です。まずは主な種類を理解し、それぞれの仕事内容や年収、求められる適性を把握するところから始めましょう。ここでは、具体的な職種やそれぞれの仕事の特性について詳しく解説していきます。

2-1.開発エンジニア

開発エンジニアは、システムやソフトウェアの設計・開発を行う仕事です。開発エンジニアの中でも特に代表的な職種として、「システムエンジニア(SE)」「プログラマー」があります。

システムエンジニアはシステム開発の上流工程を担当する職種です。具体的には「要件定義」「外部設計」「内部設計」などを行う仕事で、顧客からの要望や業務フローを元にシステム全体の設計図を作り上げます。平均年収は、始めてすぐは400万円程度ですが、40代50代と経験を積むことで600万円~700万円に跳ね上がることも多いです。

一方、プログラマーは各種プログラム言語を用いてシステムを実際に作成します。具体的にはシステムエンジニアから設計図を受け取り、それに基づいて具体的なプログラムを書く作業を行います。プログラマーの場合、平均年収は約430万円程度です。

これらの職種に求められるスキルは異なります。システムエンジニアは顧客との打ち合わせが多いため、コミュニケーション能力が必要です。また、開発全体の流れを理解し、それに基づいた設計を行うため、開発経験がある程度必要になります。そのため、まずはプログラマーとして経験を積むのが一般的です。一方、プログラマーは黙々と作業を進めることが多く、集中力や論理的思考力が求められます。プログラムの研修制度を用意している企業も多いため、未経験からでもチャレンジしやすい職種です。

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2-2.Webエンジニア

Webエンジニアは、Webサイトの作成やWeb向けアプリの開発を行う仕事で、IT業界よりもWeb業界のカテゴリとされることが多いです。Webエンジニアの中でも主要な職種には「フロントエンドエンジニア」「バックエンドエンジニア」があります。

フロントエンドエンジニアは、Webサイトの表面的な見た目や動きを開発する職種です。具体的にはHTML、CSS、JavaScriptなどの言語を用いてユーザーから見える部分のデザインや機能を構築します。平均年収は約600万円程度で、新しい技術への興味や知識を常にアップデートする能力、さらにはデザインセンスも求められます。そのため、新しいことに対して好奇心が強く、クリエイティブな思考を持つ人に向いているといえるでしょう。

一方、バックエンドエンジニアは、Webサイトの裏側で動作するサーバーの構築や設計を行います。具体的にはデータベースの設計や、サーバーサイドで動くプログラムの作成などが主な仕事です。平均年収は400万円台の人も多いですが、経験やスキル、プロジェクトの規模によっては年収1000万円以上の人もいます。物事を論理的に考えられ、複雑なバックエンド処理にも対応できる高度なプログラミングスキルを持つ人が向いている職種です。

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2-3.インフラエンジニア

IT業界におけるインフラとは、サーバーやネットワークなどITの基盤となるものを指します。インフラエンジニアとは、これらのインフラを設計・構築し、継続的に動作できるよう運用・保守する専門職です。代表的な職種としては「ネットワークエンジニア」「サーバーエンジニア」「データベースエンジニア」などがあります。

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計・構築・保守・運用を担当します。年収は平均450万円前後で、保守や運用といった比較的難易度の低い業務から始めることができるため、初心者でも働きやすい環境といえるでしょう。ただし、覚えるべき知識や情報は広範にわたりますので、高い学習能力と根気が求められます。

サーバーエンジニアは、サーバーの構築・保守・運用が主な仕事です。年収は20代では400万円程度が多いですが、経験を積むと500万円以上も見込めます。仕事柄、予期せぬエラーやトラブルも発生するため、柔軟な思考力や対応能力も求められます。コンピューターや情報機器に興味がある人に向いている職種です。

データベースエンジニアは、データベースの開発・設計・運用・管理などを担当します。年収は平均500万円~600万円ほどで、データベース運用は他のプロジェクトと一緒に業務を進めるケースが多いため、他部門や顧客とのコミュニケーションスキルも重要となる職種です。

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2-4.その他のエンジニア

ITエンジニアといえば、開発エンジニアやインフラエンジニアといった技術的な仕事が思い浮かぶ人も多いですが、「社内SE」「セールスエンジニア」のような、プログラミングをそれほど行わない職種も存在します。

社内SEは、社内のPCに関するトラブル対応やシステムの管理を行う仕事です。プログラミングを行う機会はそれほど多くありませんが、社内で起きるITトラブル全般を解決する役割を担っているため、組織内で重宝される存在となります。年収は業界、地域、経験年数によって大きく異なりますが、おおむね400万円~800万円程度です。大企業に所属すればさらに高額な年収が見込めるケースもあるでしょう。社内SEとして活躍するためには、コンピューター全体に関する幅広い知識と、顧客や社内ユーザーに対する適切なコミュニケーション能力が求められます。

一方、セールスエンジニアは、営業とエンジニアの両方のスキルを持つエンジニアです。担当する製品やサービスによりますが、年収は一般的に500万円以上を期待できます。セールスエンジニアとして活躍するためには、自社の製品やサービスを適切にプレゼンテーションできる能力と、導入後の技術的なフォローが大切です。開発職をある程度経験した後でキャリアアップを図るのがスムーズといえるでしょう。

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様々なITエンジニア職のなかから自分にぴったりの種類を探そう

ITエンジニアと一言に言っても、新たな技術や分野が日々開拓されておりさまざまな専門職が存在します。どれを目指すべきかは個々の性格や適性、好みによるところが大きいですが、いずれも組織の中で重要な役割を担っているのも事実です。それぞれが持つ特性やスキルを理解し、自分自身に最もマッチした職種を選択しましょう。今後もその需要が増え続けると予想されているIT業界に興味がある方は、ぜひ積極的に挑戦してみましょう。
 

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