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採用面接でチェックしておくべき項目の一つが「仕事に対する姿勢」です。しかし、どのような姿勢が良いのか、判断する基準は人によって異なることも少なくありません。加えて、どうして確認する必要があるのか、求職者が面接で話したとおりの姿勢で仕事に取り組んでくれるか、わからない方も多いでしょう。そこで本記事では、「仕事に対する姿勢」とは何か、どうして確認する必要があるのかなどについて解説します。
「仕事に対する姿勢が良い」とは、ただ与えられた仕事をこなすだけでなく、前向きにやる気を持って仕事に取り組んでいる状態のことを言います。仕事が上手くいかなかった人の中にはもちろん、本人と仕事の相性が悪く向いていなかった人もいますが、そのようなスキルやパフォーマンスの面よりも、やる気がない、ネガティブなことばかりを言うなど仕事の姿勢に問題があり、業務や人間関係が円滑にいかなくなった人の方が多いという調査結果も存在します。
確かに、明らかにやる気がなかったり、ネガティブなことばかりを言っていたりすると関わっている周りの人も気分が悪くなってしまうでしょう。したがって、採用活動を実施するなら、職場の環境を良くするためにも仕事に対する姿勢が良い人を選びたいところです。
仕事に対する姿勢が良い、すなわち意欲的・前向きに仕事に取り組む人とは具体的にどんな人なのでしょうか。それでは、仕事に対する姿勢が良い人の特徴を見ていきましょう。
2-1.向上心が高い
まず、仕事に対する姿勢が良い人の特徴として、向上心が高い人が挙げられます。入社して間もない頃はやる気があっても、徐々に仕事に慣れてきて中だるみしてきたり、あまり出世が期待できないなど現実が見えてきたりして、だんだんやる気や向上心を失ってしまう人は少なくありません。そんな中でも経験値に関係なく向上心を忘れず、社外でのスキルアップや資格取得に積極的に挑戦しようとする人もいます。このような人は「こんなことができるようになりたい」「何年後にはこうなっていたい」など目標が明確であり、職場全体のモチベーション向上にも繋がるでしょう。
2-2.当事者意識が高く能動的
仕事に対して消極的で、「言われたことだけをやる」という姿勢の人もいますが、自分で考えて行動を起こさないため、自己成長はあまり期待できません。それに対して、言われたことに加えてそれ以外にも自分にできることがないか考え、能動的に動ける人はすでにスキルがあって活躍できているとしてもさらに伸びる可能性があります。このような人は仕事を他人事として捉えておらず、当事者意識を持って仕事に取り組んでいることから、「こうすればもっと良くなる」という発想に至っています。
本人の仕事への考え方で、入職後の成長度合いに大きな差が出てくるので、採用の際に自主的に動ける人かどうかを見極めることも大切でしょう。ただ、アクションは積極的に起こすけれども、その行動が適切なものでなく無駄になってしまっている人もいるため、行動を起こしてその行動が結果に繋げられているかどうかも把握しておくことが大切です。
仕事に対する姿勢が悪い人とは、仕事に対するやる気がなく、言われたことしかやらないというスタンスの人を指します。それ故に、このタイプの人は自分のミスを人のせいにしたり、言い訳が多かったりする傾向があります。本人の伸び代が期待できないうえ、職場にも悪い影響を与えてしまう可能性があるので、このようなタイプの人は避けたいところでしょう。
しかし、場合によっては社内環境が悪いことが原因で仕事に対してやる気が持てない人が続出してしまっている可能性も考えられます。具体的には、失敗を厳しく糾弾する文化がある職場だったり、古くからの慣習を重視しすぎて新しいことに取り組みにくい環境だったりする職場はその傾向が強いです。また、出世が期待できない職場や、上司の機嫌で評価が決まるような職場も当てはまるでしょう。このような職場はまず安定した評価を獲得し、これ以上評価を下げないために、仕事に対して消極的になってしまっています。
一度職場に悪い文化が根付いてしまうと、それが長期化すればするほど改善も難しくなっていきます。したがって、社内に社員が向上心を持てないような原因があるなら、人事や労務が動いて改善しましょう。
「仕事に対する姿勢」を良い状態に保てる社員を採用するには、自社の価値観や文化に合った社員を採用するのが近道です。そこで、自社の社風と合っている人材とはどんな人材なのか判断する基準を確認していきましょう。
4-1.必要な「仕事に対する姿勢」は企業によって違う!
企業によって「正確さや、根回しが評価される」「リスクをとってでも、単独でも、挑戦する方が評価される」など、社風に差があります。そのような価値観・評価基準・文化が合わなければ、採用した社員がどんなに前向きで積極的な姿勢でいても空回りする可能性が出てきてしまうでしょう。望ましい「仕事に向かう姿勢」というのは、実は企業によって細かく内容や度合いが違います。したがって、一旦実際に社員にヒアリングを行うなどして、どんな姿勢が求められているのかを確認する必要があるでしょう。そして、企業文化に馴染み、すでにいる社員と目指すべきベクトルが近い人を採用すると、周りの人たちと足並みを揃え、前向きな姿勢で仕事に取り組んでもらえることが期待できます。
4-2.企業文化から考えてみよう
自社で高く評価されるような人を採用したい場合、すでに自社で高いパフォーマンスを上げている社員を数人選出して、その人たちの仕事に対する姿勢の共通項を探し、自社で活躍できる社員はどのような姿勢をもった人かを探る方法があります。この方法なら「数字に徹底的に向き合う」「周囲のメンバーへの配慮や全体の業務把握を欠かさず協調性が高い」「思い付きレベルでもどんどん主張する」「資料をしっかり用意して周囲にも意見を伺い、準備万端で自らの考えを提案する」などの共通項を探り、自社で評価されるような仕事への向き合い方を考えるきっかけにもなるでしょう。ちなみにこの方法は採用だけでなく、社員のパフォーマンス改善も期待できます。
ただ仕事に対してどのようなスタンスで取り組んでいるのか確認するだけでは、面接対策を事前にしておくことで会社が求めるような人物像を演じられてしまう可能性があります。そこで仕事への姿勢を見抜ける質問としては、「仕事の上で自ら工夫した経験」「自ら課題を発見し、対処した経験」など、積極性の部分に影響する質問をしてみると良いでしょう。しかし、前向きな性格の人でも、自社の求める「仕事の姿勢」に合うかどうかは会社によって異なるので、自社で高いパフォーマンスを上げている社員の共通項を参考に質問をすることも大切です。
例えば「未知の課題に直面した際、積極的に人に頼れる人」である場合は、「自分一人では知識もリソースも足りず解決できないことが起きた際、どのように乗り切りましたか?」「または、失敗してしまったのなら、何をすべきだったと思いますか?」のような質問をすれば、その対処法によって、その人の本質的な部分が見え、仕事に対するスタンスもわかるでしょう。
仕事に対して前向きな姿勢で取り組むことは大切です。しかし、職場で求められる「前向きさ」と、求職者の仕事へのスタンスが合致していないと、前向きな人でもあまり会社で活躍できなくなってしまう可能性があります。そのため、採用活動をするにあたってはまず自社の文化や社風を明確化したうえで、それに合った人材を採用しましょう。