【最新版】派遣社員なのに「無期雇用」? 無期雇用派遣とは何?

派遣社員の雇用期間は定期的に更新されるため、雇用状態が不安定になる傾向があります。派遣雇用者が安心して働けるよう、2013年の改正労働契約法施行や2015年の改正労働者派遣法施行により、ある程度の年月同じ会社で働けば期間雇用ではなくなる「無期雇用派遣」の制度ができました。
 

1. 無期雇用派遣とは

無期雇用派遣とは、期間の定めのない無期労働契約で働けるワークスタイルのことです。2013年の派遣法改正を受け、2018年4月から無期雇用転換ルールが義務化されたことによります。これは同一の派遣先で通算5年以上働いている労働者に対し、その後には雇用期間の定めがなくなる雇用契約を結ぶことができるというものです。

2015年の派遣法改正に伴い、2018年10月から、同じ職場で3年続けて働いた登録型の派遣労働者に対しては、以下の3つの施策のいずれかを実施することが義務づけられました。

1)別の派遣先を紹介
2)派遣先に直接雇用を促す
3)派遣事業者による無期雇用

一般的な派遣社員は3ヶ月や6ヶ月ごとの契約が主流で、契約を更新していくことで長く働くスタイルが主流でしょう。ですが、無期雇用派遣となれば派遣会社に雇用され、派遣会社から派遣されることになります。このとき、契約期間の定めはありません。
 

2. 無期雇用派遣は登録型派遣とどう違う?

派遣会社と無期雇用契約を結んだ場合、派遣先が未確定の状態でも給与が発生します。一方の登録型派遣では、派遣先が決まっていないと給与が発生しません。また、無期雇用派遣には雇用期間の定めがありませんが、登録型派遣は3カ月や6カ月といった有期雇用契約です。そして、無期雇用契約に転換するためには、通算5年間の雇用契約が必要です。登録型派遣の場合、登録さえすればすぐに派遣先の紹介を受けられる点が大きく異なります。雇用契約が通算5年になるのを待たずに無期雇用契約を希望する場合は、派遣会社の無期雇用派遣の募集に申し込みます。ただし、希望者全員が無期雇用契約として採用されるわけではありません。契約を更新して働きたいという人であれば、そのまま契約を更新していく派遣社員のままでも構わないとされています。

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3. 無期雇用派遣と正社員との違いは?

それでは、無期雇用派遣と正社員にはどのような違いがあるのでしょうか。まず、期間を定めない雇用契約という点は同じです。無期雇用派遣の場合、派遣先企業ではなく、派遣会社と労働契約を結ぶことになります。一方の正社員は、勤務する企業と直接雇用契約を結ぶ点が異なります。無期雇用契約で賞与が出るかどうかは派遣会社しだいで、派遣先企業の業績や派遣労働者の働きぶりは関係ありません。正社員の賞与や福利厚生は勤務先企業の規定によります。
 

4. 無期雇用派遣のメリット

  • 安定して継続的に働ける
  • 派遣先が積極的に仕事を探してくれる
  • 雇用契約が改善され、収入アップに繋がる可能性がある

現在の派遣先企業が気に入っているという人、長く安定して働きたいと考える人にとって、無期雇用派遣はとても大きなメリットです。安定して継続的に働けるので、毎回「次の更新は大丈夫かな?」と気にかける必要がありません。もう一つのメリットは派遣先が積極的に仕事を探してくれるということです。仮に契約更新がなく仕事が終了したとしても、その後の仕事は再度派遣会社が探してくれるのです。これはとても大きなポイントと言えるでしょう。また、雇用契約が改善される可能性があります。無期雇用派遣になることで、派遣会社はその派遣を社員として雇用することになるのです。そうすると契約上では月給制になり、賞与や交通費が支給される可能性が出てきますよね。無期雇用派遣になれば、研修やキャリアアドバイスも受けられるため、スキルアップが図れます。このため収入アップが期待できるのです。
 

5.無期雇用派遣のデメリット

  • 契約更新という考え方がない
  • 派遣先を選べない可能性がある
  • 待遇面で正社員と差がある場合がある

デメリットの代表的なものは、雇用の切れ目がないので、自由が失われるというものです。派遣の場合はある程度働いたあとに派遣契約を終了し、旅行や趣味、資格取得などを楽しむこともできるでしょう。ですが、無期雇用派遣には契約更新という考え方がないため、契約終了のタイミングがなく、自由度が下がる傾向があります。また、派遣会社が雇用するため、派遣先を選べない可能性が高いのです。そうなると自分の希望する働き方とは違う派遣先に派遣される可能性が出てくるでしょう。たとえば通勤時間が長い場合や残業が多い派遣先に派遣される可能性があります。派遣社員の場合は断れる業務でも、無期雇用派遣の場合は派遣先を選べない可能性が出てくるのです。また、登録型派遣より仕事の内容や責任が重くなったとしても、待遇面で正社員と差があることもデメリットの一つです。このため、誰でも無期雇用派遣に向いているかというと、そうではありません。無期雇用派遣は人によって向き・不向きがありますので、考えてから申請したいところでしょう。
 

無期雇用派遣で働くときはメリットとデメリットを考慮しよう

無期雇用派遣は、有期労働契約が通算5年を超えれば申し込むことができます。ただし、無期雇用派遣の働き方には向き不向きもあることに注意が必要です。登録する前に無期雇用派遣がどのような制度なのかをよく理解し、働き方やメリット・デメリットについて確認しておきましょう。ただ、長期で安定して働くことやキャリア形成などの考え方からすると、無期雇用派遣は良いことが多くなっています。
 

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【2018年9月21日公開 - 2023年4月21日更新】 

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