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チームビルディングは重要だという話をよく聞くようになりました。ただ、チームビルディングが何なのかをよく理解できていない人もいるでしょう。この記事ではチームビルディングの意味と重要性についてわかりやすく解説します。企業でどのような取り組みをすると良いかも解説するので、チームビルディングの導入を検討してみましょう。
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チームビルディングと並んでチームワークもよく話題に上りますが、この二つを対比してみると両者の意味をよく理解できます。チームビルディングもチームワークも共通する目標の達成をするためにメンバーが努力をする点では同じです。チームワークではメンバーがただ協力しようという意識を持って取り組むだけというのが一般的です。それに対してチームビルディングではメンバーが主体性を持ち、それぞれが違うスキルや能力を最大限に発揮できるような組織づくりをすることを指します。
チームビルディングが重要と言われているのはビジネスや技術の高度化が進み、個人ができることには限界が生じてきたからです。優秀な人材でも個人で達成できる目標には限度があります。多様化が進む現代のビジネスシーンでは個人が柔軟にあらゆる課題の解決をしていくのは困難です。複雑で多岐にわたる課題に柔軟に対応していく方策として、個性があってそれぞれが卓越した能力を持つメンバーが集まり、チームとして成果上げることが重要視されています。個人では達成できないことでも複数の優秀な人材が力を合わせれば達成可能と考えられています。
チームビルディング重要性を認識で来たところで、チームビルディングの目的をもう少し具体的に考えてみましょう。チームビルディングをするとどのような効果が得られるのでしょうか。
チームビルディングの目的としてまず挙げられるのはチームのパフォーマンスを上げることです。チームを結成して互いの主体性を生かす組織作りを進めると成果が上がりやすくなります。メンバー個人のモチベーションの向上につながり、組織の中での自分の役割を考慮して自ら成長してくれるでしょう。さらに成果が上がる組織力ができればメンバー同士の信頼性も高まるため、チーム全体として効率的な働き方ができるようになります。
チームビルディングはチームを構成するメンバーの関係性を強化する効果があります。チーム内でコミュニケーションを取れていない状況では、個々のメンバーの業務がうまくかみ合わず、チームとしての大きな成果を上げるのが困難です。チームでの関係性が向上すればチームが機能するようになります。お互いの能力や役割がよくわかり、何を任せて良いのかを認識できると目標達成のために効率的な方法を選んで業務を遂行できます。
チームビルディングの目的としてビジョンの浸透も挙げられます。チームとしてどこに向かっていくのかをはっきりとさせて、メンバーが全員同じ方向に向かって主体的に仕事をすれば目標達成が近づいてきます。チームでビジョンを共有するのはチームビルディングの入り口とも言えるものです。特に新入社員が入ってきたときや、新しいプロジェクトを立ち上げるときなどにはビジョンの共有によって一体感を醸成するのが効果的です。
チームビルディングには目的意識の醸成をする目的もあります。ただチームが目指す方向性がわかっているだけでは、具体的にメンバーが何をすべきかを自主的に判断するのは難しいでしょう。目的意識を明確にして達成を目指すマインドセットを形成するためにチームビルディングを実施すると、メンバーが具体的な行動を取れるようになっていきます。メンバーがそれぞれの役割を認識し、最大限に力を引き出せるようにするための重要な取り組みになります。関連記事:グロースマインドセットとは?企業に求められる人材になるために
チームビルディングは人員配置を適正にすることにもつながります。メンバーがお互いをよく理解できるため、自然にメンバー同士で適材適所の配置をする習慣が作り上げられます。目標を効率的に達成するには業務の融通をしたり、担当を入れ替えたりした方が良いといった声もあがるようになるでしょう。常に誰もが能力を生かした働き方が整えられるのです。
チームビルディングに取り組むべき対象は誰かというのはよく問題になりますが、組織の一員なら誰もが対象になります。新入社員や中堅社員、管理職や経営層など、立場や年齢、勤続年数などは関係がありません。それぞれがメンバーとしてどのような位置を占めるべきかを考え、適切な役割を果たすことで組織が成長するからです。管理職や経営層はリーダーとしてのマネジメントスキルが求められ、中堅社員は新入社員の教育やフォローを担当するなど、地位が高いメンバーほど難易度の高い課題に取り組んでいかなければなりません。それが全てうまく機能することによって理想的なチームビルディングが達成されます。
チームビルディングではチームの状態を分類したタックマンモデルがよく用いられています。タックマンモデルは心理学者のタックマンによって開発されたモデルで、チームの成長状況を形成期、混乱期、統一期、機能期、散会期の5段階に分けているのが特徴です。形成期はチームが作られた段階でまだメンバー同士のコミュニケーションも十分ではなく、チームのビジョンや目標も浸透していない段階です。ここからチームビルディングを始めてメンバー間のコミュニケーションが進むと、混乱期に入ります。混乱期にはメンバー間の対立や意見の不一致が頻発する時期です。この段階で議論を積極的に交わしていくことで本音での相互理解が進みます。すると統一期に入って、チーム全体としての目標やビジョンがはっきりとしてきます。主体的な行動もよく見られるようになり、安定して成果を上げられるようになった段階が機能期です。チーム目標が達成されたり、メンバーの異動があったりしてチームが解体する段階になると散会期です。この段階でチームとしての活動が終わり、また新たにチームビルディングを進めることになります。
チームビルディングを実践する際は、まず具体的な手法を知っておく必要があります。チームビルディングの手法として、環境を整えるためのルール作りが挙げられます。チームビルディングに先立って、メンバーが安心して働くための環境を用意しなくてはなりません。「意思決定は客観的なデータに基づいて行う」「会議では他人の意見を否定しない」など、メンバーを束縛するためではなく、お互いを信頼するためのルールを作るとよいでしょう。
次の手法として、1on1の実施が挙げられます。チームリーダーと各メンバーがマンツーマンで話し合い、チームにおける働き方や人間関係などについてざっくばらんに話し合います。メンバーの本音を吐き出す場を設けることで、チーム内の風通しをよくすることができるはずです。
続いて、ITツールを活用したコミュニケーションもチームビルディングの効果的な手法の一つです。Web会議ツールやチャットツール、電子メールなどを駆使して、こまめに連絡を取ることでチームワークを強化していきます。各ツールでルールを設けて運用すれば、顔が見えない状況のコミュニケーションも円滑に行えるでしょう。
最後に、ゲームやワークショップの実施も効果的な手法です。形成期や混乱期といったタイミングを見極め、チームの雰囲気をよくするためのイベントを定期的に行うことをおすすめします。関連記事:1on1とはどのようなミーティング?目的やメリットなどを解説
ここからは、チームビルディングに役立つゲームやワークショップについてより具体的に掘り下げていきます。
最初に、リーダーとメンバーの関係強化に役立つ「リーダーズインテグレーション」を紹介します。このゲームは、まだメンバー間のコミュニケーションが十分でない形成期のチームが行うと効果的です。最初に、リーダーがメンバーの前で自己紹介を行い、これまでやってきたことについても話します。続いてリーダーが退室し、残されたメンバーだけでリーダーについて知っていることや知らないこと、メンバーがリーダーのためにできること、リーダーに知っておいてほしいことなどを話し合い、意見をホワイトボードに書き留めておきます。意見が出終わったらメンバーは退室し、入れ替わりにリーダーが入ってホワイトボードに書かれた内容について回答を考えましょう。最後に、メンバーがあらためて部屋に入り、リーダーが自分の意見を述べて終了です。このゲームを通してチームのメンバー間における相互理解が進み、チームの一体感が醸成されます。
次に紹介するのは「チームブレーンストーミング」です。ブレーンストーミングとは決められた議題について自由に意見を出し合う会議手法のことで、ユニークなテーマを設けることでメンバーの緊張もほぐれやすくなります。「忘れ物の言い訳」「休日の過ごし方」など、その回答から各メンバーの個性が把握できそうなテーマを考えるとよいでしょう。
続いて、身振り手振りだけでお題を伝えるジェスチャーゲームもおすすめです。メンバーをいくつかのチームに分け、言葉を使わずにお題を次のメンバーへ伝えていきます。混乱期にチーム内で対立が起きているときなどに行うと、ユーモラスな動作で緊張を緩和する効果が期待できます。
その他、月面で母船に辿り着くために必要なアイテムの優先順位を決める「NASAゲーム」や、チームでフラフープを指に乗せたまま高度を下げていく「ヘリウムリング」といったゲームがあるので、気になったゲームがあればチームビルディングに役立ててみてください。
チームビルディングをするには具体的に何をしたら良いのでしょうか。ここではコロナ禍の影響で対面でのチームビルディングが難しいことを考慮し、オンラインできる取り組みや研修の具体例を紹介します。
オンラインワークショップによるチームビルディングはチームメンバーの交流に効果的で、緊張感がったり対立が始まったりしている段階でも実施すると良い方法です。問題解決のプロセス全体をチームで共有することで、チームにおける各メンバーの役割を正しく理解できます。戦略的な思考を身につけるにも、業務効率を最適化するための方法を考えさせるのにも有効な取り組みです。
社内イベントによるチームビルディングはメンバー同士のコミュニケーションを促すのに効果的です。仕事とは切り離したイベントを作るのがコツで、打ち解けた雰囲気の中で互いの知らなかった面に気付く機会を与えられます。オンライン会議ツールを使えば比較的簡単に実施可能で、ランチや飲み会を気軽に実施できるでしょう。他にも目標を達成したときに達成会をしたり、メンバーが新しく入ったときに歓迎会をする方法もあります。
バーチャルオフィスを用意するのもチームビルディングにつながります。バーチャルオフィスは仮想オフィスとも言われているオンラインのオフィスツールです。通話やチャットでコミュニケーションを取ったり、共有して利用するアプリを使ったりすることができる他、メンバーが在籍中かを確認することもできるなどの様々な機能があります。リモートワーク下でもメンバーの存在を意識しながら働けることや、コミュニケーションを取りやすいことがメリットです。メンバーの孤独感を解消でき、生産性も向上すると期待されますが、自宅で働いているのに束縛感が強いという印象を受けることもあるので注意しましょう。コミュニケーションに力を注ぎ過ぎて業務が疎かになるリスクもあるので、運用ルールを定めて利用するのが大切です。
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チームビルディングは特別な時間を設けなくても自然に行えるのが理想です。日々忙しくてコミュニケーションを疎かにしてしまいがちですが、日常的に互いの理解を深める意識をメンバー全員が持つのが大切です。ミーティングやディスカッションのときだけでも少し時間を取って話をする習慣を作ると、メンバーのことをさらに深く理解すると同時に、自分の役割を再認識する機会になります。
チームビルディングで効果を上げるためには、実践のポイントを押さえておくことが大切です。効果的にチームビルディングを行うポイントとして、まずはチームの方向性や目的を明確にすることが挙げられます。チームのモチベーションを高く保つうえで、活動の目的や方向性を明確にし、メンバーで共有することは重要です。テキストおよびビジュアルで目的を定義しておけば、メンバーも何に取り組めばよいのかわかりやすくなるでしょう。
次のポイントは、メンバーの役割を決めることです。成果を上げるチームを育てるためには、メンバーの自主性を育てる必要があります。チーム結成当初は迷っているメンバーにリーダーが指示を出してしまいがちですが、そのやり方ではメンバーの成長につながりません。前もってメンバーの役割を決め、自発的に動いてもらうことで、主体的に成果を上げるチームを育てることができます。そして、主体的に行動してもらうためには、メンバーの心理的安全性を確保し、自主性を尊重する姿勢が重要です。
最後に、コミュニケーションを密に取ることも重要なポイントの一つです。チームビルディングでは各メンバーに役割を与えますが、仕事を丸投げするのではなく、丁寧に目的を説明してその意義を理解してもらわなくてはなりません。
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チームビルディングを適切に実施するためには、いくつかの注意点に気を付けなくてはなりません。まず、チームビルディングが合わない、社内イベントが苦手な人もいるので配慮が必要です。チームビルディングを行う際は、その目的を丁寧に説明してメンバー全員の理解を得るようにしましょう。また、参加するかどうかはあくまでもメンバー自身に決めてもらうことが重要です。
次に、最低限のコミュニケーションの土台が必要となることも注意点の一つです。人間関係が悪化している状態でチームビルディングに取り組むと、かえって悪影響を及ぼすこともあるので気を付けましょう。最後に、正社員だけでなく派遣社員にも参加してもらうなど、雇用形態で区別せずに実施することでチームの力はより強まります。
ここからは、チームビルディングについてより詳しく学びたい人に向けて、おすすめの書籍を紹介していきます。
まず紹介したい一冊が、「チーム・ビルディング 人と人を「つなぐ」技法」です。この本では、チームに必要な要素やチームビルディングの目的、そもそもチームとは何かなど、チームビルディングを実践するうえで知っておくと役に立つ基礎知識がまとめられています。チームワークを高めたり、コミュニケーションを円滑にしたりするためのテクニックも紹介されており、今日から使える知識を身に付けたい人にもおすすめです。
次に紹介するのは、サイボウズ株式会社の取締役社長が執筆した「チームのことだけ、考えた。」です。同社では多様な働き方の実現に取り組んでおり、社員に楽しく働いてもらうためのさまざまな工夫が紹介されています。執筆者の青野氏が社長に就任した当時、同社では過剰なハードワークが容認されており、離職率は28%にも達していたそうです。当時のそんな状況を問題視した青野氏が試行錯誤を重ね、楽しく働ける会社へと変わっていくプロセスが本の中で明かされています。
続いて紹介する本は「2人から100人でもできる! 15分でチームワークを高めるゲーム39」です。この本では、短時間でチームの雰囲気を改善できるゲームが39種類紹介されています。メンバー間で考え方を共有し、仲間意識を高めたいときは、この本で紹介されているゲームをこまめに実践してみてはいかがでしょうか。
その他、チームビルディングに必要な考え方が身に付く「チームが機能するとはどういうことか」や、成果を上げるエンジニアチームの作り方が紹介されている「Team Geek」といった本もおすすめです。自社のチームに何が足りていないのかを考え、最適な一冊を選ぶとよいでしょう。
チームビルディングはメンバーの相互理解を深め、個人としても組織としても最大のパフォーマンスを発揮させるのに効果的な取り組みです。組織によってどのようなやり方が最適かは異なるので、組織に合った手法を選んでチームビルディングに励んでいきましょう。成果を最大化させるための方策として早い段階から取り入れるのが大切です。
【2021年5月10日公開 - 2023年8月29日更新】
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