チームビルディングは重要だという話をよく聞くようになりました。ただ、チームビルディングが何なのかをよく理解できていない人もいるでしょう。この記事ではチームビルディングの意味と重要性についてわかりやすく解説します。企業でどのような取り組みをすると良いかも解説するので、チームビルディングの導入を検討してみましょう。
 

1. そもそもチームビルディングとは?チームワークとの違い

  • チームワーク =メンバーが協力しようという意識を持つ
  • チームビルディング =チームワーク+α(主体性を持つ)
     

チームビルディングと並んでチームワークもよく話題に上りますが、この二つを対比してみると両者の意味をよく理解できます。チームビルディングもチームワークも共通する目標の達成をするためにメンバーが努力をする点では同じです。チームワークではメンバーがただ協力しようという意識を持って取り組むだけというのが一般的です。それに対してチームビルディングではメンバーが主体性を持ち、それぞれが違うスキルや能力を最大限に発揮できるような組織づくりをすることを指します。
 

2. なぜ必要?チームビルディングが重要な理由

  • 個人ができることには限界が生じてきたから

チームビルディングが重要と言われているのはビジネスや技術の高度化が進み、個人ができることには限界が生じてきたからです。優秀な人材でも個人で達成できる目標には限度があります。多様化が進む現代のビジネスシーンでは個人が柔軟にあらゆる課題の解決をしていくのは困難です。複雑で多岐にわたる課題に柔軟に対応していく方策として、個性があってそれぞれが卓越した能力を持つメンバーが集まり、チームとして成果上げることが重要視されています。個人では達成できないことでも複数の優秀な人材が力を合わせれば達成可能と考えられています。
 

3.チームビルディングの目的とは?

チームビルディング重要性を認識で来たところで、チームビルディングの目的をもう少し具体的に考えてみましょう。チームビルディングをするとどのような効果が得られるのでしょうか。

3-1.チームのパフォーマンス向上

チームビルディングの目的としてまず挙げられるのはチームのパフォーマンスを上げることです。チームを結成して互いの主体性を生かす組織作りを進めると成果が上がりやすくなります。メンバー個人のモチベーションの向上につながり、組織の中での自分の役割を考慮して自ら成長してくれるでしょう。さらに成果が上がる組織力ができればメンバー同士の信頼性も高まるため、チーム全体として効率的な働き方ができるようになります。

3-2.チームの関係性を強化

チームビルディングはチームを構成するメンバーの関係性を強化する効果があります。チーム内でコミュニケーションを取れていない状況では、個々のメンバーの業務がうまくかみ合わず、チームとしての大きな成果を上げるのが困難です。チームでの関係性が向上すればチームが機能するようになります。お互いの能力や役割がよくわかり、何を任せて良いのかを認識できると目標達成のために効率的な方法を選んで業務を遂行できます。

3-3.チームのビジョンの浸透

チームビルディングの目的としてビジョンの浸透も挙げられます。チームとしてどこに向かっていくのかをはっきりとさせて、メンバーが全員同じ方向に向かって主体的に仕事をすれば目標達成が近づいてきます。チームでビジョンを共有するのはチームビルディングの入り口とも言えるものです。特に新入社員が入ってきたときや、新しいプロジェクトを立ち上げるときなどにはビジョンの共有によって一体感を醸成するのが効果的です。

3-4.目的意識の醸成やマインドセットの形成

チームビルディングには目的意識の醸成をする目的もあります。ただチームが目指す方向性がわかっているだけでは、具体的にメンバーが何をすべきかを自主的に判断するのは難しいでしょう。目的意識を明確にして達成を目指すマインドセットを形成するためにチームビルディングを実施すると、メンバーが具体的な行動を取れるようになっていきます。メンバーがそれぞれの役割を認識し、最大限に力を引き出せるようにするための重要な取り組みになります。

3-5.適切な人的配置

チームビルディングは人員配置を適正にすることにもつながります。メンバーがお互いをよく理解できるため、自然にメンバー同士で適材適所の配置をする習慣が作り上げられます。目標を効率的に達成するには業務の融通をしたり、担当を入れ替えたりした方が良いといった声もあがるようになるでしょう。常に誰もが能力を生かした働き方が整えられるのです。
 

4. チームビルディングが対象としている層は?

チームビルディングに取り組むべき対象は誰かというのはよく問題になりますが、組織の一員なら誰もが対象になります。新入社員や中堅社員、管理職や経営層など、立場や年齢、勤続年数などは関係がありません。それぞれがメンバーとしてどのような位置を占めるべきかを考え、適切な役割を果たすことで組織が成長するからです。管理職や経営層はリーダーとしてのマネジメントスキルが求められ、中堅社員は新入社員の教育やフォローを担当するなど、地位が高いメンバーほど難易度の高い課題に取り組んでいかなければなりません。それが全てうまく機能することによって理想的なチームビルディングが達成されます。
 

5. タックマンモデルによるチームビルディングの5段階プロセス

  • 形成期:まだビジョンや目標が浸透していない段階
  • 混乱期:メンバー間の対立や意見の不一致が頻発する時期
  • 統一期:チーム全体としての目標やビジョンがはっきりとする時期
  • 機能期:安定して成果を上げられるようになった段階
  • 散会期:異動などチーム解体の段階
     

チームビルディングではチームの状態を分類したタックマンモデルがよく用いられています。タックマンモデルは心理学者のタックマンによって開発されたモデルで、チームの成長状況を形成期、混乱期、統一期、機能期、散会期の5段階に分けているのが特徴です。

形成期はチームが作られた段階でまだメンバー同士のコミュニケーションも十分ではなく、チームのビジョンや目標も浸透していない段階です。ここからチームビルディングを始めてメンバー間のコミュニケーションが進むと、混乱期に入ります。混乱期にはメンバー間の対立や意見の不一致が頻発する時期です。この段階で議論を積極的に交わしていくことで本音での相互理解が進みます。すると統一期に入って、チーム全体としての目標やビジョンがはっきりとしてきます。主体的な行動もよく見られるようになり、安定して成果を上げられるようになった段階が機能期です。チーム目標が達成されたり、メンバーの異動があったりしてチームが解体する段階になると散会期です。この段階でチームとしての活動が終わり、また新たにチームビルディングを進めることになります。


6.チームビルディングの取り組みや研修の例

チームビルディングをするには具体的に何をしたら良いのでしょうか。ここではコロナ禍の影響で対面でのチームビルディングが難しいことを考慮し、オンラインできる取り組みや研修の具体例を紹介します。

6-1.具体的な問題解決の体験ができる「オンラインワークショップ」

オンラインワークショップによるチームビルディングはチームメンバーの交流に効果的で、緊張感がったり対立が始まったりしている段階でも実施すると良い方法です。問題解決のプロセス全体をチームで共有することで、チームにおける各メンバーの役割を正しく理解できます。戦略的な思考を身につけるにも、業務効率を最適化するための方法を考えさせるのにも有効な取り組みです。

6-2.普段は見られないありのままの姿を見られる「社内イベント」

社内イベントによるチームビルディングはメンバー同士のコミュニケーションを促すのに効果的です。仕事とは切り離したイベントを作るのがコツで、打ち解けた雰囲気の中で互いの知らなかった面に気付く機会を与えられます。オンライン会議ツールを使えば比較的簡単に実施可能で、ランチや飲み会を気軽に実施できるでしょう。他にも目標を達成したときに達成会をしたり、メンバーが新しく入ったときに歓迎会をする方法もあります。

6-3.リモートワーク下でのコミュニケーション「バーチャルオフィス」

バーチャルオフィスを用意するのもチームビルディングにつながります。バーチャルオフィスは仮想オフィスとも言われているオンラインのオフィスツールです。通話やチャットでコミュニケーションを取ったり、共有して利用するアプリを使ったりすることができる他、メンバーが在籍中かを確認することもできるなどの様々な機能があります。リモートワーク下でもメンバーの存在を意識しながら働けることや、コミュニケーションを取りやすいことがメリットです。メンバーの孤独感を解消でき、生産性も向上すると期待されますが、自宅で働いているのに束縛感が強いという印象を受けることもあるので注意しましょう。コミュニケーションに力を注ぎ過ぎて業務が疎かになるリスクもあるので、運用ルールを定めて利用するのが大切です。

6-4.ビジネスの場での日常的な取り組みも大切

チームビルディングは特別な時間を設けなくても自然に行えるのが理想です。日々忙しくてコミュニケーションを疎かにしてしまいがちですが、日常的に互いの理解を深める意識をメンバー全員が持つのが大切です。ミーティングやディスカッションのときだけでも少し時間を取って話をする習慣を作ると、メンバーのことをさらに深く理解すると同時に、自分の役割を再認識する機会になります。
 

組織に合ったチームビルディングで成果を最大化する!

チームビルディングはメンバーの相互理解を深め、個人としても組織としても最大のパフォーマンスを発揮させるのに効果的な取り組みです。組織によってどのようなやり方が最適かは異なるので、組織に合った手法を選んでチームビルディングに励んでいきましょう。成果を最大化させるための方策として早い段階から取り入れるのが大切です。
 

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