新型コロナウイルスの影響により、世界各国で景気後退が起きているなか、企業は今は人員数を維持、あるいは削減し、より保守的なアプローチで採用活動を行うべきだと考えるかもしれません。

しかし、ペイジ・グループのシニア・マネージング・ダイレクターであるSharmini Wainwrightは「ベストな採用アプローチは、業界やビジネスニーズ、そして財務状況によって異なる」と話します。「クライアントからチームの採用を遅らせるべきかどうかという質問を受けますが、予算はあるのか、人材はいるのか、そして先行者利益のチャンスはあるのかといったことをまず考えるようにお話ししています。それらの質問に対する答えが "Yes "であれば、今がベストな採用の時期である可能性もあります。」

そうは言っても、これまでの採用課題がなくなる訳ではありません。この記事では、中途採用においてよく見られる課題と解決のためのヒントをご紹介いたします。
 

企業が直面する採用課題トップ5

1. 上級管理職の採用

上級管理職の採用は、パンデミック以前から十分に難しいものでした。管理職の採用が難しい要因の一つは、管理職には、書類上の資格や経験だけでなく、リーダーシップ、チームワーク、学習能力などのソフトスキルが求められ、それらの要素を併せ持った人材が求められるということです。景気が不透明な時期には、会社での経験が長い人材ほど転職を思い留まる可能性もあり、採用プロセスがいつも以上に長く困難なものになるかもしれません。

2. 専門分野+専門職

管理職の採用は、総合的な事前研修や資格取得を必要とするニッチな分野では、さらに難しくなります。例えば、医療機関のインテリアデザインを考えてみましょう。医療施設は、患者や医療従事者の実用的なニーズを満たすために設計されるだけでなく、さまざまな規制を遵守しなければならず、これらの規制は常に変化しています。つまり、住宅、企業、商業施設のインテリアデザインを幅広く経験するだけでは不十分なのです。最新の規制動向を把握し、それに合わせて医療施設を調整することは、この分野に慣れていない人にとっては難しいことです。

3. 急な採用ニーズ

ペイジ・グループのアジア太平洋地域のマネージング・ディレクターのAnthony Thompsonは、今後の人材獲得競争についてこのように話します。「今回のパンデミックに突入したとき、非常に多くの人材争奪戦が繰り広げられました。パンデミックが収束に向かう時も、あらゆる業界で人材争奪戦が繰り広げられるでしょう。経済が安定し始めた時に、人材ニーズが急激に高まる可能性が高いのです。」

ここで問題になるのが、採用を急いで行うと、今すぐ採用したいという思いから、人材のマッチ度などの採用の質を犠牲にしてしまう可能性があるということです。求人情報サイトのような従来の採用方法は、応募を待つという受動的で時間のかかるプロセスとなるため、ベストな選択肢とは言えません。

4. 新しい市場での採用

全く新しい市場に参入することは、それだけでも十分に困難です。現地のルールや規制、文化の違いはもちろんのこと、企業は適切な人材を見つけ、ゼロからチームを構築しなければなりません。有名な多国籍企業であれば、知名度だけで人材を集めるのにそれほど苦労しないかもしれませんが、多くの企業はそのような贅沢はできません。現地にパートナーがいなければ、どのようにして優秀な人材にアプローチすればよいのか、彼らが雇用主に何を期待しているのかを知ることは難しいのです。

5. 求人サイト以外での採用

従来の採用戦略では、求人情報サイトに求人情報を掲載することが一般的でした。人材獲得競争がかつてないほど激化している現在、企業は自社を差別化するために、よりターゲットを絞ったパーソナライズされたサービスを求めており、それは採用ソリューションや優秀な人材を獲得するためのアプローチにも及んでいます。

積極的に転職活動を行っていない人材は求人サイトを利用する可能性は低く、企業にとって未開拓の大きなチャンスの宝庫ですが、彼らにアプローチする唯一の方法は、ソーシャルメディアのニュースフィードやメッセージ広告など、求人サイト以外のチャネルを使って、よりターゲットを絞ったパーソナライズされたアプローチをすることです。
 

採用課題解決のために企業ができること

採用市場は日々変化しており、人材を見つけ、惹きつける方法も、それに合わせて進化していかなければなりません。採用市場ではデジタルを活用した採用戦略がトレンドになりつつあります。

包括的な採用のデジタル戦略は、求人情報サイトや企業のウェブサイトだけに頼るのではなく、GoogleやLinkedIn、特定の分野に特化したニッチな求人サイトなど、さまざまなデジタルチャネルに広告を掲載することで、より多くの人材にリーチすることができます。また、通常のテキストを主体とした求人広告の代わりに、動画コンテンツなどのクリエイティブな手法を用いて、求人情報や企業の取り組みについて紹介することも、時間のないプロフェッショナルの興味と関心を惹くのに最適な方法です。

採用課題への解決策として、私たちはよりターゲットを絞った採用戦略を導入することをお勧めしています。ターゲットを絞り、よりパーソナライズされたアプローチをすることで、転職活動を積極的には行なっていない人材にアプローチすることも可能となり、管理職や新しい市場での採用をよりスピーディに行うことが可能になります。

マイケル・ペイジで人材を探す