IT業界って年収はどれくらい?職種ごとの年収と年収アップの方法

IT業界への転職を検討していると収入はどれくらいになるのか気になりますよね。すでにIT業界に勤めているものの、今より収入のいい職種に転向を希望する人もいるのではないでしょうか。IT業界とひとくちに言っても職種は様々です。この記事ではIT業界の主な職種とそれぞれの収入についてまとめました。ぜひ参考にして下さい。また、その他のIT職種の平均年収はこちらの年収査定ツールをチェックください。
 

1. IT業界全体の年収は高い

IT業界の年収は全体的に高い傾向にあります。例えば、経済産業省が2017年に発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」では、IT業界の年収はチームリーダーで726.1万円、中堅レベルは576万円、新人レベルでも437.8万円となっています。日本国内全体の平均年収は408万円ですので、IT業界は他の業界と比較すると年収は高めだと言えるでしょう。また外資系転職に特化した弊社の年収調査2022によると、IT分野の平均年収は1113.8万円となっています。
 

2. IT業界の年収は職種ごとに違う

IT業界とひと口に言っても様々な職種があります。この段落では職種ごとに年収をまとめました。

2-1. SE・プログラマー

SEはシステム開発の設計を担当するのが主な仕事です。クライアントの要望に合わせて開発する要件定義を行うため、システムに関する知識だけでなくクライアントとしっかり打ち合わせをするためのコミュニケーション能力も求められます。プログラマーはSEが作成した設計図を基にプログラミングを行ってシステム開発を行う仕事です。SEとプログラマーの担当する業務は異なりますが、クライアントのニーズを反映したシステム開発を行うために連携は欠かすことができません。

SEの平均年収は550万から600万円程度、と言われていますが、システム開発の内容によっては800万円以上ににもなります。プログラマーは420万円から500万円ほどとなっていますが、外資系の求人の場合、700万円以上の求人も多くみられます。どちらも開発するシステムの内容によって年収は変わります。いわゆる下請けの会社に勤務している場合は、激務にも関わらず薄給になることもあるため注意が必要です。

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2-2. 営業

IT業界は技術系の仕事が多いイメージですが、営業として働くこともあります。IT系に勤める営業は自社で開発したシステムやパッケージソフトの販売が主な仕事です。SEやエンジニアがどんなに画期的なシステム開発を行っても、それを購入して使用してくれるユーザーがいなければ意味がありません。そのためシステムに関して深い知識を持ち、しっかり売り込む営業の存在は必要不可欠です。営業職は高収入が見込める仕事ですが、IT系も例にもれず平均年収は682.1万円ほど、弊社では900万円以上の求人がメインとなっています。企業によっては歩合制を取り入れているところもありますので、努力した分だけ収入に反映されやすい職種と言えます。

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2-3. WEBディレクター

WEBディレクターはWEBサイトの制作プロジェクトの際に指揮管理を行う仕事です。WEB制作のためにクライアントと打ち合わせをして現場との橋渡しを行うだけでなく、スケジュール設定や品質の管理など多くの業務をこなします。WEBディレクターの平均年収は792.9万円ほどで、IT業界の中でも特に高収入の職種です。業務内容が幅広いためハードな仕事ではありますが、ネットは今や日常生活に必要不可欠なコンテンツですので、WEBディレクターの需要も年々高まっています。

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2-4. WEBデザイナー

WEBデザイナーはクライアントから依頼された内容に沿ってWEBサイトをデザインしたりコーディングを行ったりする仕事です。WEBサイトの制作だけでなく、状況によってはサイト更新を行うこともあります。WEBデザイナーの平均年収は411万円ほどで、企業によっては600万円以上になることもあります。弊社で紹介している案件の平均年収は650万円となっています。

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2-5. ITコンサルタント

ITコンサルタントはITに関する相談を受け付けてアドバイスをする仕事です。仕事内容の幅広さからIT業界だけでなく他業界からも需要があるため仕事が多いです。ITへの深い知識や高いスキルを持つことでIT業界内からの需要はさらに高まるでしょう。ITコンサルタントは年収が高いことでも知られている職業で、平均年収は928.5万円です。弊社で紹介している案件も1000万円から2000万円に近い求人も見られます。

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2-6. プロジェクトマネージャー/プロジェクトリーダー

プロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーはシステムを開発するためのプロジェクトを統括する責任者です。プロジェクトを計画的に進めるために企画・予算・工数の割出といったあらゆる準備と調整を行って現場を統括します。どちらもプロジェクトの責任者ですが、プロジェクトマネージャーはプロジェクトに関するすべての責任を負い、プロジェクトリーダーはプロジェクトを成功させるために直接行動するため、立場は微妙に異なります。

しかしプロジェクトマネージャーとプロジェクトリーダーはどちらも経営者的な判断力が求められる仕事です。そのため自らプロジェクトを考えて進行できる人が求められます。このような責任のある立場なので年収も高く平均年収は891.5万円です。弊社の年収調査2022では、ITベンダーのプロジェクトマネージャーの平均年収は1150万円、社内ITでは1200万円となっています。

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3. IT業界で高収入を得るには?

IT業界で高収入を得るためには、ただこの業界に転職をするのではなく高収入が見込めるように行動する必要があります。この段落では高収入を得るための方法について紹介します。

3-1. 外資系企業に入社する

高収入を得るためには外資系企業へ入社することも方法のひとつです。同じIT業界でも外資系企業は日系企業より給与が高く設定されていることが多いです。外資系企業は実力主義ですので、実績を重ねることで給与にも反映されて年収は上がっていきます。ただし外資系企業は日系企業のように年功序列を採用していません。そのためどんなに勤務歴が長くても、それだけでは高収入につながらないことを理解しておきましょう。IT業界に転職してバリバリ働き高収入を得たい、と考えている人にとって外資系企業は非常にやりがいがあると言えます。

関連記事:外資系企業の年収に見られる特徴!日本企業との違いは?

3-2. 職種を変える

年収を上げるためには職種を変えることも有効です。これまで紹介したように、IT業界の給与は職種によって大きく左右されます。そのため現場で下積みから仕事を始めて徐々にスキルアップし、同時にキャリアアップを目指すことも高収入につながる方法です。最終的にマネージャー職のような総括的な立場へ職種を変えることで、年収が1000万円以上になることも夢ではありません。

関連記事:ITエンジニアはどんな種類がある?仕事内容、年収、適性を解説

3-3. 独立・起業する

IT業界への転職は企業に入ることが一般的ですが、ある程度スキルを身につけたら独立・起業することで高収入の道が開けることがあります。フリーランスとして独立すると、自分の持っているスキルを役立てて高収入を狙うことができますし、就業時間やオフィスにこだわらずに好きな時間・好きな場所を選んで働くことができます。さらに大きな利益を目指す場合は起業を検討してもいいでしょう。
 

どの職種で・どの会社で働くかが年収を大きく左右する

IT業界で稼げるようになるためには、勉強を怠ることなくスキルアップしていくことがとても大切です。一方で収入は職種だけでなく所属している企業によっても左右されます。IT業界内での高収入を目指している場合はただ企業に所属するのではなく、独立や起業などこれからのキャリアについても戦略的に考える必要があります。自分に合った方法で収入アップを目指しましょう。

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