外資系IT企業で働くために押さえておきたいポイントは?

外資系IT企業は高収入ということもあり、特に20代半ばから40代半ばの方に人気がある転職先です。外資系IT企業への転職をお考えの方に、外資系IT企業の種類、職種、年収、求められるスキルなど、押さえておきたいポイントを解説します。 
 

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外資系IT企業とは? 

外資系IT企業の代表格として、GAFAと呼ばれる大手IT企業がよく知られています。GoogleやAmazonなどの大手ITはインターネット上でプラットフォームを構築し、世界中の人々に情報やサービスを提供しています。これらの企業はプラットフォーマーと呼ばれますが、それ以外にも数多くの外資系IT企業が日本に進出している状況です。外資系ITの種類によって求職者に求められるスキルは異なるため、転職を成功させるためにはそれぞれのニーズを正しく見極めなくてはなりません。 

 
外資系IT企業の種類には何があるのか? 

  • ITベンダー:海外で開発製造された製品やサービスを日本で販売
  • ITメーカー:ソフトウェアメーカーやハードウェアメーカー
  • ITコンサルティング:ITサービス導入のサポート
  • Webサービス関連企業:ショッピングサイトやSNSサービス運営

外資系IT企業と一口にいっても、色々な種類があることをご存知でしょうか。例えば、海外で開発製造された製品やサービスを日本で販売する形態をITベンダーと言います。これも外資系IT企業の一つです。それから、ITメーカーと呼ばれる企業に該当するのはソフトウェアメーカーやハードウェアメーカーで、具体的にはDELLやAdobeなどが該当します。ITコンサルティングというのもありますが、これはITサービスを導入する際に企業が抱えやすい悩みや問題を解決し、サポートするのが業務になります。ITコンサルティングで有名な企業としては、IBMやアビームコンサルティングが代表として挙げられます。 

そして、見落としてはいけないのがWebサービス関連の企業です。Amazonなどのショッピングサイトの運営も外資系IT企業に該当します。それからFacebookのようなSNSサービスの運営も含まれます。そう考えると、外資系IT企業といっても幅広い職種があることが分かるでしょう。外資系IT企業への転職を考えている人は、まずはどの分野に行きたいかを決めることが大切です。それによって転職先へのアプローチが変わってきます。 

外資系IT企業の多くが能力主義という一面があります。今まで会社の中で埋もれていた人であっても、外資系IT企業へ転職した途端にぐんぐん能力を伸ばしていったなんてことも珍しい話ではありません。外資系IT企業への転職を希望する場合には、事前にリサーチしておくことが大切です。 
 

外資系IT企業における職種と必要なスキル 

外資系IT企業には、システムエンジニアやプログラマーのような技術職から、コンサルタントや営業のようなクライアントと関わるものまで、幅広い職種があります。それぞれに求められるスキルも異なるため、どの職種を目指すのかは事前に決めておく必要があるでしょう。ここからは、外資系IT企業における代表的な職種の仕事内容、そして必要なスキルについて解説します。 

1. システムエンジニア

システムエンジニアの仕事は、クライアントの要求に従ってシステムを設計することです。基本的にはチームで働くため、一定のコミュニケーション能力が求められます。プロジェクトのスケジュールや予算の調整を行うのもシステムエンジニアの役割の一つです。プログラマーとも交流しつつ、クライアントの課題を解決できるシステムの設計書を作成しなくてはなりません。 

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2. プログラマー

プログラマーの仕事は、システムエンジニアに託された設計書に基づいてプログラムを組むことです。パソコンに負担がかからないコードを書く論理的思考力や、最先端の知識を貪欲に吸収する向上心などが求められます。また、プロジェクトをチームで進めるための協調性もプログラマーに欠かせない要因です。 

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3. Webエンジニア

WebエンジニアはアプリやWebサイトなどを設計します。システムエンジニアと同じように、クライアントの要求を丁寧にヒアリングしてニーズをクリアする設計を提案しなくてはなりません。多くの企業がアプリやWebサイトを重要な販路とみなしていることから、Webマーケティングの知識も求められるでしょう。商品を納品した後で、運営やマーケティング業務まで任される場合もあります。 

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4. コンサルタント

コンサルタントはクライアントの課題解決を目指してITの専門家の観点からアドバイスをする仕事です。ITや経営に関する知識を駆使しながら、現状を改善する方法や具体的な戦略を提案します。優れたプランを考える発想力に加え、クライアントにプランの意図を正確に伝える能力が必要です。 

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5. プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体の進捗を管理する職位です。システム開発の現場で仕事が順調に進んでいるか、リスクが潜んでいないかといったことを管理します。企業の経営方針にのっとり、従業員とクライアント双方の利益を鑑みながらプロジェクトの舵を取ることになるでしょう。 

その他、営業職や事務職でもITに関する知識はそれなりに求められます。営業職であれば、自社商品の魅力を訴求するうえでITの知識が役に立つでしょう。事務職もクライアントの電話対応などでITの知識が必要です。 

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外資系IT企業で働くメリット 

外資系IT企業で働くことにはさまざまなメリットがあります。多彩なメリットを通して外資系IT企業の魅力を知りましょう。まず、最先端のIT技術に触れられることは外資系IT企業の大きなメリットです。世界を動かす現場に居合わせ、IoTやビッグデータなどの最先端技術を実地に知れる点に魅力を感じる人も少なくありません。 

グローバルな価値観が身につくことも外資系IT企業のメリットの一つです。特に、大手の外資系IT企業には世界中の優秀な人材が集まります。多種多様な背景を持つ人々との交流を通じて、視野の広い価値観が身に付くのではないでしょうか。異文化交流で自然とコミュニケーションスキルが伸びるメリットもあります。 

能力次第で誰でも活躍できることも外資系IT企業の魅力です。古い体質の日系企業では年功序列の考え方が横行していますが、外資系では仕事ができるかどうかで判断してもらえます。 

高収入が目指せることも外資系IT企業のメリットです。外資系企業では、基本的に現在の働きや能力によって年収が決まります。日系企業の場合、長年勤めなければ給料はなかなか上がらない傾向にあります。能力に見合った収入が欲しい人は、外資系IT企業への転職を検討するとよいでしょう。 

 

外資系IT企業の年収は? 

外資系IT企業は年収の高さも大きな魅力です。外資系では一般的に、ベースの給与にインセンティブが上乗せされる形式が採用されています。例えば、ベースの年収が600万円、営業のインセンティブが400万円といった形です。好成績を収めれば、1000万円以上の年収がもらえることも珍しくありません。インセンティブがストックオプションの形で払われることもあります。ストックオプションとは、あらかじめ設定された金額で自社株を購入できる権利のことです。スタートアップなどで会社の業績が大幅に向上した場合、ストックオプションによって多額の利益が得られるでしょう。高い年収の他、社内のカフェが無料で使えるなど、福利厚生が充実している場合もあります。 

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外資系IT企業で働く上で求められること

1. 柔軟性 

外資系IT企業は日本の企業とは違った部分も多く、外資系の文化に柔軟に対応することも必要です。海外の文化が色濃く出ることも多いことから、日本の規律を重んじる風潮を重視し過ぎると対応できなくなるかもしれません。外資系だから何でも自由ではありませんが、やはり日本の企業と比べると異なる部分も多いので、柔軟に対応することが大切です。 

2. 高い自律心 

外資系IT企業で働く為には高い自律心が必要と言われています。例えば外資系企業の場合、個人で業務を進めていくことが多いです。もちろん、業務内容によってはチームで連携を取っていくこともありますが、単独での業務が多いのが特徴です。自分一人で業務をこなしていくということは、業務内容をしっかり理解していなければいけませんし、スムーズに進行できるよう計画を立てて進めていく必要があり、それを実行できる能力が求められるということです。 

また、オンオフをしっかり切り替えることができるスキルも求められます。業務で失敗しても、次に活かせば良いと前向きに捉えられるというのは大切なポイントです。失敗を引きずって、次の業務にまで影響してしまえば意味がありません。オンオフをしっかり切り替えられるようにしておきましょう。これはプライベートと仕事のオンオフも同様です。 

自律心というのは、自分だけで成し遂げようとする心のことです。困った時に周囲にサポートをお願いすることはあっても、基本的には自分で行うという姿勢が必要です。成し遂げようとする高い自律心を持って仕事に臨むことが大切です。 

3. 日本市場への応用スキル 

外資系IT企業で働く際のポイントとして、日本市場への応用スキルがあるかどうかも重要な要素となります。外資系IT企業にとって、日本に進出する目的は自社の製品やサービスを日本国内で販売することです。日本市場のニーズを知らない人が売れるだろうと思ったものが確実に日本で売れる保証はありません。日本のニーズを知っているということは強みになります。自社の商品が日本人の嗜好に合っている物なのか、または求められているサービスなのかを見極める目が大切です。 

製品やサービスを日本に浸透させる為に、どのようにアプローチすればいいか考えるのも日本市場への応用スキルと言えます。また、日本の文化を知るということも大切です。日本人であっても間違った解釈をしていることもありますから、正しく理解しておきましょう。それから、海外との違いに対して柔軟な対応ができることも必要で、日本と海外の架け橋になれるような人材が求められています。 

日本市場の把握は日本人なら誰でもできるだろうと思うかもしれませんが、実際はそう簡単なものではありません。日本人が好みそうなものなのか、個人が判断するのではなく日本全体で判断する必要があるからです。
 

ポイントを押さえてポジティブにアピールしよう 

外資系IT企業で働く際に注意しておきたいポイントについて解説しました。上記で触れたポイントは押さえておいて損はありませんが、それだけにこだわらず、自分をポジティブにアピールすることも重要です。外資系IT企業はやる気のある人材を求める傾向がありますから、ポジティブさを強調することを忘れないようにしましょう。 


【2019年8月13日公開 - 2022年9月15日更新】

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