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外資系企業では転職は何回まで許されるか?

日本では「終身雇用」という慣習が根付いている企業だと、転職回数が多いというだけでネガティブな印象を与えてしまいます。しかし、外資系企業への転職で問題になるのは、転職理由が「自己都合のため退職」という曖昧な表現です。「会社都合」の場合でも、「事業撤退」「会社倒産」という文字が履歴書にいくつも並んでいると、ネガティブに受け取られてしまいます。

とくに1、2年おきに転職を繰り返している場合、採用しても、またすぐに辞めてしまうのではないかと思われてしまうようです。人材採用にはお金と時間がかかるので、採用担当者は、そのような失敗はできるだけ避けたいと考えます。ですから、短期間で転職を繰り返している場合、書類審査の段階で落とされる可能性は高いと言えます。

キャリアアップのために転職は重要
外資系企業では転職は普通のことであり、キャリアや給与のアップにつながり、キャリアパスにとって重要なことと考えられています。ある調査によると、米国の一つの企業での平均在職期間は4.6年という報告もあります。

ただし、20代、30代の転職希望者で、転職回数が多い場合、「深く考えずに転職している=判断力が不足している」「辛いことがあったらすぐに辞める=根気・忍耐力が不足している」と受け取られることもあるので注意が必要です。

逆にシニア候補者で、スペシャリティーが高く、勤務していたことのある企業で高い実績を残していると転職回数はマイナスにはならず、むしろさまざまな業務を経験しているので柔軟性があると見られ、プラスに働く場合もあります。

転職回数は正直に申告しよう

これまでの職歴を内緒にして就職したとしても、年金手帳や源泉徴収票、雇用保険被保険者証などから本当のことはすぐにわかってしまいます。履歴書や職務経歴書などで偽りの職歴を記載してもすぐにばれてしまうので、絶対にやめましょう。万一嘘をついていたことがわかると、内定が取り消しになったり、場合によっては解雇になったりする可能性もあります。

特に、外資系企業においてはリファレンスチェックが行われるのは普通のことです。入社してくる人のバックグラウンドがチェックされ、これまでの仕事について調査されているので、初めから正直に申告しましょう。

外資系企業に転職する前に知っておきたいこと

すでに何度か転職しているなら、これ以上無駄に転職回数を増やさないように心がけたいものです。そのためには、転職する前に外資系企業の特徴を理解しておくことが欠かせません。外資系企業と日系企業では企業文化に違いがあるので、まずは大まかな違いを知り、自分に合うかどうかを確認しておくとよいでしょう。

さらに、転職先の社風や仕事内容なども事前にリサーチしておくと、入社後のミスマッチを防げます。その企業に勤めている人から話を聞いたり、インターネットで調べたりできますが、転職エージェントを利用して相談するという方法もあります。

これまでの転職によりアピールできること

転職経験をマイナスではなく、プラス要素としてアピールすれば強みになります。たとえば、転職により新たな経験やスキルを身につけ、キャリアアップしてきたことは大きな強みです。

コミュニケーション能力や適応能力が高いという面からアピールすることもできます。職場が変われば、それに伴って人間関係や企業文化、業務プロセスなどの大きな変化を経験します。そうした変化を乗り越え、かつ新たな土壌でも自分の居場所を確立してポジションを得てきたことをアピールすれば、評価ポイントとなるでしょう。

チャレンジ精神があるため、新しい仕事に挑戦してきたとアピールすることもできます。規模の大きな仕事がしたい、異業種を見てみたいなど、仕事に対する前向きな姿勢があるために転職してきたことを説明すれば、やる気のある人と評価してもらえます。

レジュメや面接ではスキルや経験、意欲をアピール

もし、転職回数が多いのであれば、今までの転職に正当な理由があったこと(例えば、キャリアアップ等)、じっくり考えてから転職を決めたこと、転職したことによって経験とスキルを獲得したことをアピールしましょう。

実際は以前勤めていた会社の待遇に不満があったり、上司と揉めたりしていたとしても、前の勤務先や上司を批判してはいけません。転職の理由は、「より大きな職責、更なるチャレンジ先を探している」「キャリアを飛躍させたい」などといった点を強調するようにします。

外資系企業の中には、転職回数の限度を定めているところもありますが、そうでない企業も多くあります。転職回数をあまり気にしない企業では、回数自体は問題ではなく、その中身や内容に正当な理由があるかどうかが重要視されます。

職務経歴書が長くなる場合には、直近の経歴や最も知ってもらいたい情報を1ページ目に書いてわかりやすくしましょう。ただ時系列に並べるよりも、無駄な情報は省いて読みやすくすることを心がけます。

外資系企業への転職では、語学力を積極的にアピールすることも大切です。日本人は語学の習得が苦手であるといわれているため、語学力が高いとライバルとの差をつけやすくなります。転職回数が多いというマイナス要素も払拭できる可能性があるので、積極的にアピールしましょう。

最後に、転職エージェントを利用するのもよい方法です。外資系企業に強い転職エージェントを利用すれば、求められるスキルの詳細情報がわかります。転職に役立つアドバイスなども受けることができ、面接に向けて対策を練ることもできます。