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外資系と日系のラグジュアリーブランドはどう違う?

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25/04/2019

華やかで日常生活に夢と彩りを与えてくれるラグジュアリーブランド。単に高級品、ぜいたく品であるというだけでなく、外資系のラグジュアリーブランドには、日系のラグジュアリーブランドとは違った個性があります。この記事では、外資系と日系のラグジュアリーブランドの違いについてご説明します。

外資系、日系それぞれどのようなラグジュアリーブランドがある?

ラグジュアリーブランドは、外資系のほうが多くのブランドがあります。外資系の有名なラグジュアリーブランドの中でも、特にハイエンドで高価格帯のカテゴリーには、エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトンなど、フランス系の高級ブランドや、グッチ、プラダなどのイタリア系ブランドがあります。もう少し手の届きやすいアクセシブルラグジュアリーといわれるカテゴリーには、アメリカ発のブランドであるコーチや、ケイト・スペードニューヨークなどがあります。

上記のブランドはバッグなどの革製品や服飾品が主ですが、時計やジュエリーブランドとしては、リシュモンやピアジェ、ヴァンクリーフ&アーペルなどのブランドも人気です。

これらのメゾン系ブランドは、ひと目でわかるブランドロゴやアイコンの存在が特徴です。たとえば、エルメスの「四輪馬車と従者」、ルイ・ヴィトンの「LV」などが有名です。

一方、日本のブランドはどうかというと、世界に名が知られている日本のラグジュアリーブランドは真珠のミキモトなどに限られています。欧米諸国と比べてラグジュアリーブランドが発展していない理由は、欧米のようにラグジュアリーブランドを身にまとう社交界のような文化が歴史的に浅いという点が挙げられます。

外資系と日系の企業文化

外資系のラグジュアリーブランドは、その長い伝統と、デザイナーの及ぼす影響力の強さに特徴があります。主要デザイナーはブランドにとって、ある意味絶対的存在であり、デザイナーの精神が企業文化としても浸透していることが多いのです。たとえば、シャネルでは、創業者のココシャネルの言葉「翼を持たずに生まれてきたのなら、翼を生やすために、どんな障害も乗り越えなさい」が人材育成のポリシーとなっています。
また、コーチは、デザイナーが交代したことから、アクセシブルラグジュアリーからモダンラグジュアリーへとブランドの世界観をシフトし、店舗外装や従業員メッセージまで変更しています。外資系ラグジュアリーブランドは、デザインと企業文化に密接なつながりがあるといえます。

一方、日系のラグジュアリーブランドの数は少ないのですが、ファッショナブルな日本のファッションブランドはたくさんあります。日本人の価値観として、「かわいい」や「流行」を重視する傾向があり、日本には親しみやすく多くの人の手に届く価格帯のファッションブランドが多く存在します。

日本のファッション業界で有名なワールドやファーストリテイリングなどの大手アパレルメーカーは、外資系のラグジュアリーブランドと違い、個人であるデザイナーの感性や個性に着目するというよりは、コストパフォーマンスやそのときの流行を意識した製品を量産することを重視しています。ファッションもアートであるというよりは、ビジネスの対象として合理的に見るという傾向が強いといえます。

また、外資系のメゾンブランドと異なり、日系のファッションブランドのアイテムは基本的に量産品です。そこには、お客さまを選び、特定の人に販売するというより、お客さまに選んでいただくという意識が見えます。一方、外資系ラグジュアリーブランドには、よりパーソナルなブランドロイヤリティや、深い結びつきを大切にする姿勢があります。それは、エルメスでグレースケリーのための特注品であるケリーバッグがデザインされたり、お得意様だけに販売される限定バッグなどが存在したりすることからも明白です。

日本のラグジュアリーブランドは伸びしろがある

いかがでしたでしょうか。外資系ラグジュアリーブランドは、日系と比べて、ファッションの歴史、文化、人による個性やパーソナリティに着目しており、日系ファッションブランドは、より市場ニーズを指向しており、経済的合理性を追求しているという特徴があります。

今後、日本の社会において個性の多様化が進めば、パーソナリティや文化を意識したブランドの価値はますます高まるでしょう。日本ならではのラグジュアリーブランドの展開が期待されます。