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面接官が外国人の場合には、いくつか重要な点があります。面接官が日本人のときと比較して特に注意すべき点を挙げると、以下のようになります。
挨拶は、お辞儀ではなく握手をします。握る力が弱々しいと、弱々しい印象を与えてしまいますので、ある程度しっかりと握ります。男性の場合、好印象を与えるにはある程度強く、女性の場合は弱々しくならない程度に力を込めることが大切です。相手の手に触れるだけの握手は頼りない印象を与えますし、この人は私と握手をするのがいやなのかと思われかねません。また、握手のときは、相手の目を見ることも大切です。日本人の場合、相手の目を見て話すことに慣れていませんので、慣れるまでは相手の鼻の下あたりを見るようにするといいでしょう。さらに握手のときだけでなく、面接中にもアイコンタクトをとることを忘れないようにしましょう。
次に大切なのは、雑談です。緊張を解くために(これを英語では、break the iceと言いますが)「こちらは、すぐにわかりましたか」等の雑談からスタートすることが多いようです。この雑談が大切で、このときに単にYes、Noだけの回答のみで、黙って次の質問を待ち受けるのではなく、そのボールを受けて、相手に投げ返すことが大切です。例えば、「いただいたメールにわかりやすい地図が添付されていたので助かりました」のように、必ず一言プラスすると、面接官に良い印象を与え、雑談につながります。
外資系企業では日本企業より第一印象を重要視しています。こぎれいで、プロフェッショナルらしい格好で行くようにしましょう。自信がないような態度では、プロフェッショナルと見なしてもらえません。意味のない愛想笑いは奇異に映るだけですが、常に笑顔で対応しましょう。SNS (Facebookなど)をクリーンにしておくことも大切です。
面接で自分を売り込むためには次のことに気を付けましょう。まず、5W1Hで考えること。次に長所、スキル、過去の実績など具体的な例を挙げ、その経験によってどういう貢献ができるかまで盛り込む。最後に、「がんばります」「何でもやります」ではなく、自己アピールをすること。抽象的にやんわりと受け答えるのは外資系では通用しません。できるだけ具体的に述べるようにしましょう。
積極性も大事な要素になります。そのためには会社について詳しく調べ、面接をする人についてLinkedInなどでチェックしておくといいでしょう。外資系は何でもはっきり言ってよいと誤解している人がいますが、言ってよいことと悪いことはどこの世界にもありますので、注意が必要です。転職歴がある場合は、なぜ前の会社を辞めたのかと必ず聞かれますが、前の勤務先や上司の悪口は厳禁です。どんな問いに対しても、ネガティブな答えは避けた方がよいでしょう。いくら有能でも、チームの一員として能力が発揮できなければ使えないという印象を与えてしまいます。
面接ではたいてい最後に、「ご質問はありますか」と面接官の方から聞かれます。そのときはNoと言わないようにしましょう。応募先企業や業界に関する知識、職に対する意欲を示して、どうしても入社したいというメッセージを伝えましょう。事前に最後の質問に対する回答を準備しておくといいでしょう。
【2016年1月12日公開 - 2023年7月24日更新】
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