熱心に仕事に打ち込む社員は、企業の成功に貢献するために自主的に多くの時間や労力、独創力を投資します。彼らは、自分の役割に目的意識を持っており、自らの仕事に熱意、情熱、エネルギーをもたらします。このような社員は、モチベーションが高く、熱心で、忠誠心が高いだけでなく、普段から好成績をあげ、顧客と企業の双方にとって、より良い結果を生み出すことができます。

社員が仕事への責任を感じるには、各個人が仕事に対して持つ独特のニーズやモチベーションに合わせる必要があります。この記事では、社員の高い仕事意欲を促すための5つの重要なポイントを挙げます。

モチベーションとは

そもそもモチベーションとは、何かの目標に向かって行動する原動力のことです。英語では「motivation」ですが、この言葉はラテン語の「move」から来ていて、ある目的のために何かを動かすという考えを伝えています。また、英語の「motivate」は「やる気にさせる」「刺激を与える」などという意味です。つまり、目標に向かって前向きに行動するという意味合いがあります。ビジネスの場でモチベーションという語を使うときは、シンプルに「働く意欲」と言い換えることもできるでしょう。
会社をうまく成長させていくためには、社員のモチベーションを高めて仕事に意欲を持たせることがとても大切です。

社員のモチベーションが下がる原因

社員のモチベーションが低下する場合、その要因としてさまざまな種類のストレスが関与していることが考えられます。たとえば、仕事の内容に見合った評価や給与が得られていないと社員が感じているなら、モチベーションは下がってしまいます。自己肯定感が満たされず、不公平であると感じてしまうと、仕事に対する意欲はそがれてしまうでしょう。
労働環境が悪い、職場での人間関係がうまくいかないなど仕事の環境もモチベーションを下げる要因です。仕事自体には満足していても、休憩所が狭い、合わない上司がいる、空調設備が整っていないなどの不満があれば、働く意欲は低下してしまいます。さらに、与えられる仕事と社員の力量が見合っていないことが要因となるケースもあります。

モチベーション低下の影響

社員のモチベーションが低下することは、会社にとって大きなデメリットとなります。モチベーションが低い社員がいると、その人が担当している業務の成果が上がりにくくなるばかりでなく、職場の雰囲気全体が悪くなってしまう恐れもあるからです。そうなると、職場全体の作業効率が低下したり会社の業績が悪化したりすることも考えられます。
社員にとっても、モチベーションが低い状態が続くのはよいことではありません。やる気が見られないと職場からの評価が得にくく、悪循環が続きます。ダラダラと仕事をすることで、体調も崩しやすくなります。

モチベーションを高める公式

モチベーションの高さを決定づける要素は2つあるといわれています。それは、「目標の魅力」と「目標を達成できる可能性」です。この2つの要素をそれぞれ膨らませることができれば、社員のモチベーションをぐっと高められます。
1つ目の「目標の魅力」を高めるには、各社員が担当している業務の意味を明確化することが有益です。これはラダー効果といわれており、仕事の意味を見出すのに役立ちます。また、社員自身に選択の余地を与えるオプション効果と呼ばれる方法もあります。
「目標を達成できる可能性」を高めるのに役立つのは、目標までの道のりを可視化するマイルストーン効果という方法です。目標までに何をすべきか、どれだけ目標に近づいているかを把握できれば、地道に努力を続けやすくなります。業績を適切かつ客観的に評価するフィードバック効果という方法で、やる気をアップさせることもできます。

リーダーシップ

社員の高い意識を引き出すには、有能で、情熱的かつ実戦的なリーダーシップが重要です。マネージャーが、社員に対して、真の興味を示し、彼らのニーズや願望を理解するために時間を割くことは、社員の貢献が評価されているというメッセージとして受け取られます。社員のエクスペリエンスがどのように向上させられるかを知るために、定期的にキャッチアップを行いましょう。社員が成長することのできる、実りある環境を作れるように、何が士気を高めるのか、彼らが何を成功として捉えいるのかを知るようにしましょう。

成長と機会

モチベーションの高い社員は、スキルを発揮する機会を与えられ、またそのスキルを伸ばすことを希望しています。社員のキャリアプランについて話してみましょう。現在の役割は、彼らの強みや能力を十分に発揮させるものでしょうか?彼らのキャリアは、本人が望んでいる方向に向かっているでしょうか?スキルセットを活かせるような新しい、興味深いプロジェクトはありますでしょうか?彼らが社内で出世できるように、役に立つトレーニングや成長の機会について話し合い、どのようにすれば彼らの業績が向上するかについてなど、明確で一貫したフィードバックを提供しましょう。

やりがいのある仕事

積極的に参加する社員は、自分の仕事は重要であり、価値のあるものだと信じています。彼らは、何かやりがいのあることに貢献していると信じ、努力の結果には誇りを持っています。マネージャーとして、社員の役割の重要性をこまめに高めることが大切です。彼らの活動と会社の成功の間には、直接的な関連があることを感じられるようにしましょう。目標とを定め、社員に試練を与え、目的意識を高められるようにしましょう。現在の業務内容・方法を改善する機会を与え、会社の進む方向を握っているということを感じることができるように、意思決定に関与させましょう。

表彰と報酬

社員がやる気を持って全力を尽くすには、彼らの努力が認められ、報われるということを知っている必要があります。彼らの努力に対して定期的に感謝をすることで、彼らの勤勉ぶりを認識していることを示し、成績をあげることへの励ましになります。成果を祝い、社員を労い、表彰する時間を設けましょう。よい給与や素晴らしい福利厚生は、重要なモチベーションアップ要因ですが、高い業績に刺激を与えることで、努力するための付加価値を社員に与えることができます。

人に焦点を当てた文化

モチベーションの高い社員によるメリットを享受する企業は、人材が最大の資産であることを理解しています。社員の役割を知り、仕事と家庭生活のバランスをより楽に取れるような独創力を考えましょう。社員に対し、一生懸命に仕事をすることと、社交性を持って楽しむことのバランスを取るように呼びかけましょう。アイデア、提案、改善策の共有を促進しましょう。人々が評価され、耳を傾けられていると感じ、仲間意識を持つことのできる職場環境が、社員の意識を高めるためには大切です。


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